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2014年9月29日 (月)

しいたけ皮膚炎

しいたけ皮膚炎?と思われた方もいらっしゃいましたでしょうか。 しいたけ皮膚炎とはしいたけを生の状態で多くたべると(生焼けとか干ししいたけとか)体がかゆくなり、特徴的なひっかき傷様の皮膚炎が体中にできる皮膚炎です。

たまにこういう方はいらっしゃいます。皮膚炎が特徴的ですので、ひっかき傷のような皮膚炎(ひっかいたところに皮膚炎がおこる)が体中にある場合はしいたけをたべていないかどうか聞きます。
しかし、きいてもたべていないこともあります。その場合は鑑別として膠原病の1種である皮膚筋炎というような病気であったり、抗がん剤の一種の薬疹としておこることもあります。

しかし、じつは健康食品でもおこることがあるのです。この間、いらっしゃいました。数年間、しいたけの入っている健康食品をとっていたのです。

健康食品は普段食べ物で摂取する量の何倍、何百倍の要素がはいっていることがあります。それだからさも効くかのような宣伝をするようですが・・・

ふつうに食べる量の何倍もとって大丈夫なのでしょうか。

健康食品の効果は医学的根拠がほとんどないことの方が大多数で、体験者の印象や感想でしかないことがほとんどです。

高価な健康食品を買うよりは毎日の食材が安全なものかどうかを考え、面倒くさがらずに自分でどういうものかわかって作ることにお金、時間をかけた方が、よっぽど健やかにすごせます。
人間は弱いもので、簡単なもの、安易なものにとびつきます。これさえ摂取すれば健康になるといううたい文句についついすがりたくなるのもわかりますが・・・。

2014年9月26日 (金)

90歳の方が40歳より多い世界

2040年の日本の人口ピラミッドをよく見ると女性では90歳の方が40歳より多いように見えます。90歳の方が40歳より多いというのは想像を絶する世界のように思います。本当に支えきれるのでしょうか。

2040年に90歳と40歳というと、現在64歳と14歳。60歳代というとちょうど現在親の介護で大変な世代ですが、それでも現在は圧倒的に90歳より60歳の方が多いのです。これが反対になっていくのですから、現在の対応では絶望的と言わざるを得ない気がします。
 現在、高齢者への医療や介護ビジネスは成長産業としてどんどん規模が拡大していますが、本当にこのまま拡大して大丈夫なのでしょうか?
 やはり現在の就労世代の役割は世の中のあり方を大きく変えて行くことなのかなと思います。

2014年9月25日 (木)

CRからDRへ

本日10年ぶりにレントゲンの機械を買い替えました。今まで使用していたのはCRといって、画像を読み取るパネルに放射線を当てて画像を記録しそのパネルを読み取り装置に通すことで表示していました。今回、DRと言って読み取り装置を通さずに画像をパネルから直接表示できる装置になりました。

 撮影してから読み取り装置を通す手間がなくなり、一瞬で画像が表示されます。そのままパネル交換の必要もないため連続して撮影が可能です。最初は操作に手間取るかもしれませんが、慣れてくればレントゲンの待ち時間も短縮できるものと思います。また感度も向上したため、撮影時の放射線の量も減らすことができます。
 これでレントゲンはDR、骨密度はDEXAと総合病院と同じ装備にすることができました。小さな診療所で総合病院並みの装備を整えることは容易ではありませんが、地域でもよりよい医療を提供するために微力ながら頑張って行きたいと思います。
 
 

2014年9月22日 (月)

アトピー性皮膚炎のぜんそく発症リスクをさげるもの

米国で行われたコホート追跡調査「Childhood Allergy Study」の結果です。

ペットなし家庭の子供は33.6%、ペット1匹家庭の子供は34.3%がアトピー性疾患に罹患していたのに対し、ペットが2匹以上いる環境で乳児期を過ごした子供では、アトピー性疾患の発症率が15.4%と有意に低かった(p=0.05)とのこと。

