医師の仕事感
最近訪問看護ステーション委員会の委員に任命していただき定期的に参加しています。ステーションの運営などを話し合う委員会なのですが、改めて医師の仕事感というものが世の中と食い違っていることを実感させられます。
医師になってそれなりの年月を経ていますが、いままでタイムカードというものと使用したことはありません。医師は当直や呼び出しなどがあり労働時間というものにかなり無頓着なものです。勤務医の頃は、過労死の基準が週に100時間オーバーだと思っていました。1週間は168時間ですから、定時40時間+100時間働いたら休めるのは28時間、1日4時間な訳でそれは過労死するよなと。自分は週50時間オーバーくらいだからまだ大丈夫だと…。実は月100時間だったのですね。
会議というのは仕事か?という疑問もあります。診療が仕事で、会議は休憩時間にするものという認識が浸透していますが、一般的には間違っているようです。研修も仕事の一環としてしている認識は通常ないと思います。夜や休日に研修や学会に参加しても、それはあくまで自己研鑽のためで仕事には含まれていないのではないかと。診断書などの書類管理も仕事以外の時間にするものという雰囲気があります。
有給とか忌引きとか育休とか介護休暇などの概念も医師の世界にはほとんどないのですが、女性医師も増え新しい研修制度も始まって少しずつ今までの医師の働き方はおかしいのではないかという考えが広まって来ているような気もします。私たちの世代の医師の役割として医師も一般の社会人として働いてゆけるような状態にしないといけないのではないかと思います。
介護職の方には、いつも医師は忙しそうだから担当者会議などに呼びづらいという声を聞きます。確かに昼休みに往診に行ったりして空いた時間があまりないのが現状ですが、他業種と連携するためにも働き方を変えて行く努力が必要なのかもしれません。
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