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2015年10月22日 (木)

乾燥の季節

9月中旬ぐらいから乾燥がひどくなってきたようです。

それにともない、突然に乾燥してきて、体がかさかさになり、かゆくなる方が増えてきました。

以前からなんどもかいておりますが、そうなってしまう方は石鹸はつかわないで手で洗うようにしてください。シャンプーもやらないでお湯で洗うか、それができない方は低刺激のシャンプーにしないと、首から肩にかけて荒れますので、注意しましょう。

服は綿を着て、服を洗う洗剤は石鹸洗剤かせめてさ○さ(石鹸洗剤と合成洗剤の中間)にして、柔軟剤は使わないようにしてください。特に香りの強いものはかぶれる場合もありますので注意してください。

服の洗剤がせっけん洗剤がいいということは以前もかいたのですが、夏になると汚れ落ちが悪かったり、においがしたり、石鹸かすがついたりと欠点が多いため、合成洗剤、漂白剤入りのものに変更している方が結構いらっしゃいます。

手が乾燥してきたり、体が乾燥してきたら、今一度洗剤をみなおしてください。

手の乾燥もひどくなってきております。インフルエンザがはやる時期なので、つい殺菌、消毒入りの泡洗剤やアルコール消毒などをやりがちですが、手が荒れる方はいっさいつかわないで水やお湯のみで丁寧に手洗いし、水でうがいするようにして予防しましょう。固形石鹸で手を洗うのとお湯で洗うのと除菌の効果はほぼ変わらないといわれています。殺菌作用のある石鹸は固形石鹸より若干いいかもという程度です。そのために手が荒れるような方はかえって菌がつきやすくなったり、皮膚の表面の凹凸のために菌をおとしにくくなったりします。

自分の体質を見極めてまわりの宣伝、コマーシャルに惑わされることなく行動してください。

2015年10月20日 (火)

足の脈

 高血圧や糖尿病、高コレステロール血症などの生活習慣病はそれ自体もいろいろ問題ですが、結局のところ動脈硬化や動脈の閉塞を起こすことにより脳梗塞や心筋梗塞といった致命的な合併症を起こすことが一番の問題だと思います。
 ところで生活習慣病で内科へ通院中の方で、血管自体の評価を受けている方はどのくらいいるのでしょうか。整形外科へ足のしびれや長く歩けないという症状で来院された方には、内科で足の血管の評価をされていますか?となるべく聞くようにしています。その質問に、定期的に評価されていますと答えられる方は実はとても少ないです。足の脈を触れてもらったことがありますか?頚動脈を見てもらったことがありますか?
 血圧を測定する、採血で検査値を見るということは簡単ですが、血管系の合併症がどの程度進んでいるかを評価するには不十分です。血管を直接見るのであれば眼底検査を行う、血管壁の厚さを見るのであれば頚動脈を超音波で見る、末梢の動脈がきちんと流れているかを診るには足の脈を触れるか脈波計などを測定する。といった評価を時々行った方が安全です。
 長く歩けなくなってきた方の中には下肢の血流障害の方が意外と少なくありません。整形外科医として診察すると脊椎疾患をどうしても念頭に置いてしまうことが多く日々反省が必要ですが積極的に血管疾患も鑑別していかないといけないなと思います。これから寒くなってくると足が冷えるという訴えの方も増えてきますが、足の脈を触れてみる、内科でも足の血流は大丈夫か積極的に聞いてみるとよいものと思います。

2015年10月15日 (木)

ガンジーが指摘した7つの社会的大罪

突然ですが、ガンジーの話をいたします。
ガンジーが指摘した7つの社会的大罪をご存じですか?
ガンジーといえば子どもの頃、非暴力の人ぐらいしか知りませんでした。

東日本大震災以降、価値観ががらりと代わり、世の中で起きていることに対して懐疑的な目を持つようになりました。メディアが発する情報、政府の情報なども本当なのかどうかいろいろな情報から正しいかどうか考える癖がつきました。

そんななかでガンジーの言葉に触れたのです。

今世の中で大きく動いている渦がどこに向かって動いていくのでしょうか。秘密保護法、安保法、TPPなどがなぜ国民の反対を押し切って可決や締結されていきます。
すべては大企業や経済のためでしょう。安保法と防衛装備三原則により、日本の企業はとうとう武器商人になれる道をつくったのではないでしょうか。事実として防衛費の増大があげられます。巨大な公共事業です。
TPPは大企業の利益優先です。ISDS条項が盛り込まれたようですが、大企業が日本の国の法律で不利益を被ったときに、経済的損失という理由のみで国に損害賠償が請求され、国民の安全や日本の利益を守るために作った法律でさえ、ねじ曲げられていくのです。
公共事業や共済も外国企業が参入しやすくなり、利益優先で事業が進むようになるのではないでしょうか。
 ガンジーの7つの社会的大罪は

            1 原則なき政治

           2 道徳なき商業

           3 労働なき富

           4 人格なき教育

           5 人間性なき科学

           6 良心なき快楽

           7 犠牲なき信仰

まさに今の政治や経済界にあてはまっており、今の世の中はこの大罪が横暴をふるっているといえるのではないでしょうか。

原則なき政治はいうもがなです。武器商人になっていく日本の企業や、利益追求のみの大企業は(改正派遣法も成立しました)安い賃金で若者や女性を働かせ、道徳なき商業を体現しているように思うのです。

