2015年も今日で暮れます。
今年もあと数時間です。毎年少しずつ前進するよう目標を立てていますが、今年も思っていたことはなんとか達成することができました。今年も無事に暮れていけることに感謝です。中には様々なことがありつらい年の瀬を過ごしている方もいることでしょう。年を越す時にはうまくリセットして来年こそは明るい1年になってくれることを願っています。
二年参りに行って世界中の神様仏様にお祈りしてきたいと思います。
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今年もあと数時間です。毎年少しずつ前進するよう目標を立てていますが、今年も思っていたことはなんとか達成することができました。今年も無事に暮れていけることに感謝です。中には様々なことがありつらい年の瀬を過ごしている方もいることでしょう。年を越す時にはうまくリセットして来年こそは明るい1年になってくれることを願っています。
二年参りに行って世界中の神様仏様にお祈りしてきたいと思います。
ショッカーの戦闘員は10人がよいのか。いや30人の方がよいのか。10人に絞ってその代わり武器を持たせた方が敵である仮面ライダーにより打撃を加えられるのではないでしょうか。それよりも30人に増やした方がもしかしたら戦闘員だけで仮面ライダーに勝利することも可能かもしれません。
もちろんこんな議論には、「どっちにしても1分でみんなやっつけられるのは同じじゃん。」と突っ込むのが正解でしょう。
最近の医療や介護に関する議論を聞いていると、これと同じレベルのような気がしてなりません。このままいけば、日本の医療制度も介護制度も崩壊することを防げないでしょう。もう崩壊すること前提で、その後どうするかを考えて行動した方がよいような気がします。
来年は診療報酬改定の年です。相変わらず診療報酬を1%上げるか下げるかのような低レベルな報道しか聞こえてきません。そんな姑息的な治療方法をいつまで続けるのか。根治的にどうしていくのかがよく見えません。会議室の中で論文のデータばかり眺めている有識者の方々が話し合ったところでどうにもならないのかもしれません。
一方で、こうも思います。中枢にいる優秀な方々は、むしろ早く崩壊させたいのかなと。崩壊した後の道筋まで考えて現在のような冴えない方策をしているのかなと。そう考えた方がいろいろ合点がいきます。
結局のところ周囲には惑わされず正しいと思った道を進んでいくのがよいのかなと思います。
昨日は地元の少年野球チームの野球肘検診を行ってきました。今回は小学校高学年が対象でした。もっとも野球肘を生じやすい年代ですが、やはり数人、現在有症状の野球肘の子がいました。全体の1割程度が現在故障しており、さらに1割程度が故障の既往があるような状態でした。1回の検診で一つのチームで数人の故障が見つかるのですから、リトルリーグ全体をしっかりドクターチェックしたらどれだけの子供が現在故障していることか…。
日本の野球界はまだまだ痛くても頑張ることを美徳としている傾向があり、子供も痛くても休まない方がよいように思っていることが多いので、子供の肘や肩や腰が壊れるのをきちんと予防しようとしたら痛みを我慢できなくなってから受診させるのではなく定期的に検診を組まなければいけないように思います。
一緒にいたコーチの野球肘に対する知識の少ないことにも多少の驚きを感じました。子供のスポーツのコーチになるのであれば、自分の教える競技で生じやすい疾患についてはある程度の知識を有していることが必須なのではないかと思います。
検診を組むにも、コーチにいろいろな疾患についての指導をするにも、もっと整形外科医がフィールドに出て行かないといけないと思います。野球に限らず、テニスや他の競技でも野球肘は生じます。分離症のことも含めて町田でもこれから少しずつ運動器の検診体制を作ってゆかれたらよいなと思います。
医療は日々日進月歩です。5年前までの医療の常識が非常識になることも多々あるのです。
たとえば傷の処置。現在では消毒はせず、流水であらい、湿潤療法で治します。ほぼ常識ですが、数年前は消毒、ガーゼが常識でした。
逆にいえば、今常識とされている医療でも5年後10年後に非常識になる可能性はいつでもあるのです。
昔から医療というのはそのような過程で発達してきました。以前の常識を覆しながら検証して正しい方向へなんとか導こうと努力してきたのです。
私たちは現在常識となっている治療を日々取り入れ、目の前に入る患者さんをよくしようとがんばっています。しかし、よくならないとき、この方法が本当に正しいのか疑問に思うこともあります。今の医療常識では正しくでも将来かわらないとも限らないということを念頭におきながら日々患者さんに向き合っています。
マスコミを含めインターネットの世界などではいろいろな情報が流れてきます。今の医療常識を完全に否定したり、新しいやり方を勧めては利益誘導したり・・・
根拠のあるもの、ないもの、玉石混合です。
そのような情報が正しいかどうかは一般人には判断は非常に困難です。迷ったら一度医師に相談してください。
まったく否定できるものか、根拠がありそうか、ある程度は判断ができると思います。
人間の体というのは不思議で厄介なものです。病気にしても外傷にしても、原因がある所に必ず症状を生じるのであれば診断するのは簡単です。しかし、原因がある部位に症状を生じるとは限りません。
痛みというのは傷んだ組織で感じているのではなく、そこへ到達している神経が感じとっています。なので骨折した骨自体が痛いのではなくそこを支配している神経に伝達されて痛みを感じています。
原因部位と痛く感じる部位が異なることはよくあります。腰椎が悪くて下肢痛を生じることは有名だと思いますが、股関節が悪いと膝が痛くなることもあります。肩関節の疾患では多くの場合上腕が痛くなります。頚椎の疾患では肩甲骨の辺りが痛くなったりします。胸椎の圧迫骨折で腹痛を訴えることもあります。
診察をして、ここが原因ですとお話ししても、「先生、痛いのはそこじゃありません。」と言われることも少なくありません。
また、損傷部位に行く神経が障害されているとどんなに激しい損傷でも痛くは感じません。無痛症という疾患の方は関節が障害されても痛くないためそのまま活動してしまい関節が壊れてしまったりします。高齢になると骨折をしても痛くないという方が少なくないのですが、痛みを伝達する神経が弱くなっているためと思われ、あまりよいことではありません。下肢の骨折をしているのにそのまま歩いてしまったりする高齢者は意外と多いものです。
痛みの診断は血圧や糖尿病のように数値ではできません。痛みの部位診断も画像だけではわかりません。まだまだ痛みというのは難しく悩ましいものです。
乾燥の季節がやってきました。
手荒れの季節でもあります。皆さんハンドクリームなどつかって保護に努めています。
では荒らさないような工夫はしていますか?
