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2015年1月28日 (水)

医療を警察に例えると

 日本の医療制度はどこへ向かおうとしているのか。少し先が読めない部分があります。少なくとも理想へと向かっている訳ではない気がします。
 日本の医療を警察組織に例えてみると、そのおかしさが少し分かるかもしれません。診療所は交番、総合病院は警察署で、開業医はお巡りさん、病院の専門医は刑事さんという役回りになるかと思います。
 今の日本の医療では多くの市民が安定した疾患や軽症の急病でも基幹病院の専門医を受診していますが、これを警察組織に例えると迷子や忘れ物の件でも警察署に行って刑事さんに頼むのと同じようなことです。刑事さんに直接頼めますか?警察署の待合がごった返していて3時間待ちで3分対応だったら事件を解決できるでしょうか。
 最近、「病院には3ヶ月分の薬をもらいに行くだけだから困ったことは診療所で相談するわ。」とか「今までは元気だったから病院に通えたけれど、病院に1日かけて行くのはつらくなってきたから診療所で診て。」とか言われることが増えているように思います。これも言い換えると「簡単なことは刑事さんにお願いするけど、困ったことがあったらお巡りさんに相談するわ。」とか「今までは大したことなかったから刑事さんの所に相談しに行っていたけれど、つらくなってきたからお巡りさんが相談に乗って。」という感じになります。
 メディアに登場するような有名な名医と言われる先生に受診希望をする場合は、それは七曲署の山さんに依頼するくらいの事案なのかと考えてみるといいかもしれません。
 総合病院は本当は重度な疾患や救急に集中できる状態にしていかないといけないのではないかと思います。一方診療所は交番のように身近なさまざまな問題に対応できるようにしていかないといけないのではないかと思います。
 それとも現在の日本の方針のように、早期から警察署の刑事さんに相談することを推進する方向性が制度的にも財政的にも優れているのでしょうか。

2015年1月19日 (月)

砂糖をとらないようにするとかゆみが減る?

だいぶ以前から言われてはいたことですが・・
理由はいろいろあるようです。

ビタミンBの仲間にビタミンB7=ビオチンという物質があります。
そのビオチンが砂糖の分解の時に消費されて少なくなると、ビオチンの持っているヒスタミンの分泌を下げる役目が追いついて行かなくなります。
そうなると、ヒスタミンの分泌が過剰になって、かゆみを増すなどのアレルギー反応が出ると言われてます。砂糖はそのほかのビタミン群、カルシウム、ミネラルも代謝するときに消費するようです。
また、腸内には善玉菌と悪玉菌が共存していますが、悪玉菌や悪玉菌の一つカンジタ菌(カビ菌)は砂糖などの甘い物を過剰に摂取すると増殖して相対的に善玉菌を減らしてしまいます。アトピーの方で便の調子が悪い方(便がゆるくなりやすい方、便秘の方)はなおさら良くないようです。
善玉菌が多くなり、砂糖の消費量を下げればかゆみがやはり良くなるようです。
某会社の出している乳酸菌がアレルギーの改善に効くということもありえる話と思われます。
ちなみに甘いものを取りたい場合はオリゴ糖や果糖がいいようです。
オリゴ糖は便がゆるくなる方がいますので、ほどほどに。
果糖ぶどう糖液糖(でんぷんから作られる異性化糖)は急激に血糖値を上げるのでよくないようです。(ジュース、缶コーヒー、アイスなどに入っています)
三温糖は砂糖と同じのようです。

ちなみにチョコレート、ココア、コーヒーなどの豆類はかゆみ物質のヒスタミンを多く含んでいます。チョコレートをひかえてかゆみはよくなる人は実際に結構いらっしゃいます。
かといって全く食べない生活は今の世の中非常に難しいですね。

できれば・・・チョコレートをやめ、お菓子をやめ、菓子パンをやめ、清涼飲料水をやめ、甘いものが欲しいときはオリゴ糖をつかってお菓子を作ったり、果物(果糖です)をとり、缶コーヒーをやめ、緑茶や麦茶をのむのです。

皮膚がひどい場合は2週間ぐらいつづけるとかゆみが出にくいかもしれません。ついチョコレートたべたら次の日はかゆくなることを実感するかも・・・。

2015年1月14日 (水)

薬用せっけんによる手洗い

以前にも書きましたが、ウィルス対策のための手洗いで石鹸を使う件です。
ある調査では固形石鹸をつかって1分水で洗うのと、水のみで洗うのはほとんど変わりがなく、それでも50%減らすとのこと。お湯のみで洗うと80%減らせるとのことです。薬用石鹸で1分お湯であらうと90%強減らせるようです。
しかし、疑問が出ます。薬用石鹸は非常に手を荒らします。あらすと凹凸やバリアが壊れ、細菌は逆につきやすくなります。
それならば80%除去し、乾燥ぐらいですむ1分のお湯洗いでいいのではないでしょうか。
インフルエンザウィルスも粘膜につくのですから、手は付着のみです。薬用である必要はまったくありません。

