股関節疾患による坐骨神経痛
坐骨神経は腰椎から出て殿部、股関節の背中側を通り大腿の背側を下りていきます。なので坐骨神経痛というと、殿部から大腿背側へ放散していく痛みやしびれを指します。下肢の前方の痛みや下肢全体の痛みは神経系統から言うと坐骨神経痛とは言えません。
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坐骨神経は腰椎から出て殿部、股関節の背中側を通り大腿の背側を下りていきます。なので坐骨神経痛というと、殿部から大腿背側へ放散していく痛みやしびれを指します。下肢の前方の痛みや下肢全体の痛みは神経系統から言うと坐骨神経痛とは言えません。
骨粗鬆症の治療薬として副甲状腺製剤が使用できるようになってしばらく経ちました。従来使用してきた骨粗鬆症薬の主役であるビスフォスフォネートが骨の吸収を抑制する作用であるのに対して副甲状腺製剤は骨の形成を促進する薬であるため、骨折後に使うと治るのが早まることが期待できます。
臨床的な実感としても、脊椎の圧迫骨折後に用いると治りが早いように思います。ただ、この薬は一生のうちで1.5年〜2年の間しか使用できないことになっているため何時使うのか、どれだけの期間使用するのかはよく検討する必要があります。
最近、副甲状腺製剤を使用し終えた方が新規に骨折をするケースが生じてきました。残念ですがこの場合骨粗鬆症に対しては従来の薬を用いていくしかない状況です。もちろんそれでも骨折の多発を防ぐ効果はあるのですが、今後このようなケースが増えて行くのかなと思います。
当院では初回の副甲状腺製剤の使用はまだ骨折後に導入することがほとんどですが、骨折部が癒合し落ち着いたら半年程度でいったん副甲状腺製剤を終了することが多いです。費用が高い、注射を頻回にしないといけないなどの理由もありますが、また骨折した時のために使用可能期間が残っている方が安心かなと考える面もあります。これは考え方なので、1.5〜2年の使用可能期間を完遂してから従来の薬に切り替えるという治療方法でもよいと思いますが、治療をしながら相談して決めていくとよいと思います。ご希望がありましたら遠慮なく言っていただけますと幸いです。
先週からけむし皮膚炎の方がいらっしゃっています。
毛虫をみて、それを棒でたたいた?という方、身に覚えのない方も・・・
サザンカの木や椿の木が家や通学路、通勤路にある方、突然かゆくてあかいぶつぶつができたら、毛虫を疑ってください。毛が飛んで、皮膚にささるので、触った覚えがなくても起きます。
夏服のような薄い生地でしたら、通り越して刺さります。(なので、脇腹や二の腕のところにもおこります)
一番強いステロイド外用薬を1週間ぬればすっきりすぐに治ります。受診した方がはやく楽になります。
はじまして。平成22年4月から増子整形外科まり皮フ科に週1回勤務をしておりましたが、今年の4月より内科の常勤医になりました中村文昭です。早いもので常勤医になり3か月が経過しました。
自己紹介をさせていただきます。東京慈恵会医科大学を卒業し,同大学の総合診療内科で勤務しておりました。狛江市にある附属第三病院や相模原病院循環器内科等で,心臓病はじめ内科疾患全般の診療に携わっていました。その他、災害医療、緩和ケア、在宅診療にも従事し、循環器専門医も取得しております。
急速に進む高齢化社会において、患者さん一人ひとりの状態にあった医療を心がけ、外来から在宅診療までおこなっていきたいと考えています。何でも相談してください。よろしくお願いします。
整形外科、皮膚科の医師にとって最も診断したくない疾患の一つに壊死性筋膜炎というものがあります。何らかの原因で皮下に感染が広がり、筋肉を包んでいる筋膜という組織が壊死してしまう(腐敗して溶けるようになってしまう)疾患です。それだけではなく広範に組織障害が広がり、ショックを呈して亡くなってしまうことも少なくありません。糖尿病や肝硬変のような免疫力が低下する疾患に合併して生じることが多いのですが、はっきりした原因がないことも少なくありません。
アトピー性皮膚炎などが腸内環境と関連がある可能性のある論文がちらほらでてきているようです。やはり腸内環境を整えることは大事なことかもしれません。
医療ですと、整腸剤(乳酸菌)などをだすことがせいぜいなのですが、生活で実践すべきことがあるようです。
1.朝起きたときに200-300mlの常温の水を一気に飲む(→腸を動かすため)
2.水溶性食物繊維とヨーグルトをいっしょにとること
ひどい慢性の便秘だと、不溶性食物繊維はかえって苦しくなる原因になるようですが、一 般的には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の比は1:2がいいようです。
水溶性とはりんご、バナナ、こんにゃく、わかめなど。
不溶性はごぼう、さつまいもなど。
3.適度な運動。30分のウォーキングを週2、3回程度。
4.毎朝同じ時間にトイレに入り、5分ぐらいで排便してもしなくてもトイレからでる。
5.便座に座ったままゆっくりと左右に上半身をねじる。腹部を伸ばしてひっこめる。右肘を左膝につける。またその逆も。つまり、腸をそとから動かす運動のようです。
とある番組で見た方法なのですが、試していい方法かもしれません。
便秘でアトピーがひどい方、体の痒い方、ためしてみてください。
うつ病エピソードの経過または殺虫剤個々についての検討を米国・
ノースカロライナ大学で行ったそうです。殺虫剤を個人で散布した男性のデータを解析し、殺虫剤の曝露とうつ病との関連を調べたそうですが・・・・その結果、2系統(燻蒸剤・有機塩素系)、