喘息の発症率も、ペットが2匹以上いる家庭の子供で低い傾向があったとのこと。

興味深いのは、ペットが2匹以上いる家庭で育った子供の場合、犬や猫だけでなく、花粉やカビなど他の抗原に対しても他の子供より抵抗性があった点。

農場で育った子供にはアトピー性疾患が少ないとの報告もありました。

研究グループは「免疫系が成熟する時期に複数のペットと触れ合うことで、様々な抗原に対するアレルギー性反応が抑えられるのではないか」と推測しているそうです。

また、最近の研究で、イヌ、マウス、ラット、およびゴキブリへの曝露は、喘息の発症に有意な影響を及ぼさなかったが、ネコはアトピー性皮膚炎患児のぜんそく発症リスクをさげるとのこと。また、保育園の利用もリスクを下げるそうです。
これはマウス、ラット、ゴキブリの抗原は多くはなく、イヌも普通は外で飼うことが多いからでしょうか。家の中に常にいて、外出もし放題のネコの抗原量が多いからでしょうか。保育園だといろいろな人がおり、まだ泥遊びする保育園も多いですよね。いろいろな抗原に暴露されるからでしょうか・・・

興味深いことですね。

発展途上国の方がアレルギー疾患は少ないこともこの結果を助けますね。
このことを考えると、乳幼児のときに消毒しまくったり清潔にしすぎるのも問題なのかもしれません。泥だらけのところで遊ぶのもいいかもしれません。

2014年9月21日 (日)

つき指再考

 先日、夕方にたて続きに指の外傷の方が来られました。指の外傷をみなさんつき指したと表現されますが、損傷する場所は様々です。
 指の関節(親指以外)は先から第1関節(DIP関節)第2関節(PIP関節)根元の関節=第3番目?(MP関節)とがあります。
 外傷の種類には骨折、骨端線損傷(子供)、つち指(伸筋腱付着部損傷)、側副靭帯損傷、剥離骨折、掌側板損傷などがあります。大きく分けて、骨の損傷と靭帯の損傷と腱の損傷などになる訳ですが、それぞれの状態、重症度によって治療法が違います。
 最近はなるべく動かしながら治していく傾向になっており、テーピング程度で経過を診ることが多いです。骨折や剥離骨折などでは副木で固定することもあります。つち指といってDIP関節部分の伸筋腱の付着部が分離してしまっているような場合手術になることもあります。関節部分の骨折も注意が必要で、関節面がずれていると後遺症が残ることもあり早めにずれなどを診断して手術が必要かどうかを検討した方がよいです。
 受傷した後、痛みは別としてきちんと指が全域で動くかどうかを確認することが大切です。しっかり伸び、しっかり曲げて握ることができれば大きな問題はないことが多いです。動きが制限されている場合は早めに受診することをお勧めします。

2014年9月19日 (金)

メラノーマ

昨日、どうやら皮膚の最も悪性度の高いメラノーマ(悪性黒色腫)の番組をやっていたようですね。 今日は8人(数えてました・・)その番組をみていらっしゃった方がいました。
みなさん問題のないほくろや老人性いぼでした。
メラノーマは確かに悪性度がたかく、少しでも深くなると、高率で転移します。
5年間生存しても、その後に転移して死亡する方も大勢いらっしゃいます。
私はこの診療所にきてから約10年目ですが、4人いらっしゃいました。3人女性です。そのうち1人は20歳代です。確かに恐ろしい病気だと思います。それを考えると、心配なら来院する方が早い気がします。だいたいは目視で鑑別がつき、つかっても拡大鏡(ダーモスコピー)ですむので診断は簡単です。
もし、来院できない場合の見分ける方法は・・
基本的にメラノーマは拡大の一途をたどります。月単位で大きくなる、気づいたら前とだいぶ様子が変わっていた・・などと言う場合は気をつけてください。
また、気づいたときに6ミリ以上ある足底の色素班は一度受診をおすすめします。
形がいびつであったり、濃淡があっても悪性とはかぎりません。(ここは皮膚科医の判断です)
経過が大事です。

2014年9月17日 (水)

