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2015年3月 8日 (日)

さじ加減

薬の標準的処方量というのはいい加減なものだなと思います。例えば消炎鎮痛剤は20歳のラグビー選手も70歳の高齢者でも1日3錠毎食後などとなっています。体格や臓器の機能を考えると無茶な話でしょう。そこは医師の臨床的な勘で決めていくしかないのが実際だと思います。
最近は鎮痛剤も消炎鎮痛剤だけではなくアセトアミノフェンや神経系の鎮痛剤や中枢性の鎮痛剤や向精神薬などを使用して、しかも量も微調整するようになっています。新しい薬が登場すると、最初は標準的治療法で使用するしかないのですが、診療をしていると臨床試験ではわからない効果や副作用が出てきて実際の臨床感覚で微調整していくことになります。
印象として大学病院などの大きな病院ほど標準的容量で使用していて、小さな診療所ほど微調整しているような気がします。診療所では患者さんとの心の距離が近いので、患者さんの薬の評価と直に接することができる面が大きいのではないかと思います。大きな病院の薬は医師に話さずに飲んでいないという患者さんも少なくありませんが、診療所では「あの薬はダメだよ先生。」とはっきり言われてしまいます。患者さんから勉強するということは本当に大事です。
最近認知症やパーキンソン病の薬の調整について勉強するようにしています。どうも現状の標準的容量はうまくいっていないのではないかと疑問に思うことが少なくありません。特に認知症では初期投与量から漸増していかないといけない決まりになっていますが、副作用で飲めない方も少なくありません。どうして一般的な薬のように微調整してはいけないのか疑問に思います。
さじ加減には医師の経験が詰まっています。20年経ってもまだまだ難しいものです。

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