高血圧の診断基準
今年4月に日本人間ドック学会が発表した高血圧の基準範囲が高血圧症の診断基準より高く、さまざまなメディアが飛びついたため多くの方が血圧はそれほど下げなくてもよいと思ってしまっているようです。 実際、85歳や90歳以上の方の血圧を厳格に下げる必要があるのかと言われると疑問には感じますが、中高年の方についてはやはり人間ドック学会より高血圧学会などの見解に従った方が安全のような気がします。
人間ドック学会の基準範囲を高速道路に例えると、ある1日に事故に合わずに走っている自動車の平均時速を測定したところ150km/hrくらいまで大丈夫でしたので、安全に走行できる速度は150kmくらいまでです。と発表したようなものです。
普通に考えると、その日1日無事故で走っていても30〜40年ずっと高速道路を150km/hrで走っていて事故に遭遇する確率が増えないの?という疑問が生じてくると思います。通常の診断基準は30〜40年ずっと安全に走れるスピードはどれくらいかと考えた値です。
今回に高血圧基準騒動を見ていると、メディアには本当に理系の人がいないんだな〜と思います。情報に対して疑問や不信から入らず、そのままサーフィンのように乗ってしまう報道にはかなりの不安を覚えます。
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