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2014年7月31日 (木)

やるせない

中東の一国で市民への爆撃が続いています。毎日外傷の治療をしている身としてやるせない気持ちがします。攻撃する側は自衛のために攻撃していると言っています。世界で唯一その攻撃を支持している国に、日本はぞっこんです。

 人間というのは何千年経っても学習することができない生き物なのだなとあらためて思います。地上で最も進化せず破滅的な生き物なのかもしれません。
 せめて幼い子供達が傷つき殺されてゆくことのないようにできないものなのでしょうか。

2014年7月15日 (火)

イップスの自然寛解?

 ゴルフの丸山選手がイップスにかかっていることを告白していますが、実際にはスポーツ選手でイップスになっている方は少なくないのではないかと思います。ただ、イップスという状態を知らずに悩んでいる方の方が多いのではないでしょうか。イップスというのは単なるスランプとは異なり、本当に自分の脳が体をコントロールできない状態です。
 以前ブログで書いたこともあるのですが、私自身大学の時にひどいイップスにかかりました。小学校から大学までテニスしていたのですが、ある日フォアハンドをうまく打てなくなってからずっと右手がテニスの時だけ思うように動かなくなっていました。ボールを打とうとラケットを振ると垂直に手が動いてしまい後頭部を痛打したこともありました。本当に自分の手ではないようで全く制御不能に陥ってしまいました。それから引退するまではほとんどストロークはバックハンドに回り込んで打っていたので苦しいものでした。
 大学を卒業してからはほとんど仕事しかしてこなかったのでテニスはたまにする程度だったのですが、やはりフォアハンドはうまく打てませんでした。時間経過とともに違和感は減っていましたが、自分の思う軌道にラケットを動かせず、スピンもスライスもできずに横回転のようなボールを打っていました。打つ時の恐怖心というか潜在的な不安感も払拭することができずにいました。
 先日久しぶりにテニスをしたのですが、今回はフォアハンドでの恐怖心はほとんど感じませんでした。さすがに久しぶりすぎてそれほどうまく打てませんでしたが、スピンも思うようにかけられそうな感じがしました。もしかしたらイップスは寛解したかもしれません。実に20数年かかりましたが。テニスのことを考えることがほとんどなくなり脳の拒否反応が取れたのではないかというのが自分なりの分析です。
 イップスというのはもともとゴルフでの用語のようですが、ゴルフなど自分と向き合うことの多いスポーツの方が発症しやすいように思います。実際は他のスポーツでも、音楽などでも非常に多い現象なのではないかと思います。ただ、それをイップスとはわかっていない方がほとんどなのではないでしょうか。もし自分がイップスではないかと思ったら、一度受診して相談した方がよいものと思います。精神面が深く関与しているのは間違いないので、もしかしたら心理療法士などの専門家に相談した方がよい場合も少なくないと思います。
 コーチや家族の方でも、うまくできていたことができなくなっていたりスランプから抜け出せない選手を見たらイップスかもしれないと頭の片隅に置いておいていただいた方がよいと思います。もしイップスだったら熱心に教えたり練習させること自体が増悪原因かもしれません。

2014年7月14日 (月)

むしさされ

1日に4、5人以上むしさされで来院されます。
暑くなってきて、刺され始めなのでしょうか。乳児からご高齢の方まで、腫れたり、痛かったり、水ぶくれになったり・・・
まぶたを刺されるとお岩さんのように腫れたり、耳にさされると耳の形が変わるほど腫れたり・・・
診断名:虫刺されとつげるとみなさんなーんだというかおをされますが・・・
ここまで腫れる場合は皮膚科にきて、強めのステロイド外用薬を使ったほうが、早く治るので、いらっしゃったほうがいいかもしれません。

2014年7月 9日 (水)

とびひ

暑くなってきました。この時期になるとはやってきます。とびひです。
虫さされの後をかきむしってじゅくじゅくすると、そこは細菌を培養する培地になります。また、擦り傷後の皮膚もじゅくじゅくすると、細菌が増殖しやすくなります。
この時期、すこしでもじゅくじゅくしたら、とびひと疑って早めに受診した方が広がらずにすみます。とくに乳児期や幼児期は全身に広がることもあります。
夏の時期の擦り傷はキズパワーパッドやバンドエイドなど、密封する被覆材は注意が必要です。
ケガをして時間がたってからじゅくじゅくしてきた場合はとびひになってしまっている可能性があり、バンドエイドをつけっぱなしにすると、さらに悪化する場合が多くみられます。

とびひになってしまったら、湯船やプールは避けましょう。他人に移す可能性はもちろんですが、それよりも自身のとびひが悪化します。
受診していただければ、単純なとびひであれば2日後にはよくなり約1週間後に普通は完治します。
湿疹の後にとびひになった場合はまず細菌に対する治療を完璧に行ってから湿疹の治療をします。

2014年7月 8日 (火)

コツコツ教室

今日は健康福祉会館にてコツコツ教室の講師をしてきました。コツコツ教室は町田市の骨粗鬆症に関する市民講座ですが、健康指導や栄養指導、踵での骨強度測定も1日で受けることができ参加した方にとってはとても有意義な1日になると思います。

 骨粗鬆症は高齢になると非常に多くの方が罹患する疾患ですが、残念ながら現状では市の検診には組み込まれていません。骨折して初めて骨粗鬆症と診断される方も少なくありません。
 コツコツ教室では定期的に講師をしていますが、前回講師をした時と比べて治療薬も増え骨粗鬆症の診断治療指針も少し変わっています。一番変化したのは、踵での骨強度測定の評価基準でした。以前は腰椎や手首での骨密度測定と同じ若年者の70%で骨粗鬆症と評価していたため、二次検診を勧められる方は少なかったのですが、現在は80%以下で二次検診を推奨されていたのでちょっと基準が高すぎるようにも思いました。
 高齢になっても元気に活動するためには骨はとても大切です。生活習慣病などと同じくらい多くの方がしっかり予防、治療を受けられるようになるとよいなと思います。

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