7種類(リン化アルミニウム、二臭化エチレン、2,4,5-トリクロロフェノキシ酢酸、ジエルドリン、ジアジノン、マラチオン、パラチオン)において、う
つ病との明らかな関連が認められたこととのこと。
化学物質といろいろな病気について関連が言われておりますが、うつ病との関連があるとは知らなかったです。また、殺虫剤とアルツハイマー病の発症にも関連があるとの報告があるようです。ある遺伝子を有する方で、殺虫剤の代謝産物の濃度が高いと、アルツハイマー病で脳内に増えるアミロイド前駆体蛋白レベルの増加がみられたとのことです。
ホームセンターにいくと普通に誰もが手に入れられる形で殺虫剤が売られています。自分は使っていなくてもどこでまかれているかわかりません。
うつ病やアルツハイマーの患者さんが増えているのはこういうことも一理あるのかもしれません。
殺虫剤をつかうと益虫も殺していまいますのでできる限り使わないほうがよいかもしれません。以前にも書きましたが、庭にあるサザンカの毛虫は卵の内にゴム手袋でにきりツブして駆除し、枝を剪定して風通し良くした年からあまりわかなくなりました。
これから夏暑くなるとダニに刺される方も増えますが、燻蒸剤をつかって殺虫する方が増えます。これらを使ってもダニに刺されなくなることはあまりないことが多いように思います。ダニに刺されてあらかじめバル○ンなどを何回もたいてもまだ刺されると訴えてくる方もすくなからずいらっしゃるからです。
害になる可能性もあるので、殺虫剤は極力使わないようにしてください。普通に掃除をしたり布団を干したり、布団を掃除機にかけるぐらいで十分です。
うごく害虫を殺すなら凍結で殺すスプレーなどを使うといいと思います。
なんでも売ろうとするコマーシャルに惑わされないように・・・・
整形外科は脊椎、関節、筋肉や神経、骨などいわゆる運動器を扱う診療科です。骨腫瘍なども診療しますが多くの場合生命に直接関係するような疾患ではありません。
例えば腰部脊柱管狭窄症や膝の変形性関節症では歩けなくなってきたり痛みやしびれなどの症状が強くなってくると手術をお勧めすることが少なくありません。ただ基本的には癌や心血管疾患などのように手術をしないと死亡する可能性が高い場合とは違って患者さんにしっかりした希望がなければ強くは話を進められない面があります。
手術は絶対に嫌という方は少なくありません。内服薬や注射やリハビリなど様々な治療を行っても改善せず、手術によって十中八九改善するであろう状態でも手術を選択しない方は少なくありません。
70歳台までの比較的若い方では、手術は怖いとか、友人で手術をした人が経過が良くないからしない方が良いと言っていると話されることが多いように思います。そういう場合、膝関節などであればご本人が日常生活動作を何とか行えているようであれば手術をしないという選択肢もアリだと思います。脊柱管狭窄症などの神経疾患では神経障害が進行してしまうと回復も思わしく無くなっていく旨はお話しするようにしています。それでも手術を回避して経過をみるのかどうかよく相談していく必要があります。もちろん麻痺を生じているような重症な方には強く手術をお勧めします。
80歳頃の方では、もう歳だから手術はしたくないと言う方が多いです。最近の手術は心臓などに大病がなければ80歳頃の手術はほとんど問題ありません。この年頃の方には、このまま手術をしないで経過をみてもし本当に歩けなくなっても後悔しませんか?とお聞きすることもあります。手術をすれば90%以上の確率で日常生活動作を自立していけそうな方で手術しなければ早晩歩行困難になりそうな方でも手術はリスクがあるから絶対に嫌と言われますと、誰も手術を強制することはできません。
そのような方がその後どうなるかと言うと、85歳くらいになって本当に歩けなくなってくるとどうにかして欲しいと言われることが少なくありません。さすがに85歳になって手術をするのは心身的にリスクが高いと思います。しかし最近はそれでも全身的に大きな合併症がなければ手術を行うことは可能です。ただやはり余病が出てきて手術ができなくなっている方も少なくありません。そうするともう車椅子の使用や介護サービスの利用などによって対応していくしかなくなります。また、術後回復すると言ってもドンドン歩けるようになる訳ではありません。
最近は手術は怖いから介護で掃除などをしてもらえればそれで良いと言う方も増えているように思います。85歳を超えているような方であればそれでも良いように思いますが、65歳とか70歳の方に言われるとどうなのかなと思わざるを得ません。もちろん手術はリスクを伴いますので個々人でどうするか決めるしかないとは思いますが、手術をして自立した生活を維持するという選択肢をとらず、この先20年30年とヘルパーさんの援助を受けていくという選択をされる方が増えてきたら社会保障が成り立つのだろうかという不安を覚えます。
脊椎の手術や人工関節の手術を自分で行って患者さんの回復具合を診てきた整形外科医だからこう考えてしまうのかもしれません。介護申請した時に、介護職の方に手術を勧められることもあるのでしょうか?ケアマネージャーさんには動きにくい方がいたらヘルパーさんを入れて介護リハを入れて訪問マッサージを入れてとサービスを増やしていくことを考える前に、もしかしたら手術によって自立した人になるかもしれないという発想も少し持っていただけるとよいのかなと思います。
慢性的に下痢をしているのは体力的にも精神的にも非常につらいものです。慢性の下痢では過敏性腸症候群が最近注目されていますが感染症、炎症性腸疾患、内分泌疾患や大腸ガンなどにも注意が必要で一度消化器内科専門医に相談する必要があります。