アキレス腱断裂に見る医師の頑固さ
今日は小さな学会に参加してきました。アキレス腱断裂のセッションを拝聴しましたが、相変わらず噛み合ない議論が起きていました。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
28 | 29 | 30 | 31 |
« 2014年2月 | トップページ | 2014年4月 »
今日は小さな学会に参加してきました。アキレス腱断裂のセッションを拝聴しましたが、相変わらず噛み合ない議論が起きていました。
今日は痛風の講演会に参加してきました。痛風の治療で高名な先生のお話は大変わかりやすかったです。痛風発作は関節に蓄積した尿酸結晶が急に溶け出すことによって起こります。この様子を山に降り積もった雪が急に崩れだす雪崩に例えていました。その破壊力も合わせてうまい表現だなと思いました。
足の裏が痛むという症状の場合、どこが痛いかでかなり診断することができます。踵の裏の場合は足底筋膜炎のことが多いです。骨棘を伴うか、エコーで血流増加が見られる等炎症所見があるかどうかなど種類はありますが。足趾に近い位置では扁平足や開張足などの構造的な障害も少なくありません。母指の根元の場合は種子骨障害などもあります。
喫煙率が非常に高かった団塊の世代の方々が高齢になってきていることもあり、COPDという呼吸器疾患が増えてきています。最初は運動時の息切れや軽い咳や痰とが続くといった症状ですが、徐々に呼吸困難が進行し、最終的には在宅酸素が必要となります。
昨日は久しぶりにとある試験を受験してきました。特に結果がどうでも大勢に影響はないのですが、大きな試験会場で筆記試験するのはやはり緊張しますね。最近は少し試験勉強をしていてブログがおろそかになっていましたが、やっと解放されました。
プールに入ってもいいでしょうか?
結構きかれる質問です。皮膚の学校感染症についてまとめてお話いたします。
1)とびひ(伝染性膿痂疹)
浸出液、水疱内容などで次々にうつる、皮膚細菌感染症です。黄色ブドウ球菌、溶連菌などが原因です。プールの水ではうつりませんが、触れることで症状を悪化させたり、他の人に移す恐れがありますので、治るまで禁止です。湯船もだめです。
2)みずいぼ(伝染性軟属腫)
プールの水でうつりませんのでプールに入ってもかまいません、ただし、タオル、浮き輪、ビート板などを介してうつることがありますから共用はできるだけ避けてください。
3)あたまじらみ(頭虱)
アタマジラミに感染しても治療をはじめればプールに入ってかまいません。ただし、タオル、ヘアブラシ、水泳帽の貸し借りはやめましょう。
4)かいせん(疥癬)
肌と肌の接触でうつります。ごくまれに衣類、寝床、タオルを介してうつることがありますが、プールの水ではうつることはありませんので治療をはじめればぷーるに入ってもかまいません。ただし角化型疥癬の場合は通常の疥癬と比べて非常に感染力が強いので外出自体を控える必要があります。(しかし、健康な小児で通常の生活をしている場合、角化型疥癬になることはまずありません)
子どもの足に魚の目ができた・・・と受診される方は大勢いらっしゃいますが、ほぼ、ウィルス性のいぼです。乳頭腫ウィルスというウィルスが原因で、小さい傷(目に見えないくらい)から入ってなるようです。プールに通った後や裸足でやる競技など、裸足の機会があると伝染る機会が増えるようです。しかし、どこで伝染ったかはわからないことも多いのです(どこにでもいるため)。
足の裏に硬い魚の目ができたら、早く受診されることをおすすめいたします。早期である方が治癒までの期間が短いのです。
半年以上たってからだと大きくなり、多発します。たとえ一個で小さくてもなぜか治癒までの期間が長くなります。
痛くもかゆくもないため、放置する方が大勢いますが、治す気があるのならできるだけ早めに受診しましょう。