断言本

医学というのは発展途上で、日々情報が更新されています。少し前に正しいとされていたことがひとつの論文でひっくり返されることも少なくありません。そのため病気のガイドラインも定期的に改定され、より正しい対応が常に模索されています。
なので臨床医は現在の疾患概念から診断方法、治療法まで100%確信を持って断言することはできません。色々な理論があり、色々な主張があり、明日、今日の知識は違ってしまうかもしれないからです。そのためほぼ毎日医学系の文献を読んだりしています。
最近、本屋さんに行くと断言する題名をよく見かけます。そのような本が並んでいると軽いめまいを覚えます。思考を停止してしまった人がこんなにいるのかと。さらにこのような一方的な考え方が支持される時代なんだなと少し恐ろしく思います。
昔飲尿療法というのが流行った時のことを思い出します。自分の尿を飲むと健康になるという…。自信を持って断言すれば、何でも支持してくれる人は少なからずいるものだと思います。重要なのは一片の迷いもなく極端な論理を貫くことなのでしょう。何かメディア受けする断言本でも書いて一稼ぎしてみたいものです(冗談)。

2014年9月16日 (火)

後脛骨筋腱炎

 先日海で1日泳いだところ、足関節の内くるぶし辺りが痛くなりました。歩くと痛く、足首を低背屈すると何かギシギシする感じがします。よく見ると少し赤く腫れている感じです。

 このような疾患を後脛骨筋腱炎と言います。関節の痛みか、蜂窩織炎など皮下の疾患か、腱炎や腱鞘炎など腱の通路の部分の痛みかは、その腱を動かした時にギシギシいうかどうかが参考になります。患者さん自身が感じる場合と、診察で触診しながら動かすと圧雪感のような感触を感じる場合とがあります。
 痛みがそれほどでなければ負荷を減らして湿布などで経過観察をするとよいと思います。痛みが強い場合は、腱鞘内注射がよく効くことが多いです。ただ注射にはステロイド剤を使うことが多く、慎重に相談するとよいと思います。注射の前に内服などを試みるのも悪くないと思います。
  私の場合、シュノーケリング用の足ひれを付けて泳いだのがいけなかったのでしょうか。日頃の運動不足もよくないのでしょうが、年を感じてしまう今日この頃です。
まあ痛みとしてはそれほどでもないので、外用剤でしばらく様子を診てみることにしたいと思います。

2014年9月11日 (木)

髪のダメージや抜け毛を防止する

米国皮膚科学会(AAD)がヘアスタイリングによる髪のダメージや抜け毛を防止するアドバイスを紹介したしたようです。その内容をお伝えしようと思います。  
濡れた状態の髪は傷みやすいため、濡れた髪をくしやブラシでとかすのは避け、洗髪後はタオルでよく水分 を拭き取るか、自然乾燥させるのがよいそうです。
ドライヤーや長時間髪型をキープするスタイリング剤の使用頻度を減らすのも効果的のようです。
また、ストレート用のヘ アアイロンは乾いた髪に使用するようにし、髪をカールさせるヘアアイロンは、1カ所に当てる時間を2秒ほどとすること。  
また、三つ編みやコーンロウ、ポニーテール、ヘアエクステなど、髪を引っ張る髪型もダメージの原因となります。髪が引っ張られた状態が続くと、抜け毛が進行する恐れもあります。
以上のことが書いてありました。

それに付け加えて、私なりのアドバイスは・・・・シャンプーをしないこと。お湯のみで洗うこと。

実際1年間シャンプーをせずにお湯洗いのみでやってきました。ドライヤーをかけることはほとんどありません。(ていうか皆無です)。
なるべく食事の後すぐに入浴し、寝るまでに自然乾燥するようにしています。(髪がぬれたままねると脂漏性皮膚炎が悪くなります)
海水浴の後のお湯洗いでは問題なかったのですが、プールの後のお湯洗いは髪がすこしきしきししました。やはり塩素のせいなのでしょうか。
よけいなことをしないでシンプルがいちばんなんでしょうね。
頭の臭いは普通です。いいにおいもしませんから。でもくさいことはないようです。
皮脂の量も自然にコントロールされるのでしょう。
シャンプーをしていて、急にやめるとすこし油っぽくなったような記憶がありますが、それは皮脂をとっていて、過剰にだすような状態になっていたからかもしれません。今ではおちついています。
脂漏性皮膚炎がある方は抗真菌剤をぬるとさらによいかもしれません。
また、冬場頭が乾燥してフケが出る方はぜひシャンプーなしをやってみてください。それでも乾燥するかたはローションタイプの保湿剤をぬるといい場合があります。

