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2014年8月10日 (日)

膝蓋骨脱臼

週末に膝蓋骨脱臼の講演会に行って来ました。膝蓋骨脱臼というのは、膝の前にある所謂お皿の骨が外側にはずれてしまう疾患です。

 もともと構造的に外れやすい習慣性脱臼と、外傷性の脱臼とがあります。一度外傷で脱臼すると、外れなくなる方と再脱臼を繰り返してしまう方がいます。膝蓋骨というのは大腿骨の前にある強力な筋肉で膝を伸ばす時の滑車の様な存在なので、それが外れてしまうと力が入らず膝崩れしてしまったりします。そのまま何回も再脱臼していると軟骨が削れてきて変形性膝関節症へと進展してしまったりします。
 初回の外傷性脱臼の場合は装具やギプスで固定して経過を見ることが多いのですが、積極的に治療する場合手術的に修復することもあります。今回の講演会では手術をした方が確実とのことでした。
 手術方法としては、以前は下腿側の骨を切って膝蓋骨の末端の角度を変えるという方法が行われていましたが、内側で膝蓋骨を支えていた靭帯を修復する手術の方が成績がよいとのことでした。
 実際、外傷性の初回膝蓋骨脱臼の方に手術の必要性を説明しても希望される方は少ないのですが、スポーツやアクティビティーを積極的に行っている方は積極的に考えた方がよいかもしれません。再脱臼を繰り返している場合は我慢せず早めに受診した方が中年以降の活動性に大きく差が出るかもしれません。

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