ここ1、2週間、花粉の量が増えてきたようです。鼻炎、目のかゆみを感じる方も多くなったようです。花粉だけではなく、PM2.5も飛んでいるようですが・・・
去年の4月もそうでしたが、PM2.5が飛ぶときは顔が痒い方が増えます。
花粉の飛ぶときではなく黄砂がとぶときが顔かゆい・・・と自覚している方もいらっしゃいます。
今年は首都圏は大雪でチェーン装着のためか、粉塵も多いのかもしれません。
顔がかゆいだけではなく、頭もかゆくなったりします。
洗濯物を外に干していると体も痒くなったりするようです。
この時期顔が痒い方は外から帰ったら水やぬるま湯で(せっけんを使わず)顔を洗ったり、洗濯物は部屋干ししたりしたほうがいいかもしれません。
ひどいようなら抗アレルギー剤を服用したり、塗り薬をぬったりすると楽だと思います。
いつも思うのですが、ハイヒールは嫌いです。あんなに痛いくつ、どうして世の中にあるのでしょうか。
外来では足の痛い方が山ほど受診されます。
遺伝もあるようですが、おそらくハイヒールなどのおしゃれ(こういう風に思わされているのも腹が立つのですが)なくつによる外反母趾の方などです。外反母趾のために。、足底のアーチがなくなり(つまり開張足)足底の骨が地面に当たるようになり、たこになります。また、外反母趾になった場合に母趾で地面を踏みしめることがなくなるため、巻き爪になって、肉に食い込んで痛くなります。
痛い足をかばうように歩くため、膝が痛くなります。さらに変な歩き方をつづけていると、腰まで痛くなるのです。
ハイヒールは中国の纏足と同じではないかと邪推してしまいます。女の人の自由を奪うためなのではと。
”自分の足が幅広で癖が悪いからこうなった”と自分を責める人さえいると、本当に腹が立ちます。靴は人間が造った物です。足に合わせなくてくつの意味をなしているのかと。
ローファーも足先が狭く、危険な靴と思います。巻き爪になってくる学生は少なくありません。
私はたいてい、そんな靴履いてはだめですと患者さんに言うのですが、仕事上必須ですとか、学校規則ですとかいわれてしまいます。
おかしなことです。病気をつくっているのですから。社員や学生を病気から守る必要は企業や学校にあるのではないでしょうか。
世の中全体が商業主義だとろくなことがありません。社会の認識から変える必要があると思う今日この頃です。
しかしなかなか変わらないのも事実。どうしても変えられないという方にはハイヒールに見えても足の痛くならないように作ってあるくつをおすすめしています。すこし高いようですが、将来の自分の健康には変えられません。
うちは整形外科もあるので、ハイヒールを昔履いていらっしゃった方が大勢腰が痛くなったり、膝が痛くなったりで通われています。この身体的苦痛、経済損失は計り知れないと思うのです。
ちなみに最近男性で見かけることのあるとがった先の革靴、男性版纏足か?と思うこともしばしば。選べるなら足の痛くない靴を選ぶべきです。足が痛くては仕事になりません。
今日は在宅医学会に参加してきました。先進的に取り組んでいる医療機関や介護施設の方の発表からいろいろ学んできました。医師だけではなく看護師さんやケアマネージャーなど多くの職種が参加しているのが整形外科学会とは大きく異なるところです。在宅専門の医療機関の他に、最近は総合病院も在宅医療に力を入れている様子がよくわかりました。一般の診療所も外来診療、小児診療などと高齢者の在宅医療をどう組み合わせて行くべきか、もっと研究して行かないといけないと思います。一番身近に存在して、介護などが必要となるはるか以前から患者さんにもご家族にも接することができるのが診療所の強みです。医師ひとりで診察できる人数はほとんど限界にきている面はあり、医師同士や他職種との恊働をもっと活用していかないといけないなと思いました。
昨日は肘関節学会に参加してきました。外傷や神経障害、スポーツ障害などについていろいろな討議が行われていました。驚くような発表はあまりありませんでしたが勉強になりました。