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2015年12月10日 (木)

痛めた所は痛くないかも

 人間の体というのは不思議で厄介なものです。病気にしても外傷にしても、原因がある所に必ず症状を生じるのであれば診断するのは簡単です。しかし、原因がある部位に症状を生じるとは限りません。
 痛みというのは傷んだ組織で感じているのではなく、そこへ到達している神経が感じとっています。なので骨折した骨自体が痛いのではなくそこを支配している神経に伝達されて痛みを感じています。
 原因部位と痛く感じる部位が異なることはよくあります。腰椎が悪くて下肢痛を生じることは有名だと思いますが、股関節が悪いと膝が痛くなることもあります。肩関節の疾患では多くの場合上腕が痛くなります。頚椎の疾患では肩甲骨の辺りが痛くなったりします。胸椎の圧迫骨折で腹痛を訴えることもあります。
 診察をして、ここが原因ですとお話ししても、「先生、痛いのはそこじゃありません。」と言われることも少なくありません。
 また、損傷部位に行く神経が障害されているとどんなに激しい損傷でも痛くは感じません。無痛症という疾患の方は関節が障害されても痛くないためそのまま活動してしまい関節が壊れてしまったりします。高齢になると骨折をしても痛くないという方が少なくないのですが、痛みを伝達する神経が弱くなっているためと思われ、あまりよいことではありません。下肢の骨折をしているのにそのまま歩いてしまったりする高齢者は意外と多いものです。
 痛みの診断は血圧や糖尿病のように数値ではできません。痛みの部位診断も画像だけではわかりません。まだまだ痛みというのは難しく悩ましいものです。

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