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2014年3月24日 (月)

呼吸器疾患の骨粗鬆症

 喫煙率が非常に高かった団塊の世代の方々が高齢になってきていることもあり、COPDという呼吸器疾患が増えてきています。最初は運動時の息切れや軽い咳や痰とが続くといった症状ですが、徐々に呼吸困難が進行し、最終的には在宅酸素が必要となります。 

 呼吸器の疾患の方には骨粗鬆症になってくる方が少なくありません。これはCOPDに限らず、昔肺結核で肺の治療をしたりした方にも生じますし喘息の方でも骨粗鬆症になってくる方もいます。ただ、喘息の場合などではステロイド使用による骨粗鬆症も含まれています。
 呼吸機能が慢性的に低下してくると、胸部が樽の様に丸くなってきたりします。円背にもなってくるように思います。背部痛や腰痛の方で、息苦しそうな方や樽状の胸を見ると骨粗鬆症による圧迫骨折を疑います。最近は50〜60歳代の男性で時々骨粗鬆症による圧迫骨折の方が来院されます。呼吸器疾患の骨粗鬆症では骨密度が非常に低下していることが少なくありません。運動量が減少していたりカルシウムの取り込みがよくないこともあります。
 喘息等で吸入以外のステロイドを使用している方はもちろんですが、その他の原因でも呼吸機能の低下している方は骨密度を測定してみた方がよいと思います。逆に骨粗鬆症の方で喫煙していたことのある方は呼吸機能検査を受けた方がよいと思います。
 タバコ自体骨粗鬆症のリスクファクターでもあるのですが、タバコがリスクファクターとなっている疾患のいかに多いことか。短期的な危険性はあまりなく数十年かけて人を傷つけ死に至らしめる物質というのは怖いものです。
 

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