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2016年2月25日 (木)

ハイヒールを履きたい

個人的にはハイヒールは足を壊して膝を痛めて果ては腰を痛める害なものと思っていて、どうして履くんだろうといつも疑問に思っておりました。ハイヒールを履いていると災害にあったときにも、暴漢に襲われたときにも逃げられません。ハイヒールはつまり中国の纏足(てんそく)(女性がにげられないように足を小さくするくつ)と同じです。これがかっこいいなんて広めている世の中をずっと苦々しく思っていました。

それでも、ずっとそれがきれいでかっこいいという固定概念が、世界中に広まってしまうと、やはり履きたいと思う女性が大勢いるようです。

せめて足にあったハイヒールを履いてほしいと思います。ハイヒールのように見えるけれど足の痛くならないくつをえらぶとか。(でもかっこよくないのかも・・・)

それでもどうしてもはかなくてはいけないのならすこし工夫が必要です。

昨日NHKのガッテンでやっていたのですが、踵と土踏まずの間のところに耐震マットのような滑り止めを貼り付け、つま先があたらないようにするという工夫が紹介されていました。ストッキングを履いていてもつま先が前に当たらないようです。皮膚科的にはその耐震マットの素材でかぶれないか若干不安が残りますが。皮膚に問題のないシリコン樹脂であればいいのですが、他の素材ならかぶれる危険性があるでしょう。夏場に長時間つけない方がいいかもしれません。

また、指と指の間が当たって痛い場合はクッションなどに入れるポリエステル綿を指の間につけてクッションをつくり指と指が当たらないようにすると良いと思います。

いずれにせよ、普段ハイヒールは履くものではありません。どうしてもはかなくてはならないときに上記のような工夫をして痛くないように履いてほしいものです。

2016年2月23日 (火)

骨粗鬆症とスポーツ

 先週末には「小児整形外科」「骨粗鬆症とスポーツ」についての講演会に参加してきました。フルマラソンの女子選手に骨粗鬆症を生じることがあるというのは有名な話です。すごく走って骨に刺激を与え続けている訳ですから骨は丈夫になりそうですが、激しすぎるとそうともいかない場合があります。
 女子マラソン選手の三主徴というと、以前は摂食障害と無月経と骨粗鬆症と言われていました。摂食障害と無月経などホルモンバランスの障害により骨粗鬆症を生じ、疲労骨折と共に脆弱性骨折を生じてしまうことがあると言われていました。最近は摂食障害とはいわず、「利用可能エネルギー不足」と言います。これは摂取したエネルギーから消費されるエネルギーを引いたエネルギーの量のことで、つまりは激しい運動をして大量に消費するエネルギーの分だけ摂取できていないということになります。
 女性の場合、成長期にどれだけ骨にカルシウムを蓄積できるかで高齢になったときに骨粗鬆症になりやすいかどうかが決まってしまう可能性も高く、スポーツ選手に限らずしっかり栄養、カルシウムなどを摂取することが必要です。
 強化指定選手レベルの女子水泳選手でも骨粗鬆症を生じることがあるとのことです。小さい頃から毎日数時間も水泳だけをしていると荷重が不足し脊椎の骨粗鬆症を生じてしまうこともあるとのことでした。高齢な方でも水泳をしたり水中歩行をしている方はたくさんいますが、骨粗鬆症の予防のためにはあくまで荷重運動をしていただく必要があります。ウォーキングをして膝を痛める方も少なくないので、そういう場合はどう指導していますか?と講師に質問してみましたが、「中高年の方には痛くても痛み止めを飲んだりヒアルロン酸注射をしたりして歩け」と指導するそうです。痛み止めや注射でもダメなら骨切り術をしてでも歩けとのことでした。ちょっと無茶なと思いましたが、そこまでしないと骨粗鬆症は食い止められないということなのでしょう。子供の骨を強くするため、毎日60cmの高さから10回ジャンプして飛び降りるだけでよいとのことでした。昔なら公園を走り回る時に段差からしょっちゅう飛び降りたりしていましたが、公園のベンチでゲームをしているだけでは骨は育たない訳です。
 高齢者の骨粗鬆症については、腹筋運動は圧迫骨折のリスクとなるという報告があるとのことでした。また、高齢者に速く歩く練習を指導することは上肢の骨折リスクとなるため推奨できないという報告もあります。歩行能力の低下しつつある高齢者では散歩の目的は日光に当たることが主で、あくまでゆっくり可能な範囲で歩くという程度にした方が安全です。骨粗鬆症の評価、治療をしないでマッサージや介護リハビリをしている方も多いですが、かなりリスキーなことを介護施設はしているなと常々思います。
 子供でも最近は日焼け止めをしっかり使うことが少なくありませんが、日光不足による「くる病」(骨粗鬆症のように骨が弱くなる病気)も最近増加しており注意が必要です。ビタミンDの活性化には日光が必要なので、過度の日焼け防止も病気の元です。皮膚科的には焼かない方がよいと言うし、微妙な立場ですがバランスが大事です。

