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2015年9月30日 (水)

爪噛み癖を止めるヒント

米国皮膚科学会が【爪噛み癖を止める6つのヒント】 を提言したそうです。それは以下のものですが・・・

    1.爪は短く切っておく 。    噛む部分を少なくすると、噛みたい気持ちが起こりにくくなる。 (→さらに激しくかんで爪がなくなる場合もあり、厳しいこともあります)

2. 爪を噛む癖を矯正するためのマニキュアを使う     安全だが嫌な味のする専用マニキュアが市販されている。 →ア○ゾンで売っているようです

3. 定期的にネイルケアを受ける     費用をかけて爪を整えると、かみたい気持ちが起こりにくくなる。別の方法として、爪をテープやシール、手袋などで覆ってもよい。

4.爪を噛む習慣を別の習慣に置き換える     爪を噛みたくなったら代わりにストレスボールやプラスチック粘土などで遊ぶことで、手を口に近づけないようにする。

5.自分のトリガーを知る     トリガーには爪のささくれなどの身体的なものや、それ以外の退屈、ストレス、不安などがある。何が爪を噛むトリガーになるかを知ることで、その状況をどう避けるか、どうやって爪を噛むのを止めればよいかが分かる。 (→わかっていても難しいかも・・)

6.爪を噛むことを徐々に止めてみる     まず初めに両手の親指の爪だけは噛まないようにするなどして、それに慣れたら噛まない指を増やしていく。

なるほどと思います。爪が短いと指先が荒れますし、足つめの爪かみがある子では難治な陥入爪になることがあり、爪はかまないにこしたことはありません。
しかし、精神的な問題で上記が起こっていることが多いのと、無理にやめさせても別の症状がでてくることも多いので、なかなかむずかしいといつも思います。
患者さんで爪かみが原因でおこる皮疹を主訴にいらっしゃる方結構いますが、なかなか強くアドバイスできずにいます。このような方法でよくなるといいのですが。

2015年9月28日 (月)

戦後の裁判官

 戦後の混乱期、「闇米は食べない。」と言って餓死した裁判官がいたという噂を聞いたことがあります。子供心にその狂おしいばかりの正しさに惹かれました。当時自分が生きていたら法のために餓死しただろうか。それは今でも自分に問いかけます。
 同じ時期、闇市での商売に成功し今の大企業への礎を築いた人もいます。それは人として正しく現実に目指すべき道なのだと思いますが、どうにも自分の心にはひっかかりません。
 世の中枢にいる人間に彼の裁判官の血が少しでも受け継がれていれば今とは異なった世界になっていたことでしょう。しかし古今東西受け継がれるのは闇市で成功する人間の血です。それはどうすることもできない現実なのでしょう。
 現代社会は戦後の混乱期に似ているような気がします。今回もやはり人は拡大発展する道を選ぶようです。世界中で人間の欲が暴発して人々の心が軋んでいるような現世において、自律自戒を極め世を善へと向かわしめる可能性はないのでしょうか。

2015年9月17日 (木)

すべすべがいいのでしょうか

電車にのれば、脱毛の広告があふれかえっています。コマーシャルをみても夏前にはとくに目についた脱毛広告。はては男性まで・・・

このために脱毛や毛を剃ることがあたりまえになっている最近の動向に大いに疑問をもっています。

なぜなら毛を剃って皮膚炎になり、さらにそれをかきむしったために皮膚炎がひどくなり、毛を剃っていないところにも湿疹がでてしまい、全身かゆくなるという方が今年は大勢いらっしゃいました。毛を剃るときに石鹸もつけるものだから二重に皮膚を荒らすのです。

人のうぶ毛は大切な役割があります。毛包には豊富な神経のネットワークがあり、重要な感覚器官です。わずかなものが皮膚の上にとまっても感じ取ることができるのもうぶ毛のおかげです。私は毛をそっていませんが、蚊がとまるとほとんど感じ取り、退治することができます。汗が毛をつたってすばやく蒸散させるのにも役立っていると思われます。

もしどうしても毛がじゃまな場合ははさみで切りましょう。どうしようもないほどの場合ははじめてレーザー脱毛を考えるのです。レーザー脱毛もトラブルがありますのでご注意を

2015年9月10日 (木)