子どもの間でときどき頭じらみがはやりますが、早期発見、早期治療です。シャンプーをしてもしていなくても変わらないと考えています。
シャンプーをやめてもらうようになったのはここ半年ぐらいですが、それ以前から断続的にアタマジラミははやっていました。
みつけたらやはり早いのはスミスリンシャンプーですが、シャンプーの洗浄剤で首が荒れる方はいらっしゃいます・・・。

2014年9月 3日 (水)

ダンベル腫瘍

 ダンベルというと両端が球形でその間が細くなっていて、手に持って肘を屈伸して二の腕を太くする筋力訓練を想起することが多いと思います。ダンベル型の腫瘍と呼ばれる腫瘍があります。脊椎の中を走っている脊髄から分かれた神経は骨の狭い出口を通って手足などへ走っているのですが、この狭い出口付近に神経の腫瘍が生じると、出口の所で腫瘍がくびれてダンベルのように見えることからこう呼ばれます。

 正確には神経鞘腫という良性腫瘍のことが多いです。良性腫瘍の場合大きくなるのはゆっくりなので何年にも渡りしびれなどの症状が続きだんだん症状がひどくなってきたということで来院される方が多いように思います。大きくなってくるとレントゲンで神経の出口の部分が無理矢理広げられたように写ります。小さいうちはMRI検査を行わないとわかりません。しびれが続いている場合、医療機関を受診して必要によりMRI検査等神経系統をしっかり調べた方がよいものと思います。
 治療としては原則的に手術しかありません。そのまま放置しても大きくなる傾向は続くので、発見されたら手術を検討した方がよいものと思います。最近は顕微鏡視下手術など手術技術が進んでおり、あまり心配しないでもよいものと思います。良性腫瘍が多いので、発生した神経の支配領域に軽いしびれなど神経症状が残ることも少なくないのですが大きな後遺障害は残らないことが多く、術前によく相談して前向きに考えるとよいと思います。

2014年9月 2日 (火)

けむし皮膚炎

以前にも何度か書いたことがありますが、この1週間に2人ほど患者さんがいらっしゃいました。
ドグガ皮膚炎です。初夏と秋にさされます。秋の毛虫がでてきたようです。
サザンカ、ツバキ、またはさくらなどにいる毛虫(チャドクガなど)ででる皮膚炎です。
毛虫の毛がささっておきる皮膚炎です。
多くは腕、脇腹、太ももなどに2,3ミリの赤いぶつぶつがまとまってでます。非常にかゆいのですが、さされた直後はそれほどでもなく、さされた夜から翌日に非常にかゆくなってきます。
毛虫はみえないことが多く(葉っぱの裏にかくれている)、知らないでおきることも多いので、ドクガ皮膚炎の知識がない方はけむしと思わないことも多いのです。
薄い洋服は素通りしますので、脇腹にも皮疹がでます。そのため、ダニだと思う方もいらっしゃいます。
一番強いステロイド外用剤で1週間ぐらいでひきます。

2014年9月 1日 (月)

棘間靭帯炎

 脊椎には背中側に大きく突出している部分があり、これを棘突起と言います。ステゴサウルスの尖った部分のような感じにそれぞれの脊椎から背中側に伸びています。
この突起の間にも靭帯が張っていて、これを棘間靭帯と言います。
 ひどい交通事故などで脊椎に前屈方向の急速な強制力を加えられると靭帯が損傷することもあります。この部位の靭帯断裂は棘突起の骨折を伴うこともありますが、通常保存的治療で治ります。
 あまり多くはありませんが、この棘間靭帯部分の疼痛を訴えて来院される方がいます。局所に圧痛があり、前屈等負荷をかけるとその部位に疼痛が誘発されるのが一般的です。実際にその部分に問題がある場合と、そうではない場合があるため慎重な診断が必要です。
 先日総合病院でぎっくり腰と診断され、内服と湿布を処方されたけれど良くならないということで来院された方が棘突起から棘間靭帯付近に限局した疼痛でした。この方は超音波検査で圧痛のある棘間靭帯の部分にのみ血流も増加しており局所の炎症が主と考え、休職もされて疼痛が強いため一度炎症を抑える注射をしたところすぐに疼痛が軽減しました。後医は常に良医のため最初の具合はわかりませんが、脊椎の正中のみに限局した疼痛の場合、普通のぎっくり腰などではなく、局所的な問題が主かもしれません。検討してみるとよいかもしれません。

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