2016年2月22日 (月)

にきび

10代のときに悩ませられるニキビ。
体質によりでてきます。
いまはいろいろな治療方法があり、だいぶ改善されてきました。それでも皮膚科に来る前にやることがあります。
まず、なにをおいても触らないこと。ほおづえをつく癖があってもだめです。また、気になるために触るのが癖になっている方も大勢います。つい触ってしまう方はさわるたびにメモ帳に回数を書いていき、〔正の字を書いたりする〕その数を極力減らしてください。

そのため髪の毛や洋服、マスクが当たるのも、フルフェイスのヘルメットを被るのも気をつけなければなりません。髪の毛はなるべくカチューシャなどであげるようにしてもらっています。髪の毛の先が顔にあたるような髪型もNGです。
背中のニキビが多いのは髪の毛の長い方に多いです。髪の毛があたる(重い)のと、リンスがべったりつくためと思われます。

さわってはいけませんので、顔、背中を洗うのもごしごししてはいけません。手で洗ってさっと洗い流すように。洗浄力の強い石鹸はかえって荒れてしまい、ひどくなることもしばしばです。

口周囲に出る方は胃や大腸が荒れていることが少なくありません。便秘、下痢などがある場合はなるべく甘いお菓子、スナック菓子を控え、和食中心の食事にして、乳酸菌をとるようにしてもらいます。お酒もなるべく控えます。
タバコを吸っている方は大きく腫れるニキビがでることが多いようです。やはりやめた方がいいでしょう。
薬を使う前にやることは以外とあります。

それでも出てしまう方は効果の高い塗り薬があります。生理が関係する場合は漢方薬などがありますのでお困りの方は受診してください。

2016年2月18日 (木)

医科と歯科と介護の連携

 今日は地域連携の会に参加してきました。今日のテーマは歯科との連携についてでした。高齢者では歯の問題や飲み込みの問題はごく普通にありますがこれまでは歯科との連携が不足していたのは確かだと思います。
 かかりつけの病院や他科についてはなるべく聞くようにしていますが、かかりつけ歯科について聞くことはほとんどしていません。整形外科では歯科について注意するのは骨粗鬆症の薬を処方する時くらいでしょうか。
 飲み込みが障害されてくると肺炎を起こしやすくなったり栄養不良になってきたりして全身的にも悪影響を及ぼします。医療でも介護の現場でももう少し歯科との連携を行うべきであることはよくわかりました。これからはより口腔内の状態や嚥下機能にも注意していこうと思います。

スギ花粉の季節は皮膚がかゆくなります

1月の積雪の後、冬型の気圧配置になり、太平洋側は乾燥しました。

乾燥すると皮膚がかゆくなる方は大勢いらっしゃいます。シャンプー、せっけんを使わずに(もしくはシャンプーを低刺激にする。体の石鹸は使いません)、下着は化繊の暖かいシャツではなく、綿にします。さらに洗濯洗剤もかゆいなら冬場だけでも石鹸洗剤やせめてさらさなど肌に優しいものに変えてください。柔軟剤は使いません。

最近になってかゆくなって来院される方も増えてきました。花粉です。

目がかゆくなったり、くしゃみ、鼻水、鼻閉があれば花粉とわかりやすいのですが、皮膚がかゆくなる方もいます。

もちろん、鼻炎、結膜炎症状がある方もいますが、ただ皮膚がかゆくなることもあります。

眼周囲が多いのですが、顔全体だったり、頭だったり、さらに全身がかゆくなることもあるのです。

花粉が皮膚につくと荒れるのです。

花粉が飛ぶ時期に皮膚がかゆくなるのでしたら、洗濯は外で干してはいけません。室内干しです。花粉を服につけてはいけません。
外から帰ったらまず水かぬるま湯で顔をあらいましょう。髪の毛にもつきますので、できればはやくシャワーやお風呂に入った方がいいでしょう。

髪の毛につかないために帽子をかぶったり、マスクで顔を覆ったり、花粉眼鏡をしたり、防御しましょう。

田舎では花粉が多くでも花粉症になりにくいようです。排気ガスが少ないためです。

排気ガスがあり、花粉もあるところが一番花粉症の方が多くなるのです。

町田界隈は厳しいところですね。

2016年2月17日 (水)

タイプD気質

 日頃診療をしていると、人の精神状態や性格が健康や治療効果に深く関与していることを実感します。90才を越えて元気に通院してくる方にはやはり楽天的な方が多いように思います。
 タイプD気質とは、否定的な感情や考えを抱きやすい傾向と、それを表現したりできず閉じ籠ってしまう傾向を併せ持った性格だそうです。心疾患になった場合に、タイプDの方はそうでない方に比べて死亡率が3倍高いという報告もあります。強直性脊椎炎でもタイプDの場合QOLが低い傾向にあるという報告もありました。
 さまざまな疾患で、ネガティブは性格は疾患の経過にマイナスの影響を与えそうです。日本人では欧米人に比べてタイプD気質の方は倍くらい多いそうです。かく言う私もタイプDのようですが。個人の気質はなかなか変えられませんが、少しでも肯定的に、前向きに生きていくとよいことが多そうです。

