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2014年5月14日 (水)

湿布はある意味全身治療です。

先日、湿布の注意書きが改訂されました。妊娠後期の女性に湿布を使用したところ胎児の血管に問題を生じたという事例が集積されたため妊娠後期の女性には原則禁忌となりました。

 相変わらず同時に湿布を3枚も4枚も5枚も6枚も貼ってしまう方がいますが、湿布というの消炎鎮痛剤を皮膚から染み込ませるという薬剤です。局所的に濃度が高まるのと同時に当然全身的に薬剤が波及します。湿布1枚でも胎児に影響が出るという事実は一般の方も認識していただいた方がよいと思います。
 妊娠中の方は腱鞘炎や腰痛などを生じることも少なくありません。今後どうするか悩むところです。今回の改訂でひとつ不思議なのは実際に問題を指摘されたのは一つの薬剤なのに、他の成分も一蓮托生にされたことです。もちろん消炎鎮痛剤一般で知られている副作用なので注意が必要ですが、症例報告された薬剤以外の湿布の少量使用であればほぼ大丈夫なのではないかとも思うのですが。
 湿布を何枚も貼る方は、きっと血中濃度が上昇することにより効果を実感しているのだろうなと思います。大量に湿布を貼るなら身体的にも経済的にも内服した方がよいのでは?と思います。湿布を家族みんなで使うことも少なくないと思いますが、妊娠している女性が使用する場合は医師や薬剤師に確認してからにした方が無難です。もし湿布の副作用で大変なことになったら譲った人の責任になることは避けられないものと思います。

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