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2014年7月15日 (火)

イップスの自然寛解?

 ゴルフの丸山選手がイップスにかかっていることを告白していますが、実際にはスポーツ選手でイップスになっている方は少なくないのではないかと思います。ただ、イップスという状態を知らずに悩んでいる方の方が多いのではないでしょうか。イップスというのは単なるスランプとは異なり、本当に自分の脳が体をコントロールできない状態です。
 以前ブログで書いたこともあるのですが、私自身大学の時にひどいイップスにかかりました。小学校から大学までテニスしていたのですが、ある日フォアハンドをうまく打てなくなってからずっと右手がテニスの時だけ思うように動かなくなっていました。ボールを打とうとラケットを振ると垂直に手が動いてしまい後頭部を痛打したこともありました。本当に自分の手ではないようで全く制御不能に陥ってしまいました。それから引退するまではほとんどストロークはバックハンドに回り込んで打っていたので苦しいものでした。
 大学を卒業してからはほとんど仕事しかしてこなかったのでテニスはたまにする程度だったのですが、やはりフォアハンドはうまく打てませんでした。時間経過とともに違和感は減っていましたが、自分の思う軌道にラケットを動かせず、スピンもスライスもできずに横回転のようなボールを打っていました。打つ時の恐怖心というか潜在的な不安感も払拭することができずにいました。
 先日久しぶりにテニスをしたのですが、今回はフォアハンドでの恐怖心はほとんど感じませんでした。さすがに久しぶりすぎてそれほどうまく打てませんでしたが、スピンも思うようにかけられそうな感じがしました。もしかしたらイップスは寛解したかもしれません。実に20数年かかりましたが。テニスのことを考えることがほとんどなくなり脳の拒否反応が取れたのではないかというのが自分なりの分析です。
 イップスというのはもともとゴルフでの用語のようですが、ゴルフなど自分と向き合うことの多いスポーツの方が発症しやすいように思います。実際は他のスポーツでも、音楽などでも非常に多い現象なのではないかと思います。ただ、それをイップスとはわかっていない方がほとんどなのではないでしょうか。もし自分がイップスではないかと思ったら、一度受診して相談した方がよいものと思います。精神面が深く関与しているのは間違いないので、もしかしたら心理療法士などの専門家に相談した方がよい場合も少なくないと思います。
 コーチや家族の方でも、うまくできていたことができなくなっていたりスランプから抜け出せない選手を見たらイップスかもしれないと頭の片隅に置いておいていただいた方がよいと思います。もしイップスだったら熱心に教えたり練習させること自体が増悪原因かもしれません。

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