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2015年8月11日 (火)

切り傷に塗り薬はいりません。

 傷の処置というのは昔とはだいぶ違っています。もうほとんど消毒薬も殺菌剤も必要ないと思っておいていただいてもあまり間違いはありません。貯水槽を使用している施設では注意が必要ですが、基本的には水道水で洗っていただければほとんど大丈夫です。皮膚の一部が欠損したようなえぐれた傷には、創傷被覆材などを使うことが増えてきました。ただし、受傷早期で浸出液が多い時にはピタッとした創傷被覆材では混濁した液体が溢れ出てくることもあり、最初はスポンジタイプの方がよいかもしれません。擦り傷や削れたような傷に表面保護のために軟膏やワセリンを使うのであればある程度許容範囲かと思いますが、それでも抗生剤の軟膏は必要ないと思います。
 切り傷の場合は、縫合が必要かどうかが問題になります。最近は縫合しないでテープ固定をなるべくするようになってきています。その時に軟膏やワセリンがついているとテープが皮膚にくっつかないことがあり、仕方なく縫合せざるをえない場合もあり得ます。医療機関を受診するほどではないとしても、切り傷に抗生剤の軟膏やワセリンを塗る意味は全くわかりません。少なくともうちでは、自分や家族が切っても塗り薬は使いません。

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