自殺予防週間

 今日から1週間は自殺予防週間とされています。日本の自殺者数は交通事故死よりもはるかに多く、世界的に見ても多い水準で推移しています。何とか減らすことができるとよいのですが、一般社会が苦しい状況の昨今ではなかなか難しい問題です。
 先日、うつ病の講演会に行ってきました。日本ではうつ病の生涯罹患率は12%くらいで、8〜9人に一人は一生のうちに一度はうつ病になる計算です。決して稀な病気ではなく、少し大きな職場であれば必ずうつ病の方が一緒に働いていると考えた方がよいと思います。最近集中力がないとかミスが多いという場合、何の配慮もなくすぐに叱るようでは典型的ダメ上司です。能力的な問題ではなく精神的な要因である可能性もあり、メンタルケアに対する考慮が必要です。
 うつ病のスクリーニングとして2質問+1法というのが紹介されていました。
1.この1ヶ月間に気分が沈んだり、憂鬱な気持ちになったことがよくありましたか?
2.この1ヶ月間に物事に対して興味がわかない、心から楽しめないということがよくありましたか?
という二つの質問で一つでも当てはまる場合は一度カウンセリングや心理的な相談をした方がよいかもしれません。もう一つ
+1.そのことに対して支援(ヘルプ)が必要ですか?
という質問を加えて、これも「はい」である場合は精神科専門医を受診した方がよいです。もしいきなり精神科専門医を受診するのがはばかられる場合はかかりつけの一般医でも大丈夫です。どこかで誰かと繋がって心の中を表現してみることが大切です。
 うつ病の方が自殺をしてしまう前の1ヶ月以内に半数くらいの方は医療機関を受診し、そのうち半数以上は精神科以外の医療機関を受診しているとのことです。うつ病の早期でも精神科以外の医療機関を受診することが多く、整形外科では肩こりや腰痛などの場合は心理的な要因が主因となっていることも少なくありません。症状と身体所見や画像所見が合わない場合は精神的要素を十分考慮して対応、治療を行う必要があるので悩み事や精神的な訴えがあれば遠慮なく話していただけますとよいです。
 心因性の疼痛に対しては通常の消炎鎮痛剤は効果がない場合が多く、逆に効果が出ない場合も心因性疼痛を考慮するきっかけになります。疼痛が主症状であっても痛み止めを飲みたくないという方や消炎剤以外の種類であってもどの鎮痛剤でも胃が痛くなるという方も心因性の可能性があります。心因性疼痛に対してはうつ病の薬も適応となっており、効果のある方もいます。ただもともと薬は飲みたくないという方が多く、そういう場合は運動療法やリハビリテーションで疼痛が緩和してくることも少なくありません。リハビリなどで通院して何回もお話をしている上で専門医受診をお勧めしたり漢方を試したり無理のない範囲での服薬も導入したり少しづつ改善を目指すというのがよいのかなと思います。
 医師であれば誰でも、担当していた通院患者さんが自死してしまった経験があるのではないでしょうか。ひとりでもそういう方が減っていくように、家庭でも職場でも地域でも支え合っていける世の中になっていくとよいなと思います。

2015年9月 9日 (水)

顔がかゆいんです

だいぶ涼しくなって、雨のつづく日がつづきますが、今はまさに季節の変わり目ですね。

雨が降る日はいいのですが、晴れたり、曇っている日はもしかすると秋の花粉が飛び始めているのかもしれません。

最近、顔がかゆい方、目がかゆい方がつづけていらっしゃいました。

もしすこしでもそう感じるなら、外から帰ったら水で顔を洗ったり(石鹸はつけずに)するとよいかもしれません。

ひどくなりそうなら、皮膚科で早めに対処した方が、楽かもしれません。

ついでに、雨がよく降るため、蚊などに刺される方も多いようです。涼しくなってから蚊にさされると、夏より腫れることが多いように思います。これもひどいようなら早めにステロイドで1,2週間で抑えた方が、のちのち楽かもしれません。放っておくと、数ヶ月にわたり、しこったりすることもあります。子どもの場合、かきむしってとびひになることもあるかもしれません。

2015年9月 8日 (火)

固定薬疹

固定薬疹という薬疹があります。その名のとおり、いつもでるところが決まっている薬疹です。
1カ所しかでないこともあり、皮膚科医でないとなかなか診断できません。
繰り返しおこる皮疹で、円形ないし類円形の境界がはっきりした、褐色から紫褐色調の皮疹があり、その場所に紅斑がでます。
じつは口唇ヘルペスと誤診されることが結構あります。
なぜなら発症する部位が口唇周囲のことも多く、また、かぜをひいたときに薬を飲んで、でるからです(単純ヘルペスも風邪の華といい、風邪をひいて免疫が下がったときにでます)。
単純ヘルペスとの違いは色素沈着がおきることや、原因の薬を飲んでいる限りでるので、皮疹がつづく場合があること。
ヘルペスは、まず、ちくちくむずむず擦る症状がおこり、そのあとに紅斑になり、その後、中心に小水疱がでて、かさぶたになって治ります。その経過が10日前後でおこることが特徴です。
最初ヘルペスと診断しても、2週間以上続いている場合には別の診断を考えます。よくよくきくと、風邪の症状がよくならなかったため、ずっと薬をのみつづけているということがあります。そのため、固定薬疹がでつづけているというわけです。
固定薬疹は感冒薬に含まれる解熱鎮痛成分で起きる頻度が高く、他には鎮痛剤、抗生剤、葛根湯などでもあります。
固定薬疹は診断が大事です。というのも、薬疹であることを気づかずに内服を繰り返しているうちに重症薬疹に移行することがあるからです。
繰り返す皮疹は一度皮膚科にいらっしゃるといいかもしれません。

