ディグニティーセラピー
今日はディグニティーセラピーの講演会に行ってきました。尊厳療法と訳されるそうですが、終末期の患者さんに自分の人生を振り返り、大切な人へのメッセージを文章にすることで生きている意味、尊厳の維持を得ようというセラピーとのことです。
末期の癌の方など、医師として根治的な治療を施すことのできない方に対してどういうアプローチをしてよいのかということはなかなか難しい問題です。これまでの医療はどちらかというと最後の最後まで抗がん剤などで頑張るという治療が主流でしたが、そういう無理な治療を疑問視する方向へ人も社会も変化してきています。最期は自宅で自然に逝きたいと思うことは自然なことです。状態により病院や施設で亡くなる方も少なくないですが、病院でも施設でも自宅でもその人らしい日々を穏やかな気持ちで過ごしていただきたいものです。ディグニティーセラピーというのはその手助けとしてすばらしい方法かもしれないなと思いました。
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