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2015年1月14日 (水)

薬用せっけんによる手洗い

以前にも書きましたが、ウィルス対策のための手洗いで石鹸を使う件です。
ある調査では固形石鹸をつかって1分水で洗うのと、水のみで洗うのはほとんど変わりがなく、それでも50%減らすとのこと。お湯のみで洗うと80%減らせるとのことです。薬用石鹸で1分お湯であらうと90%強減らせるようです。
しかし、疑問が出ます。薬用石鹸は非常に手を荒らします。あらすと凹凸やバリアが壊れ、細菌は逆につきやすくなります。
それならば80%除去し、乾燥ぐらいですむ1分のお湯洗いでいいのではないでしょうか。
インフルエンザウィルスも粘膜につくのですから、手は付着のみです。薬用である必要はまったくありません。

米アリゾナ州立大学のホールデン博士によると、多くの人が正しい使い方をしておらず、抗菌効果が十分発揮できていないとのこと。抗菌作用を発揮するには、手のひらの上で20~30秒程おく必要があるものの、ほとんどの人が6秒程にとどまっており、通常の石鹸との効果の差がほんのわずかか、下手をすれば全くない状態だそう。

年々増える除菌・抗菌作用のある商品。せっけんや洗剤にとどまらず、歯磨き粉や赤ちゃんのおしゃぶりにまで広がっていますが、こうしたせっけんがば い菌を殺したり、歯磨き粉であれば歯茎の病気や虫歯に有効である一方で、正しい使い方をしていないため、通常のせっけんや歯磨き粉と比較した場合の優位性 を証明するものは少ない、と話しています。

加えて、こうした状況下だと、バクテリアが抗菌剤に対して抵抗力をつける、と警告もしています。

こうした商品に使われるトリクロサンといった殺菌剤が、米国内では実に4人のうち3人の尿から検出されています。

動物実験ではこうした物質がホルモンに影響を与えることがわかっており、殺菌・除菌作用のある商品の利用には慎重であるべき、とのこと。

実際、米食品医薬品局(FDA)は2013年末に、製造企業に対し殺菌・除菌成分はその安全性と効果を証明できない場合取り除くべき、との提案をしています。

このようなことを踏まえるとますます薬用石鹸である必要はほとんどないばかりか、害のようですけど・・・

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