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2013年11月30日 (土)

感染症の前後に

 寒くなってきて風邪やインフルエンザが流行しだしています。風邪やインフルエンザに伴って関節炎などを生じることがあります。まだ発熱や鼻水などの典型的な症状が出る前に痛みを生じると、確定診断できない場合もあります。子供の関節痛などでは小児科受診も必要なことがあります。

 腸炎や膀胱炎などの感染症に伴って関節炎を起こすこともあります。この場合、リウマチ様の関節痛となることもあります。帯状疱疹の時にもまず痛みだけを生じることが少なくありません。通常の神経痛とは少し印象が違うこともありますが、皮疹がなければ確定診断できません。
 特にこれからの季節、関節痛や肩こり、腰痛等が急に起こった時には家族など周囲の人にインフルエンザの人がいないか、熱やリンパ節腫脹など全身症状がないかどうかも注意してみて頂けますと幸いです。関節炎が起こった前に下痢とか排尿時痛など消化器や尿路感染症を疑わせる症状がなかったかどうかなどもできましたらお話ください。尿路感染症などではこちらから聞きづらいこともあります。もし何か体調に変化があれば率直に言っていただけますと参考なります。

2013年11月26日 (火)

化学物質過敏症

厚生省の指針値以下の低濃度で毒性をうけ、健康障害が起きる方がいらっしゃいます。それが化学物質過敏症です。例えば、畳の下の防虫シートのフェンチオンが原因で畳替え2日後に洋服がでている皮膚に赤みがでて、中止後1週間で赤みがなくなった子どもや、町内会でボウフラ発生対策のためにまいた有機リン系薬剤で反応し、副交感神経反応亢進症状(瞳孔が縮小し、筋肉が弛緩するなど)が出現した子どもなど・・。このような因果関係がはっきりしたものでは原因が特定できるのですが、反応が一定ではない場合は原因が特定しにくくなります。
化学物質過敏症のかたの中には室内空気が原因となって急に変なことをいいだしたりすることもあり得るそうです。
最近は研究されてきていて患者さんに共通して変動する遺伝子は免疫機構の制御等に関する者が多く、最近では神経系に発現するものも注目されてきており、これにくっつく薬剤の開発が化学物質過敏症患者の治療につながるのではと期待されてきているそうです。
しかし、いずれにしろ化学物質は避けたいものです。

昨日の東京新聞の記事に気になるものを見つけました。
世界で相次いでいるミツバチ大量失踪の主犯とみられているネオニコチノイド系農薬について日本で使用作物を拡大し、量も緩和するという動きがあるといることです。ミツバチは花々の受粉に欠かすことのできない虫であり、農業への影響は甚大でしょう。その上、ネオニコチノイドは植物の細胞に浸透し、効果は長続きするそう。人間への影響は?ということにもなります。東京都健康安全研究センターの実験では妊娠期、授乳期の母マウスにクロチアジン(ネオニコチノイド系農薬)の投与を増やすと子マウスの行動に落ち着きのなさを示す多動など異常が起こることがわかったそうです。
EU諸国では今年5月ネオニコチノイド系農薬のクロチアジンなど3種類の使用を12年から2年間禁止することを決めたそうです。
日本では穀物から一般家庭の芝生にもネオニコチノイド系の農薬はもうすでに広まっているそうです。怖い気がします。

2013年11月20日 (水)

せっけんをつかわない入浴法

いつも思うのですが、日本人はきれい好きです。また、くさいものにかなり過剰に反応するようです。
最近では過剰かと思われるほど言われる加齢臭。これをとるための石けんもあるとか・・・
臭いは人に迷惑をかけるとかいってことさらに不安をあおるような宣伝もちらほら。
人にはもともと常在菌がいます。これは、人に共存してきた有益な菌で、酸性の膜をつくり、他の菌がつくことを防いでもいます。石けんをつかうと9割の常在菌がいなくなり、若い方でも常在菌が復活するまで12時間かかるそうです。(東京医科歯科大学、藤田紘一郎名誉教授のコメントです。この方は寄生虫学の方で、奇抜な発想の持ち主です。全部うのみにするわけではありませんが、一理あると思っています。)
私自身1年間ぐらいせっけん、シャンプーともにやめていますが、頭がべたべたすることはまったくありません。また、体もにおうことはないようです。子どもたちも実践させています。
ただし、脂漏性皮膚炎があると、常在菌のカビの一種のマラセチアが悪さをしていて、ふけがひどくなったりする場合があり、そのときは抗真菌剤をつかったりもしますが・・・
基本は自分についている常在菌をまもり、過剰に皮脂や角質をおとさないようにすることが乾燥肌や敏感肌にならないようにする秘訣かもしれません。(ちなみにニキビ肌の方も過剰に石けんをつかうとかえって皮脂が過剰に分泌され、よくありません。お湯や水で洗ってもらっています)
夏はせっけんやシャンプーを使わないようにというと、基本的に拒絶されるのですが、今なら寒くなってきたので、止めるチャンスだと思います。ぜひ試してみてください。

2013年11月18日 (月)

