2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
無料ブログはココログ

« 2016年が始まりました。 | トップページ | 写真好きしかわからない医療の話。 »

2016年1月 6日 (水)

胸部の痛み

 転倒したりして胸部をぶつけたなど原因がわかる場合、胸部の痛みの診断は比較的容易です。構造上肋骨が損傷したかどうかを鑑別すれば、他には外傷で大きな損傷を生じる組織は少ないので。
 原因がなく胸部が痛いという場合、途端に初診時すぐに診断を確定することは難しくなります。肋骨や肋間神経など表層の問題なのか、内臓痛なのか。内臓痛としても呼吸器疾患、循環器疾患、消化器疾患、女性なら乳腺疾患など様々な疾患が頭によぎります。
 最近原因なく咳や熱発など他の症状もなくなんとなく胸部が痛いという方が連続して来院されました。脊椎疾患でも肋骨骨折でもなさそう。初診時にどこまで調べるべきか。胸部レントゲン、心電図、採血、CTなどが候補に上がるでしょう。なるべく検査は少ない方がよいはずです。しかし胸部疾患であれば早期に発見するに越したことはありません。
 エコーで胸水が貯留しており胸膜炎であった方、胸部レントゲンで腫瘍陰影があった方など。症状はごく軽く、様子を見ましょうとだけ言いたくなるくらいの痛みでした。しかし医療機関を受診なさった症状なのですから、ご本人としてもいつもと違う何か放っておけない症状だったのでしょう。
 医師としての勘は遭遇した疾患でしか磨けないように思います。非典型的な所見をどれくらい診たか。正月早々、今年も気を引き締めて診察しないといけないなという思いに駆られています。

« 2016年が始まりました。 | トップページ | 写真好きしかわからない医療の話。 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/3098/63342263

この記事へのトラックバック一覧です: 胸部の痛み:

« 2016年が始まりました。 | トップページ | 写真好きしかわからない医療の話。 »