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2014年3月27日 (木)

痛風の雪崩

今日は痛風の講演会に参加してきました。痛風の治療で高名な先生のお話は大変わかりやすかったです。痛風発作は関節に蓄積した尿酸結晶が急に溶け出すことによって起こります。この様子を山に降り積もった雪が急に崩れだす雪崩に例えていました。その破壊力も合わせてうまい表現だなと思いました。

 痛風発作を起こさないようにするにはずっと尿酸値を6以下に抑えて蓄積した尿酸結晶をなくしていかないといけません。最近のお薬を使うと尿酸値を正常化させることはかなり容易になってきました。尿酸が正常化して痛みもなくなるとそのまま通院しなくなってしまう方が少なくありませんが、長期に尿酸値を正常値に保つにはやはりしっかり内服を続けないと難しいものがあります。
 本当は生活習慣を改善して薬に頼らないで尿酸値を正常化するのが正しいと思います。しかし一度尿酸値が高くなってしまった方が生活習慣改善だけで正常値を保つのは、恐らく仙人クラスの精神力を持っていないと難しいと思います。1960年代の日本には、痛風の方は2000人もいなかったという統計があるそうです。現在は何と95万人くらいいるそうです。戦前の日本には痛風はなかったという話もあるそうです。痛風は贅沢病と言われていますが、現代の日本は贅沢すぎるのかもしれませんね。

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