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2014年4月24日 (木)

頚動脈狭窄症

今日は頚動脈狭窄症の講演会に行って来ました。

糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病の治療の大きな目的の一つは脳梗塞や心筋梗塞等の血管病変を予防することです。血糖値やコレステロール値は定期的に血液検査でチェックされますが、血管病変そのものについてのスクリーニングをされている方はそれほど多くないのではないでしょうか。
 比較的簡単にできる血管病変のチェックとしては、検診でも採用されている眼底検査、四肢の血管を確認する脈波検査、そして頚動脈のエコー検査があります。それぞれ特徴がありますが、血管病変のリスクのある方はそれぞれを1度はした方がよいのではないかと思います。
 今日はそのうちの頚動脈の疾患についての話を聞いて来ました。脳梗塞の原因の一つとして頚動脈に狭窄が存在する方がいます。頚動脈は体表から近く、エコーでもよく見えることから動脈壁の肥厚や狭窄の有無、プラークの存在などがよくわかります。狭窄が高度であったり脳梗塞の危険性が高い方には頚動脈にもステントを入れたりプラークを切除したりする手術を行ったりします。頚動脈病変を確実に診断するためにはエコーだけでは難しく、高精度のMRIやCT,造影検査などの精密検査が必要です。
 医療技術の進歩というのは目覚ましいものがありますね。もちろん動脈病変は生活習慣の改善から予防していくべきことはもちろんですが、もし血管が詰まってきても治せる時代が到来しつつあることを実感しました。

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