乾燥の季節がやってきました

最近、急に西高東低の気圧配置になり、乾燥の季節がやってきました。
以前にも書きましたが、今一度思い出してほしいと思いましたのでブログを書きます。
寒くなると乾燥して肌が荒れますが、肌がかゆくもなってきます。
確かに乾燥のせいもあるのですが、暖かい衣服を着ていませんか?
今はやりのヒート○クや、化繊の素材のもの。基本的にかゆくなります。もしどうしても着たければ、肌に触れる下着は綿にし、その上に着てください。
首回り、毛糸のマフラーや、化繊のショールではありませんか?首がかゆくなる人もやってきます。
寝るときに暖かいからといって化繊のパジャマにしていませんか?かゆくなります。
裏地がフリースのズボンやスカート、化繊のタイツ・・・
冬はかゆくなる素材を着る機会がぐんと増えます。
お子さん用のタイツで赤ちゃん本舗などでは裏地が綿という素材のものもあるようですが、大人はどうなのでしょうか。無○良品だとレギンスなら毛糸を綿でくるんだというものもあるようです。
また、せんたく洗剤は、夏場は合成でも大丈夫だったかもしれませんが、冬場は汚れのよくおちる合成洗剤で衣服をあらうとかゆくなりやすいです。
できれば石けん洗剤であらうといいと思います。冬場は。
ちなみに柔軟剤はすすめていません。かゆくなる場合もあります。
合成香料の強いものもおすすめしません。

2013年11月16日 (土)

在宅医療

 今週は在宅医療の専門医の所に同行見学をさせていただきに行ってきました。在宅医療は現在一番ホットな現場だと思います。診療所にも在宅医療をもっと行うように国も医師会も働きかけをしています。

 朝、事務所に入った瞬間に何か別世界に来たような空間に感服しました。広々としたオフィスに優しそうな犬がしっぽを振りながら歩いていてドラマに出てきそうな空間でした。以前も他の医療機関へ見学に行ったことがあるのですが、その時に比べても洗練されていました。
 実際の往診では医師、看護師、運転士と3人でスムーズに回って行き、所見はICレコーダーに吹き込んで医療クラークに電子カルテに落とし込んでもらうということで非常に効率的なシステムになっていました。在宅医療らしい重症例がなかったので、もう少し勉強したいなと思いました。
 ジェネラリストの理想型がどこにあるのか。考えさせられます。診療所で長年診察して来た感覚からは、外傷等の急性疾患から一般通院治療も大切にしたいですし、その上で在宅医療も行っていくということがどこまで可能なのか。よく研究して理想に近づけて行きたいと思っています。

2013年11月11日 (月)

小児整形外科学会

 今週末は小児整形外科学会、関節リウマチ系の講習会に参加してみました。外傷も病気も大人と子供では病態も治り方も異なるため、全く別の対応が必要になります。

小児整形外科学会では先天奇形や側弯症、成長期スポーツ障害などが話題になっていました。先天奇形や側弯症は診断は診療所でも行いますが、根治的な治療では手術を要することも多く総合病院に紹介することが多いです。診療所では成長期スポーツ障害はよく来院されます。ご本人やご家族、コーチの方にとっては、すぐに復帰できるかどうかが重要ですが、整形外科医としては将来後遺症が残らず大人になっても活動できるかどうかが重要です。もちろん早期復帰も重要で、固定方法や固定期間などを考えていますが。2020年に東京オリンピックがありますがその頃に活躍している選手は現在ジュニアである可能性も高く、それまで障害なく燃え尽きることなく活躍していられるためにはどうしたらよいかといった議論も行われていました。
 関節リウマチでは、肝炎ウイルスの再活性化が問題となっています。現在の関節リウマチの治療はある種の免疫抑制剤を使うことが第一となっているので細心の注意が必要です。

2013年11月 6日 (水)

介護ストレス

 診療所に来院される方の中にも介護をされている方はたくさんいらっしゃいます。日常生活の介助や認知症の介護は介護をする方にとってもかなりの負担となることは間違いありません。

 介護保険制度を使用してデイサービスやショートステイを利用し、介護する方が自分の時間を持てるようにするなどの対応も重要になってきます。中には介護施設へ入所せざるを得ないのではないかと思われるケースもあります。
 介護におけるストレスが身体症状となって現れている方も少なくありません。このような状態での肩こりや腰痛に対しては鎮痛剤系統はほとんど効果がありません。神経系の鎮痛剤も麻薬系の鎮痛剤も少しよいかもという程度の効果しか出ないことが少なくありません。抗うつ剤の種類の方が効果が出ることもありますが、なかなかすっきりはしないものです。個別でのマッサージなどを導入してマッサージしてもらいながら悩みなどの話をすることもストレス発散とともに疼痛緩和には有効のようです。
 本当は認知行動療法などの精神的、心理的対応が有効なのだろうと思いますが対応している医療機関も少なく適応が難しいところです。将来的には診療所でも心理的なアプローチをできるようにしていかないといけないのかもしれないなと思っています。
 

2013年11月 1日 (金)

10年前のシャープペンの芯

 シャープペンの芯を指に指してしまったことがある方は少なくないと思います。時々刺さってしまい来院される方もいます。シャープペンの芯は刺さっていても化膿したりしにくい素材です。刺さっていても腫れたりせず、そのままになることも少なくありません。

 先日、10年以上前に刺さったままで過ごしてきて最近痛くなったという方が来院されました。エコーで見ると確かに5mmくらいの細長い棒状の物が指先の皮下深くに埋まっていました。麻酔して切開すると、きれいにそのままのシャープペンの芯が出て来ました。5mmもあってよく折れずに10年も経過したものです。周囲の皮下脂肪に少し黒い色が付いていましたがほとんど免疫反応もありませんでした。
 木片が刺さるとほぼ必ず化膿しますが、ガラスや炭素系の芯はそのままになってしまうことがあります。この反応のなさを逆に生体材料として何か使えないものですかね。
 

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