家庭でできるこどもの風邪の対処法
子どもが風邪をひいたときは安易に市販の薬で治療しないようアメリカの小児科学会の専門家が警告しているようです。処方なしに入手できる市販薬は、風邪薬や咳止め薬であっても、乳幼児に重篤な副作用を引き起こす可能性があるからです。
米国食品医薬品局(FDA)は2008年、4歳未満の小児に市販の咳止め薬や風邪薬を与えないよう勧告しました。4~6歳の小児は医師の指導の下でこれらを服用し、6歳以上は用量指示に正確に従えば安全に服用できるとのことです。逆に言えば、6歳以下は市販薬を自分の判断で使わないようにといっているのです。
薬を使わずに、安全で便利かつ安価に実施できる治療法も一緒に紹介しています。
・鼻水が出る:鼻水は吸引するか、鼻をかむ。抗ヒスタミン薬は風邪の症状軽減には役立たない。鼻水は身体のウイルス除去を助けるものだと理解しましょう。
・鼻づまりがある:生理食塩水の鼻スプレー、または点鼻薬で鼻をかみやすくなる場合があります。生理食塩水は、温かい水240mLに食塩2mL(ティースプーン0.4杯)を加えれば自宅でもつくることができます。
・咳がある:生後3カ月未満の乳児は医師を受診したほうがいいでしょう。生後3カ月~1歳の乳児は、ティースプーン1~3杯の水やリンゴ果汁などを温めて1日4回与 えるとよいようです。1歳未満ではハチミツを与えられませんが、1歳以上なら必要に応じて小さじ1杯のハチミツを与えます。
・咳が止まらない:温かいミストシャワーで、咳の発作を和らげることができます。
こどもの咳や風邪は治療が必要とは限らず、普段どおり遊んだり眠ったりするようであれば、市販薬も家庭療法も必要ありません。発熱は身体がウイルスと闘うのを助けるので、熱が約38.8℃以上あるかこどもが不快な場合のみ、治療が必要となります。
自分のお子さんの状態をよくみて、治療するかどうか、治療をする場合は家庭でできるのか否か判断しましょう。
« 紙カルテを廃止します。 | トップページ | 左下肢のみの浮腫み »
コメント