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2015年8月31日 (月)

防災訓練

 昨日は防災訓練に参加してきました。鶴川地区は三輪緑山で本訓練を行い、大倉小学校で小さな訓練と分かれていましたが私は大倉小学校の担当でした。
 大震災等が生じた際には鶴川地区には鶴川サナトリウム病院と鶴川記念病院が災害指定病院となり、大倉小学校に救護所が立ち上がります。診療所は原則診療いたしません。各医療機関の医師はそれぞれ割り振られた病院か救護所に応援に行くことになっていますので、診療所は無人となっているものと思われますのでご注意ください。
 実際に大災害が起こった時には救護所ではトリアージというものが行われます。診察に訪れた方を重症度等から4つに分類して診察治療の順番を決めます。早い者順ではありませんので、怒ったり騒いだりはしないようにしましょう。昨日もトリアージ訓練を行いました。実際には上肢に外傷があっても待機エリアに誘導される方も少なくない等、混乱するだろうなと思います。
 やはり日頃の訓練の積み重ねが大切です。毎年市内のどこかで大規模訓練が行われています。本会場には消防車や自衛隊の車両、各専門機関が一同に集まっていますので参加してみると大変勉強になりますよ。

2015年8月18日 (火)

椎間関節嚢腫

 坐骨神経痛を起こす原因にはさまざまな疾患があります。有名なものでは椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症があります。腰椎から下肢へつながる神経が圧迫されたり刺激されると坐骨神経痛が起こりますので、この領域に問題があれば他にもさまざまな疾患で神経痛を生じ得ます。
 その一つに椎間関節嚢腫という疾患があります。脊椎は主に骨同士が椎間板を介して連結しています。その両側後方に椎間関節という小さな関節があります。そこから関節を包む袋の一部が突出して中に液体が溜まってしまうことがあります。ちょうど手首の近くにガングリオンという袋が出来ている方がいますが、それと同じようなものが不幸にも脊椎中の神経の通り道に向かってできてしまった状態です。なので悪いものではないのですが、生じたところがよくないということです。
 身体所見から椎間関節嚢腫を特定することはまず不可能です。MRI検査を行って初めて診断できます。自然経過でなくなることもあり、症状が軽ければ経過観察することも可能です。薬としては消炎鎮痛剤や神経を緩和する薬を使用してみることが一般的ですが、神経への機械的圧迫が強ければあまり効果はありません。椎間関節造影検査で消退した例もあり、椎間関節ブロックや神経根ブロックは有効である可能性もあります。
 症状が強い場合や神経障害を生じている場合は手術的な方法が根治的です。最近は内視鏡的な脊椎手術も一般的になってきており、短期間の入院で手術可能です。あまり仕事を休めない方などは最初から手術を検討した方がよいかもしれません。

2015年8月16日 (日)

戦争を経験した先輩

 今年は戦後70年ということでいろいろな特集が組まれていました。終戦時20歳だった方が今は90歳ということです。仕事柄高齢な方とは日々接していますが、終戦の時にすでに物心がついていた方は本当に少なくなってきてしまいました。うちの祖母もそうですが、戦争を実体験した方々は本当に深い感情や考えを持っているような気がします。
 人間に内在する混沌を哲学的根幹にしている身からすると、ネット上に溢れるどの意見も自信を持ちすぎていて怖い気がします。その果てしない自信が多数決という絶望的に不正確な意見集約方法をもって結集していく時、ブラックホールのようにその進む先から抜け出せなくなって誤った方向に行ってしまうのではないでしょうか。
 これからの子供達は実体験としての戦争を語ってもらうことは難しくなっていきます。我々の世代がどう語り継いでいくべきか。正しい一つの方法などないのでしょう。さまざまな色を塗り重ねて一つの油絵を作り上げていくように、子供達には重層的な考えができるようになっていってもらいたいと思います。

2015年8月11日 (火)

切り傷に塗り薬はいりません。

 傷の処置というのは昔とはだいぶ違っています。もうほとんど消毒薬も殺菌剤も必要ないと思っておいていただいてもあまり間違いはありません。貯水槽を使用している施設では注意が必要ですが、基本的には水道水で洗っていただければほとんど大丈夫です。皮膚の一部が欠損したようなえぐれた傷には、創傷被覆材などを使うことが増えてきました。ただし、受傷早期で浸出液が多い時にはピタッとした創傷被覆材では混濁した液体が溢れ出てくることもあり、最初はスポンジタイプの方がよいかもしれません。擦り傷や削れたような傷に表面保護のために軟膏やワセリンを使うのであればある程度許容範囲かと思いますが、それでも抗生剤の軟膏は必要ないと思います。
 切り傷の場合は、縫合が必要かどうかが問題になります。最近は縫合しないでテープ固定をなるべくするようになってきています。その時に軟膏やワセリンがついているとテープが皮膚にくっつかないことがあり、仕方なく縫合せざるをえない場合もあり得ます。医療機関を受診するほどではないとしても、切り傷に抗生剤の軟膏やワセリンを塗る意味は全くわかりません。少なくともうちでは、自分や家族が切っても塗り薬は使いません。

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