タイプD気質
日頃診療をしていると、人の精神状態や性格が健康や治療効果に深く関与していることを実感します。90才を越えて元気に通院してくる方にはやはり楽天的な方が多いように思います。
タイプD気質とは、否定的な感情や考えを抱きやすい傾向と、それを表現したりできず閉じ籠ってしまう傾向を併せ持った性格だそうです。心疾患になった場合に、タイプDの方はそうでない方に比べて死亡率が3倍高いという報告もあります。強直性脊椎炎でもタイプDの場合QOLが低い傾向にあるという報告もありました。
さまざまな疾患で、ネガティブは性格は疾患の経過にマイナスの影響を与えそうです。日本人では欧米人に比べてタイプD気質の方は倍くらい多いそうです。かく言う私もタイプDのようですが。個人の気質はなかなか変えられませんが、少しでも肯定的に、前向きに生きていくとよいことが多そうです。
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