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2013年7月30日 (火)

複合的病因

 一昔前には80歳を過ぎた方はかなり高齢だなという印象があったものですが、最近は90歳を超えた方の通院も少なくありません。介護などを受けずに家事などを全て行っている方もいますので日本は長寿社会だなと思います。

 長寿になってくると、運動器疾患は必然的に生じてきます。腰痛、膝痛などは大抵持病として持っていて、その他にもさまざまな症状が存在します。痛みなどの訴えは減ってくることも少なくありませんが一方で歩行困難などの機能障害が主症状となってくることもあります。最近はロコモティブシンドロームという概念が浸透してきています。
 高齢な方では特に(高齢でなくてもあり得るのですが)下肢痛を主訴に来院された場合、腰椎由来の坐骨神経痛と股関節痛や膝関節痛などが複合的に組み合わさっていることが少なくありません。肩こりの症状でも、頚椎由来のものや肩関節由来のもの、内科的な要因なども合併している可能性があります。主因と思われる部位の治療を優先させつつ他の部位の要因についても治療を検討して行く必要があります。
 教科書のように単純明快に解決できるとよいのですが、なかなかそうも行かない場合もあり、ひとりひとり組み合わさっている症状に合わせて相談させていただくようにしています。

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