米アリゾナ州立大学のホールデン博士によると、多くの人が正しい使い方をしておらず、抗菌効果が十分発揮できていないとのこと。抗菌作用を発揮するには、手のひらの上で20~30秒程おく必要があるものの、ほとんどの人が6秒程にとどまっており、通常の石鹸との効果の差がほんのわずかか、下手をすれば全くない状態だそう。

年々増える除菌・抗菌作用のある商品。せっけんや洗剤にとどまらず、歯磨き粉や赤ちゃんのおしゃぶりにまで広がっていますが、こうしたせっけんがば い菌を殺したり、歯磨き粉であれば歯茎の病気や虫歯に有効である一方で、正しい使い方をしていないため、通常のせっけんや歯磨き粉と比較した場合の優位性 を証明するものは少ない、と話しています。

加えて、こうした状況下だと、バクテリアが抗菌剤に対して抵抗力をつける、と警告もしています。

こうした商品に使われるトリクロサンといった殺菌剤が、米国内では実に4人のうち3人の尿から検出されています。

動物実験ではこうした物質がホルモンに影響を与えることがわかっており、殺菌・除菌作用のある商品の利用には慎重であるべき、とのこと。

実際、米食品医薬品局(FDA)は2013年末に、製造企業に対し殺菌・除菌成分はその安全性と効果を証明できない場合取り除くべき、との提案をしています。

このようなことを踏まえるとますます薬用石鹸である必要はほとんどないばかりか、害のようですけど・・・

2015年1月 7日 (水)

腱交叉症候群

手首を使うスポーツや仕事をする方で、時々手首のやや手前親指側が痛くなる方がいます。手関節の親指側の痛みではドケルバン病が有名ですが、ドケルバン病は親指を動かす腱の腱鞘炎です。腱交叉症候群はこれよりやや手前の小指側の部位が痛くなります。ここは親指を動かす腱と手首を手背側に動かす腱が交差する部位です。手首を動かしたり親指を動かしたりすると痛みます。腫れている場合と腫れは目立たない場合があります。この部位を触れながら動かしてもらうとギシギシと雪を踏みしめたときのような感じを触れます。
基本的に負担がかかって発症していることが多く、少し運動や作業を控えていただくことが望ましいです。スポーツなら休めることが多いですが仕事で発症した方はなかなか改善しないこともあります。そういう場合は炎症止めを使ったり装具で固定したりすることもあります。ステロイドの注射が有効なことも多いです。どうしても治らない場合手術となることもありますが、そこまで必要なことは稀かと思います。
手首には多くの腱が通っています。どこが痛いかはよく触れながら動かしてみると分かることが多いです。圧雪感は一度触れると忘れない感覚です。

2015年1月 6日 (火)

初発の圧迫骨折

今年の診察はまだ2日目ですが、年末の片付けや家事で圧迫骨折をされた方が少なからず来院されています。家具を動かしたり体を捻ったりでギクッと痛くなったと言う方が多く、ご本人はぎっくり腰と思っていることがほとんどです。ただ、診察室に入ってきた時点でこれは骨までいってそうだなというのが長年の勘で分かったりすることもあります。
人の介護を必要とする原因の第1位は、男性では脳卒中ですが女性では骨折と関節疾患を合わせると運動器疾患が最も多いことになります。そう考えると男性では脳卒中につながるメタボリック症候群の予防が重要ですが、女性では運動器疾患につながるロコモティブシンドロームを予防した方がよいのかもしれません。
骨粗鬆症は骨折して判明し治療を開始する方が多いのですが、本当は初発の骨折を生じる前に治療を開始すべきだと思います。骨粗鬆症の治療をお勧めするとメタボの薬を沢山飲んでいるから骨の薬は飲みたくないと言う方が少なくないのですが、将来要介護状態や寝たきりになるべくならないようするには多少メタボの薬を減らしてでも骨粗鬆症の薬を入れた方がよいのにと思ったりします。
圧迫骨折は骨折しても痛くない方も少なくないのでなかなか難しいところです。当院でも骨粗鬆症とロコモの検診というのをできるようにしたら希望される方もいるのでしょうか?

2015年1月 4日 (日)

明日から新年の診察を開始いたします。

遅ればせながら新年あけましておめでとうございます。休み中はネットを見ない生活にしていたため、新年のあいさつが遅れてしまい申し訳ありません。最近はスマホ中毒やネット依存の方が少なくない世の中ですが、たまにはPCもタブレットも見ない生活をしてみた方がよいような気がします。

 今年は当院の体制が大きく変わります。4月から内科医が常勤になり、かかりつけ医機能を強化していきます。少子高齢化、社会保障費の増大などが問題になる中で、診療所がもっとしっかりしていけば根本的に解決していけるようになると思います。安定した生活習慣病や肩こりや腰痛、骨粗しょう症などで基幹病院まで通院する必要は本来ないはずです。人によっては数十年も通院している診療所がそのまま在宅医療まで担うことが、真のかかりつけ医療となるはずだと思います。
 医療や介護は改定のたびに、正しい方向ではなくその時々の政治力や利権の強さによって右往左往されています。もっとも正しい医療を追い求めるには様々な壁があると思いますが、数十年後の診療所のあるべき姿に向かって進んでいきたいと思います。

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