手荒れの原因はほぼ日常使う泡の出る洗剤、石鹸、シャンプーなどがほとんどを占めます。
特に住宅用洗剤、食器用洗剤はすこしでも荒れている手で触ると一度きりでも悪化します。もともと荒れない方でも手に傷があったり、そのためにバンドエイドなどをつけていたりして洗剤にさわると、その部分から荒れが起き、徐々に拡大していきます。
たとえ一つの茶碗を洗うのでも洗剤を使う場合は手袋です。
手袋が面倒なら水だけでおちるスポンジがドラッグストアなどにうっています。これをつかって食器を洗い、洗剤は使わないでください。
また、不必要な手の石鹸洗浄は手を荒らします。殺菌、消毒とうたっている石鹸はさらに手を荒らします。当然、アルコール消毒や消毒ジェルも荒れている方は使ってはいけません。
水道水でしっかり洗い流すようにしてください。汚れがひどいようならぬるま湯で。
爪の横に亀裂であって痛かったり、指先があれていませんか?
爪を短く切ってはいけません。爪は四角く切り、指先が守れるような長さで切りましょう。(白い部分が数㎜ある程度)
爪は指先にかかる外力から皮膚を保護しています。爪を若干のばすだけで亀裂や指先の荒れが軽快することはよくあります。
上記のように爪を荒らさない努力をしつつ、乾燥したら保湿クリームをぬる。ひどいときは綿手袋で手を保護するなどして手を荒らさないようにしてください。
手が荒れるということはいろいろなアレルゲンに接触し、感作する機会を増やします。
茶のしずく石鹸で有名になったように皮膚からアレルゲンが入って感作され、食物アレルギー(茶のしずくでは小麦アレルギー)になる事件も起きています。
手を荒らすことはこのようなリスクも出てくる可能性があり、できるだけ荒らさないようにする努力は必要だと考えます。
果物を食べた後に口のまわりの皮膚や口の中がかゆくなる口腔アレルギー症候群という病気があります。
原因の食物をたべたあと、15分以内にくち、唇、喉の奥に刺激感やかゆみ、ヒリヒリ感、つっぱり感などの症状がでます。しばらくして消えてしまうことが多いのですが、口唇周囲の腫れがひどくなってきたり、水ぶくれになったり、喘息症状やじんま疹、花粉症のようなくしゃみなどの症状がでることもあります。
この症候群は花粉症に伴い起きます。花粉症の原因の花粉のアレルゲンに似た構造をもつ食物でおきるのです。(交差感作といいます)。
花粉症でよく知られているスギの場合トマトぐらいで少ないのですが、同じ時期に飛ぶシラカンバ、オオバヤシャブシ、ハンノキなどのカバノキ科の交差感作する果物は多く、バラ科のリンゴ、モモ、サクランボ、イチゴ、梨、アーモンドやキウイ、セリ科のセロリ、フェンネル、コリアンダー、クミン、ニンジン、ナス科のトマト、ジャガイモ、クルミ、豆乳、もやし、ナッツ類など多岐にわたります。夏や秋のカモガヤ、ブタクサはウリ科のメロン、スイカ、バナナなど、ヨモギはセリ科、キウイ、ピーナッツなどです。
花粉症ではないのですが、ラテックスなどのゴムにかぶれる方はバナナ、キウイ、栗、アボカド、ソバにアレルギーがでます。
こう見ると、かなり多くの食べ物が食べられない感じがしますが、花粉症の方すべてで全部たべられないわけではありません。個人差があり、注意が必要ですが、たべられればたべてかまわないのです。
これらは多くは生で食べると起きることが多く、加熱した食品や缶詰は大丈夫なことが多いです。
また、花粉症を抗アレルギー剤でコントロールしておくと出にくいといわれています。
花粉症の時期に顔が荒れたりしやすい方は特に注意です。荒れないようステロイドやタクロリムス軟膏ですぐに炎症をおさえ、アレルゲンが皮膚に入らないよう気をつけましょう。