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2014年5月 7日 (水)

頚部の腫瘤による肩こり

 肩こりの原因として、非常に稀ですが頚部の腫瘍があります。肩こりというのは肩の痛みではなく後頚部や肩甲骨周囲の痛みや重さを示すことが多いですが、整形外科医であればまず頚椎疾患を考えます。他には末梢神経障害や炎症性疾患、場合によっては心疾患などの内科的疾患も考えます。

 頚椎疾患の他に胸郭出口症候群なども考える訳ですが、頚部の腫瘤は知識としてはあっても頻度が稀なために早期や初診時に見逃されることも少なくありません。頚部の腫瘤としてはリンパ節の腫大やリンパ系の腫瘍が多いですが神経腫や頚部前方の甲状腺が影響していることもあります。転移性の腫瘍や鎖骨背側の肺がんなどが影響することもあります。ご本人は肩が凝るという訴えで乳がんであったこともあります。
 肩こり、後頚部痛に対しては頚部も触診して確認することが望ましい訳ですがなかなか初診時から全例に頚部のチェックをするのは難しいものです。腫瘤が原因であれば症状は長期的に続くはずなので、短い期間の肩こりではあまり心配はいらないものと思われます。数週や数ヶ月も肩こりが続く場合は念のため頚部の腫瘍についてもチェックする必要が出てきます。
 前半に稀と書きましたが、最近は毎年頚部の腫瘍による肩こりを診断しています。注意して診ているとそれほど稀ではないかもしれません。長く続く肩こりの方は、一応自分でも首や鎖骨上に腫瘤を触れないかどうか確かめてみることをお勧めします。

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