2015年9月 7日 (月)

野球肘検診

 昨日は地元の少年野球チームに野球肘検診を行いに行ってきました。昨日は中学生だったのですが、話を聞くと多くの子が小学校高学年で肘を痛めたことがあるとのことでした。中学生ではその痕跡が見られましたが、現時点で肘に問題のある子は少数でした。野球肘についてはやはり小学生高学年が要注意だなと思いました。中学生では腰椎の分離症や野球肩の心配がある子がいました。
 スポーツを頑張っている子供が怪我や故障で引退してしまうのを少しでも防ぐためには故障を早期に発見して適切な対応を行うことが必須です。自覚的な疼痛や腫脹が出現する前に故障の予兆を発見するには通常の診察では遅いことが少なくありません。症状などがなければ保険診療の適応になりませんので、検診という形で対応する必要があります。
 今まで子供の検診は小児科、眼科、耳鼻科、歯科が中心でしたが、来年から運動器の検診も始まります。子供の運動器を守るために新たな取り組みを微力ですが進めていきたいと思います。

2015年9月 5日 (土)

浸透率

 相変わらず湿布を乱用してしまう方が少なくありません。1回に1パック全てを使ってしまう方も珍しくありません。坐骨神経痛に対して腰から足まで並べて湿布をしてしまうのは、気持ちとしてはわからなくもありませんが正しい使い方ではありません。
 湿布というのは、消炎鎮痛剤を皮膚から染み込ませる(浸透させる)ようにした薬剤です。薬剤によってどれくらい浸透するかはいろいろですが、医療用の薬剤では40%程度という話もあります。例えばロキソプロフェンの場合、内服薬は60mgですが、テープ剤の小さい方が50mg、L判で100mg含有しています。40%浸透するとすると小さい方で3枚、L判で1.5枚貼ると内服薬と同じ量になります。もちろん血中濃度などは浸透する速度にもよりますので、単純に比較はできませんが、L判1パック7枚貼った場合700mgの40%,280mgが浸透する計算になります。内服薬は1日毎食後が標準で計180mgですので内服より1日当たりでは約1.5倍多い量が浸透することになります。
 湿布は消化器を通らないのでよいのではないかという考えもありそうですが、消炎鎮痛剤の副作用は消化器疾患のみではありません。腎機能障害なども心配ですし、妊婦の方では胎児への影響もゼロではありません。
 湿布はあくまで病因がある部位に局所的に使うのが正しい使い方だと思います。
 医療費の問題にしても、あまり気にすることなく湿布をたくさん出してくれと希望される方が多いですが、医療全体を考えたとしたらある程度制限するのは必要なことだと思います。
 湿布を希望通りたくさん処方してくれる医師とあまりたくさん使わないようにと制限する医師がいた場合、患者さんから見ると前者は親切な医師、後者はケチな医師と思われるかもしれませんが、本当は後者の方が患者さんのことを考えていると思っていただけるとよいのですが…。

2015年9月 4日 (金)

肋骨骨折とレントゲン

 肋骨骨折の診断としてレントゲンを撮ることが一般的ですが、実はレントゲンでの肋骨骨折の正診率はかなり低いことがわかっています。レントゲンでは肋骨骨折の30〜40%しか見えないという話もあります。救急でレントゲンを撮って問題ないと言われたということで後日診療所を受診して骨折が見つかるということも少なくありません。しかしそれは言葉の行き違いであることが少なくありません。

 経験のある医師であれば、肋骨骨折は問診と圧痛点の確認でほとんど臨床的に診断しています。深呼吸や咳払いで疼痛があり、肋骨に確実に圧痛があれば画像で骨折を確認できなくても少なくとも骨傷があるだろうということで治療方法を決めます。
 次に有用なのはやはり超音波だと思います。超音波で肋骨の亀裂や段差、周囲の血腫や腫脹が見えてもレントゲンでは見えないということはよくあります。ただ、超音波は機械を当てた部位の直下しかわかりませんので超音波検査のみでは万全ではありません。
  レントゲンの役割は何かというと、血胸や他の胸部損傷の有無や多発肋骨骨折などの確認の方が主です。例えば1本の肋骨が2箇所で折れている場合は中央の骨片が浮動性になるため注意が必要です。肋骨骨折は他の胸部損傷や多発骨折、気胸や血胸で心肺系に影響しなければ骨折部が固まるのを待つしかありません。なので救急部としては重篤化する状態がなければ、実は肋骨が多少折れていてもあまり問題にはしません。なので救急で「レントゲンで問題ありません」と言われた場合、実は「レントゲンでは肋骨骨折は確認できませんが少なくとも注意を要する重症な損傷はありません」という意味だと理解していただきたいと思います。
 救急を受診して帰宅後肋骨部の痛みが続く場合は、呼吸苦や全身状態の悪化がなければ慌てる必要はありません。少し様子を見て疼痛がとれない場合に診療所を受診していただければ大丈夫です。

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