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2014年8月27日 (水)

自分の肩に石灰が

 夏の帰省中、急に肩が上がらなくなりました。まずいぞと思いとりあえず持参の消炎鎮痛剤を内服してみたのですが治まらず、夜寝返りするのも困難になりました。肩を触ってみるとぷよぷよと水が溜まっており、これがあれかと自己診断してしまいました。

 なにせ帰省中のため内服と湿布で経過を見るしかない訳ですが、思ったより効かないものだなと正直思いました。痛風のような激痛になるのを抑止できているのかなとは思いましたが。
 2日後に自宅に戻るころには歩く振動で痛みが走り、食事の時に右手を使えず、左手でお箸を使って食べていましたが、研修医時代に左手でお箸を使う練習をしていてよかったと思いました。帰宅後さっそくレントゲンとエコーを見てみると、やっぱりしっかりと腱板の所に石灰が沈着していました。関節の水も炎症部位の血流増加もしっかり画像に残してみました。炎症の程度は血流増加によって画像的に評価可能なことも実感しました。超音波検査は内科医の聴診器と同じくらい肩の診察にはなくてはならないものになりつつあります。
 場所を示して注射をしてもらい、内服を継続して経過を診ることにしました。石灰沈着症には注射が劇的に効く方も少なくないのですが、あれ?著効しないぞ。結局そのまま週明けになり仕事再開。初日は仕事の後激痛になりました。その後2〜3日で疼痛は軽減しました。1週間程度でまだ引っかかり感が残っていますがほぼ日常生活動作には問題ないレベルになりました。まだ石灰は残っており、消失してくれるかどうか観察してみたいと思います。石灰沈着症については、注射器でポンピングして石灰を吸引した方が成績がよいという報告もあります。自分に行うことはできませんが、石灰沈着症の方には相談の上行いたいと思います。
 肩関節痛には大きく分けて、外傷系の問題、炎症性疾患、変性疾患、拘縮の問題などがあります。これらの要素は組み合わさっていることも少なくありません。なので「肩関節痛はこれで治る」という一つの方法はありません。最初にどの要素がどの程度影響しているかを検討し、それぞれに対して治療していく必要があります。
 今回自分の肩が上がらなくなって、それぞれの薬の効果や姿勢の調整や経過について骨身に染みてよくわかりました。個人差があるので一概には言えませんが、やはり炎症が強い方はしっかり炎症を抑えた方がよいでしょう。外傷の方には手術も視野に入れて、拘縮の強い方にはしっかりしたリハビリを。それぞれオーダーメイドで肩の治療に取り組みたいと思います。
 
 

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