禁煙外来始めます。
日本でタバコを吸う人の割合が男女合計で20%を初めて下回りました。最近1年間では136万人も減少したそうです。診察していても喫煙する人は特に若い世代では本当に減りました。もはや喫煙者が減少するトレンドを止めることはできないでしょう。いかんせん本人にも周囲の人にも科学的に確実に害悪をもたらす商品が今まで大々的に存続できてきた方が不思議なくらいで、喫煙に対する規制はさらに高まっていくことでしょう。もうそろそろ禁煙を決断する時期にきているのではないでしょうか。
ご存知かとは思いますが、タバコにはヒ素やカドミウムなどの有害物質がたくさん含まれており多くの病気の原因となっています。各種の癌が有名ですが、呼吸器の病気はもちろん整形外科領域でも骨粗鬆症や関節リウマチのリスクでもあり骨折後の治りが悪くなることも分かっています。また、例え換気扇の近くで吸ったとしても家族の健康を害している事実に変わりはありません。
タバコをどうして吸ってしまうかというと、しばらく吸わないでいると禁断症状を生じてきてまた吸いたくなってしまうためで、その依存性は覚せい剤より強いも言われているそうです。
一人で禁煙できる方は何よりですが、禁煙補助薬などの使用が必要な方も少なくありません。現在は保険診療として禁煙治療が許されていますが、医療費削減策が積極的に進められている中でいつまで保険適応が維持されるのか先行きはわかりません。
当院の内科が常勤になったのを機に、5月から禁煙外来を予約にて行うことといたしました。ご希望の方は適応条件もありますのでまずは電話か受付にてお問い合わせください。
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