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2015年11月27日 (金)

中足骨の脆弱性骨折

 最近、中足骨が気づかないうちに折れている方がよく来院されるような気がします。中足骨というのは足指の根元の骨で、足の甲の部分に当たる骨です。スポーツ選手で第5中足骨をよく折ることがありますが、足を捻った場合には外側の中足骨が折れることが多いです。
 スポーツ選手では中足骨の疲労骨折を生じることもあります。この場合も気づかないうちに折れていることがありますが、最近は外傷やスポーツなどとは関係なく何となく痛いという風に来院されて、実は骨折しているという例がよく来院されます。
 少し腫れていて皮下出血はなく、軽い関節炎と迷うことも少なくありません。最初のレントゲンでは骨折を確認できず、後日再診された時にはっきり折れてくることも多いです。
 以前はこんなに多かったかな?と思います。高齢な方では骨粗鬆症に伴って骨折していることが多いと思います。中高年の方でも時々来院されますので別の要因もあるのかもしれません。全体的に歩行量が減っていて、中足骨自体が弱くなっているのでしょうか。
 骨のためはもちろんですが、メタボのため、心臓のため、健康全般のためにやはり歩くことは基本中の基本なのかなと思います。

2015年11月26日 (木)

リンゴ病

今、鶴川界隈で非常にはやっています。
正式名称は伝染性紅斑といいます。ヒトパルボウイルスB19というウィルスによる感染症です。
多くは10歳ぐらいまでの子にかかり、大人になるまでに50-60%程度が抗体をもちます。
典型的には1週間程度の潜伏期間のあとに軽い発熱、寒気、倦怠感の症状がでて、その後両方の頬に平手打ちされたようなべたっとした紅斑がでます。同時に前腕に網目状のような淡い紅斑がみられることが多いのです。
割とすぐによくなるのですが、2,3週間ぐらい日光にあたると顔の赤みがまたでることがあります。
紅斑が出る時期にはほとんど感染性はなくなっており、登園、登校は問題ないことになっています。発熱、寒気の感冒様症状のときに強い感染力があるのですが、通常の風邪症状と変わらず、わからないことが多いのです。
結果、その地域で蔓延することになります。
子どもの場合は放っておけばよいのですが、大人の初感染の場合はすこし問題があります。
顔の紅斑がみられることはまれで両手足に瀰漫性の紅斑、手、足のむくみ、関節痛,関節の腫脹などまるで膠原病のような症状をおこし、1週間つらい状態がつづきます。
しかしこれもひどくなければ自然治癒するのをまつしかありません。ひどい場合は対症療法を行います。
ただ、注意したいのは妊娠中のお母さんが初感染した場合です。流産や胎児水腫を引き起こします。
リンゴ病にかかったことのない妊娠中の方ははやっている時期は人ゴミに近づかない、リンゴ病のはやっている保育園,幼稚園をなるべく避けるなどかからないよう気をつけましょう。

2015年11月25日 (水)

動脈硬化性疾患予防のガイドラインから

高コレステロール血症、中性脂肪高値の患者さんは大勢いらっしゃいますが、コレステロールの多い食品を食べないように指導されてきたのではないでしょうか。コレステロール摂取制限はコレステロールを下げることはなく、コレステロール制限は設けないことが常識となってきました。

コレステロール、中性脂肪というと脂肪と考える方がいますが、炭水化物や甘いものの取り過ぎや、夕食時に多く食事をとることが原因の場合が多いのです。

以下、動脈硬化性疾患予防のガイドラインから

肥満といわれている方はエネルギー摂取量とくに糖質と飽和脂肪酸を減らすことに注意しましょう。
炭水化物は摂取エネルギーの半分から60%ぐらいにしましょう。
食物線維の摂取量を増やしましょう
飽和脂肪酸を減らした分不飽和脂肪酸をふやし、エゴマ油などに多く含まれるn-3系多価不飽和脂肪酸は積極的に摂取しましょう。マーガリン、ショートニング、加工油脂などトランス型脂肪酸は摂取を避けましょう。アルコールは1日25g以下にしましょう。

といわれています。しかし、一般の方はさて何をたべればいいのかはっきりわかりませんよね。

飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸は割合の問題でどの油脂にもふくまれています。飽和脂肪酸も摂取が必要です。

この中で大事なポイントは糖質を取り過ぎないこと、食物線維をふやすことです。またトランス脂肪酸をとらないことです。(トランス脂肪酸の取り過ぎと動脈硬化は関連があるといっています)

海藻類や根菜、野菜などを多くとり、しかも和食を多くする(その際砂糖をいれることはひかえる)。マーガリン、ショートニング、加工油脂が使われている食パンやお菓子類(クッキー、ケーキ等々)、ファーストフードはできるだけたべない。(パンがたべたいならスーパーにうっているフランスパン、パンのお店のショートニングがつかわれていない食パン、パン焼き器で自分でつくるパンなどにする)

