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2014年11月 7日 (金)

上肢の変形性関節症

変形性関節症とは多くの場合、年齢的に軟骨がすり減り関節が変形してきて痛みや動きの制限を生じる疾患です。関節部の骨折や靭帯損傷などの外傷後には若くても生じることがあります。体質的というか家系的、遺伝的に変形性関節症を生じやすい場合もあります。

 下肢の変形性関節症では股関節や膝関節が多く、高齢になり歩行困難となる大きな原因となっています。早期のうちは運動療法やダイエット、鎮痛剤の使用やヒアルロン酸注射で改善することも多いですが進行すると人工関節が一般的な治療法となっています。
 上肢でも変形性関節症はよく起こるのですが、下肢ほど目立たない感じがします。上肢では指の第1関節、母指の根元の関節に起こることが多く、その他に指の他の関節や手関節、肘関節、肩関節にも生じていることが少なくありません。ただ、下肢では歩けないという重大な障害が起こるのですが上肢の場合動かし方を制限すれば日常生活への障害は少ないことが多くそのままにしている方が多いです。
 指や手関節の変形性関節症では腫れてきたりすると関節リウマチなどの炎症性疾患との鑑別が必要です。肩関節では五十肩と思っている方も少なくないので注意が必要です。肘関節の場合は多少動かなくても大きな障害がないのであまり治療となる方はいないのですが、たまに尺骨神経障害を起こすことや骨軟骨の破片が関節部に挟まり障害を起こすことなどがあります。
 上肢の変形性関節症に対する手術を希望される方はそれほど多くはありませんが、成績は比較的安定しておりどうしても痛みや機能障害が強い場合検討した方がよいこともあります。

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