アベノミクスは株のみ(今ではそれも怪しくなってきましたが)で労働なき富を追求しました。

教育基本法改正で人格なき教育がなされるのかもしれません。実際首相官邸の議事録の中の教育改革国民会議(平成12年)で子どもへの方策の部分で行政が行うこととして、子どもを厳しく「飼い馴らす」必要があることを国民にアピールして覚悟してもらう、「ここで時代が変わった」「変わらないと日本が滅びる」というようなことをアナウンスし、ショック療法を行うなどと、とんでもないことが書かれているのです。(これには正直驚きましたが、最近の政府をみているとこういうことを平気で書いていることも妙に納得いたします。)

果ては人文学系の学部や大学院の廃止で人間性なき科学を追究するつもりのようです。ドイツが脱原発に舵を切ったのは経済性を追求せず、哲学者の意見を取り入れたようですから人文学系の学問は科学をするものにとって非常に重要な学問だと思います。

最近の政治、経済界には多いに怒りをもっています。

正直に生きていると割にあわないことも多々あります。また、今の世の中はいいたいこと、本当のことが言いづらい世の中になってきており、ますます息苦しくなっているように思います。

でもガンジーは

「あなたの行う行動がほとんど無意味だとしても、 それでもあなたは、それをやらなければならない。それはあなたが世界を変えるため ではなく、あなた自身が世界によって変えられないようにするためです。」

この言葉で日々の怒りをおさめ、自分は世界によって変えられないように行動したいと日々思っています。

2015年10月12日 (月)

インフルエンザ予防接種が始まります。

 明日10/13(火曜)から今年度のインフルエンザ予防接種が始まります。今年のワクチンはB型株1種が追加となり計4価のワクチンになりました。より広範囲のウイルスに対して有効となるのですが、そのため価格の上がりましたことをご了承いただけますと幸いです。
 インフルエンザは予防接種をしても感染を完全に予防できるわけではありません。昨今は様々な報告や評価があることも注視していただいた上で、ご希望の方は診察時間内に電話にて予約を受け付けています。

2015年10月 5日 (月)

6万人に1台

 救急医療が限界に達しているとよく言われています。実際救急を依頼しても病院がすでに救急に対応していて受けられないということも少なくありません。
 救急といえば救急車ですが、町田市には救急車は7台しかありません。約42万人の人口で7台ですので、6万人に1台しかないというのが現状です。実際に救急車を要請したときに、近隣の自治体から救急車が来るということもあります。なので、救急車の要請は高度に緊急の場合に限定しないとパンクしてしまいます。
 救急を受診しようかどうか、救急車を要請しようかどうかという判断は難しいと思います。医療側としては、至急病院を受診しないと生命の危険がある場合と緊急入院をして即時治療を開始しないといけない場合が救急の適応と考えるのが一般的かと思います。
 救急車から降りてすぐに歩いて受診できるような場合とか、待ち構えている医師としては救急が必要なのか?と疑問を感じる場合が少なくありません。
 例えば転倒して手首を骨折したという場合、骨が皮膚を突き破って突出しているような場合(開放骨折と言います)は救急で病院を受診した方がよいかもしれません。変形のみで開放骨折ではない場合、歩けるようであれば少なくとも救急車の要請は必要ありません。転倒して頭をぶつけたような場合。頭をぶつけた場合何でも救急と思っている方も意外と少なくありませんが、会話もしっかりしていて神経障害もなくタンコブだけの場合は待機している医師の側からすると内心どうなのかなと思っていることが少なくありません。
 救急隊の方は本当にいつでも全力で対応していただけますが、いかんせん全く余裕はありません。どんな場合に救急車を要請すべきか、症例検討会のようなものを一般市民の間で行っていく必要があるように思います。

2015年10月 1日 (木)

来年から学校で運動器検診が始まります。

 学校での検診では小児科分野、視力、聴力などが行われています。来年から座高の測定とギョウ虫検査が廃止されます。大きな変化として来年から運動器に関する検診が始まることになっています。小児科を中心とする学校医の先生方も養護教員の方も、運動器の検診なんて慣れていないようでかなり戦々恐々としている印象です。今日は学校医の先生方や学校の養護の方や市役所の方との検討会に参加してきました。
 整形外科医からすると野球肘や腰椎分離症などで後世障害が残存する子供が未だに少なくない中、今まで運動器に対するチェックは側弯検診くらいで足りないように感じていたので、画期的なことだと思います。チェック項目としては腕が耳につくまで上肢を挙上できるか、肘がしっかり伸展できるか、腰椎の前後屈で疼痛を生じないか、片足立ちできるか、しっかりしゃがめるかという項目があります。確かにこれらを検診ですると、ひとりに数分かかったとしても全体で今までより検診にかかる時間が何時間も増えてしまうので学校医の先生の負担は莫大になりそうです。学校の先生や養護の先生に協力していただかないととてもできないように思いました。
 基本は家庭での自己チェックにならざるを得ないかもしれません。しっかりしゃがめないと検診でチェックされてしまうかもしれません。今から小学生中学生はストレッチをしてなるべく検診にひっかからないようにした方がよいかもしれません。
 しかし、しゃがめないということだけで整形外科を受診されても対応に少し困るかなと思います。その辺はこれから調整が必要になりそうです。

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