2015年11月24日 (火)

金属アレルギー

身の回りにある金属にアレルギーのある方は意外と多いと思われます。指輪、ネックレス、ピアス、ベルトのバックル、ブラジャーのホック、時計、革製品(なめし皮のクロム)などなどかぶれた覚えはございませんか。
ある場所にずっと治らない皮疹があったら、その場所になにが当たっているか、考えてみてください。
近年、若者の間でピアスが流行した結果、金属に対する感作率が多くなり、アレルギー性接触皮膚炎が多く見られるようになりました。
また、その金属が、歯科金属に使われていると、口腔内もそうですが、口腔外にもいろいろ症状がでます。全身性の接触皮膚炎、手足の水疱、アトピー性皮膚炎(IgEが低い場合が多い)、掌蹠膿疱症(手と足に膿や水疱ができる病気)、貨幣状湿疹(四肢にコインの大きさの湿疹が多数でる)などなど・・・
標準的な治療でもなかなか治らない場合は一度調べることを勧めています。
金属パッチテストは計4日間の通院が必要です。その日に17種類の金属のついたシールを背中に貼り、48時間後にはがして判定、72時間後に判定、7日後に判定計3回判定します。
そのため、月、火、水、土に来院する必要があります。2日後、3日後、1週間後が診察日(休日でない日)でないといけないためです。祝日や年末年始などはできません。
また、48時間貼りっぱなしのため、汗をかく季節は不向きです。寒い時期、汗をかかない時期に行うのが理想です。
なにかしらの金属にかぶれたことを自覚し、上記のような疾患があり、歯科金属(ずっと以前につめたものでもなります)も入っている場合、一度金属パッチテストをうけてはいかがでしょうか。

2015年11月 6日 (金)

動けないのみでは…

 動けないということで救急車を要請するかどうかを相談されることがあります。救急医の立場から考えると、動けないだけでは救急の適応ではありません。医学的には、どうして動けないかということが問題となります。例えば意識障害で動けない、手や足が麻痺していて動けない、胸痛や苦しさで動けない、ということであれば救急の適応の可能性が高いかもしれません。転倒などしてどこか骨折していそうだということであれば救急の適応可能性は高いでしょう。
 一方、意識はしっかりしておりどこにも痛みや苦痛もなく、ただ動きづらいという状態ではどうでしょう。または、明らかに年齢的に体力が低下していて動きづらくなっている場合も。これも急に生じていたら救急を受診すべきか相談するとよいかもしれません。この数日、この数週間、動きづらいという状態で救急を受診しても、救急医としては「それは救急ではない」または「それは介護の問題では…」と思えてしまいます。救急で病院へ搬送されても、入院適応の疾患がなければそのまま帰宅するように指示されます。帰宅時には救急車は使えませんので、かえって患者さんには大変な思いをさせてしまうかもしれません。
 高齢になり動きづらくなってきたら早めに介護保険を申請し、自宅内の環境を整備したりヘルパーさんを依頼したり訪問看護で何かあった時にすぐに自宅で対応してもらえるようにしておいた方がよいです。さらには、動けなくなってきた時に自宅で介護してくれる家族がいるのか、介護施設への入所も検討しなくてよいのかどうか。後手後手に回るとどうにもならない事態に陥ります。
 動けないという状態に遭遇したら、すぐに救急を頭に置かず、本当に緊急事態か冷静に判断して医療なのか介護なのかいろいろな立場から考えないといけません。

2015年11月 2日 (月)

ひょう疽と爪囲炎

 指の化膿性疾患として、爪の脇から細菌が侵入して爪の周囲が腫れてしまう爪囲炎(側爪郭炎、爪周囲炎とも言います)が多いです。
 「ひょう疽」でネット検索すると、「爪囲炎とも言います。」という結果が上位に並んでいますが、これはほとんど間違いです。wikipediaまで間違っているので自信を失いそうですが。皮膚科では同じ扱いなのかな?とも思いますが、少なくとも整形外科的には爪囲炎とひょう疽は別物です。
 指の先端の手のひら側を指腹部と言いますが、この部位は末節骨と皮膚の間の皮下脂肪が線維性の隔壁により小部屋に分けられていてぐらつかないようになっています。この隔壁内に細菌感染を生じることを少なくても整形外科ではひょう疽と言います。
 爪周囲のみの感染であれば、皮膚切開で排膿すれば落ち着くのですが、隔壁内に感染が及んでいると、各隔壁も切開しないと膿が残ってしまったりします。そのため爪囲炎なのか、ひょう疽なのかの見極めはかなり重要です。
 その他には糖尿病などの合併がないかどうかも大切です。いずれにしても爪の脇や指先が腫れてきたら早めに治療を開始した方が治りやすく痛みも少ないので早めの受診をお勧めします。

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