2016年2月15日 (月)

Lover´s fracture

 昨日はバレンタインデーでしたが、Lover´s fractureと呼ばれる骨折もあります。ロミオの骨折とも言うそうですが、日本語では恋人の骨折とでも言うのでしょうか。実際にそんな呼び方をしたことはありませんが。
 どんな骨折かと言うと、転落による踵骨の骨折のことです。ロミオが2階のベランダに上がったところをお父さんに見つかって二人でベランダから飛び降りたとしたら受傷する骨折ということのようです。
 もちろん実際ロマンチックな原因で踵骨を骨折した方には会ったことはありません。

2016年2月14日 (日)

リウマチ友の会

 昨日はリウマチ友の会の電話相談に参加しました。関節リウマチの方が相談したい内容はやはり同じような内容が多いのだなと思いました。
 関節リウマチと診断された初期の頃には、本当に関節リウマチなのか、これからどうなっていくのかが心配になります。レントゲンで大丈夫と言われたけれど腫れているが大丈夫なのかという質問がありました。関節リウマチの場合、レントゲンでは骨関節が壊れてこないと画像的にはわかりません。関節が腫れているかどうかはよくわかりません。最近では最も簡便でよく分かる検査は超音波検査だと思います。外来ですぐに観察できてレントゲンでは分からない腫れや滑膜の増殖もよくわかります。早期の方は超音波での観察をお勧めします。
 治療中の方では、やはり関節リウマチの薬は副作用が心配だったり費用が高かったりでなるべく使いたくないがどうしたらよいかという質問が多かったです。症状も落ち着いているのに薬を使わないといけないのでしょうかという質問もありました。私たち医師としては様々な患者さんと接してきて、症状はコントロールできていても5年後、10年後という長期では関節が壊れてきてしまい手術が必要になったり歩けなくなったりして困っている方にも接しているため、今関節が大丈夫でもやはりしっかりした治療、コントロールをお勧めしたいところです。
 これから問題になってきそうなことは、関節リウマチの方も高齢化が進んでいることだと思います。生物学的製剤を使っている方でも80歳を越えている方も増えつつあります。関節の問題以外でも動けなくなってきたり、他の臓器も弱くなってきたり、介護が必要になってきたり、そもそも通院できなくなってきたり。リウマチの薬は他の疾患の薬との兼ね合いを考えながら弱めの薬に変えたり、介護保険を申請して主治医意見書を記載したり、往診での治療に変更したり。診療所の医師としては総合病院の専門医の先生とは少し違った役割を担っていけるよう頑張っていきたいと思います。
 電話相談でも、その辺りの質問の方があればより強みを発揮できたのになと思いました。電話相談は初めての参加でしたが、よい経験になりました。またいつか参加してみたいと思います。

2016年2月 5日 (金)

ジカ熱より注意すべきもの

 現在、ジカ熱という感染症が南米などで問題になっています。メディアでも多く取り上げられているため日本にいても不安に思うことが少なくないと思います。ジカ熱は普通の方が感染しても大きな問題はそれほどなさそうですが、妊娠している女性が罹患すると子供に小頭症を生じる可能性があるとのことで大きな問題になっています。
 子供に先天的な障害を生じる可能性があると言えば、日本にも以前から大きな問題になっている疾患があります。先天性風疹症候群という、日本人なら多くの方がかかったことのある風疹で子供に障害を生じてしまう疾患です。先天性風疹症候群では先天性心疾患、難聴、白内障の頻度が多く、子供にとっては大変な疾患です。その他にも網膜症、肝脾腫、血小板減少、糖尿病、発育遅滞、精神発達遅滞、小眼球などになることもあるそうで、一昨年には日本で40人もの子供がこの疾患に罹患してしまったそうです。
 風疹には予防接種があり、きちんと妊娠前に予防接種をしておけば防げる疾患です。妊婦さんが風疹にかからないよう、男性も含めて予防接種を国としてきちんと行うことが必要です。
 今年の夏はブラジルでオリンピックがありますが、これだけ世界中で人や物の行き来が頻繁になると様々な感染症が日本にもやってくるのは防げないと思います。きちんとした情報を集めるようにして対策を立ててなるべく自衛していかないといけない時代ですね。

2016年2月 2日 (火)

左下肢のみの浮腫み

 足が浮腫むことを相談されることもよくあります。心不全や栄養障害のような内科的疾患や血流障害、リンパ性の浮腫、甲状腺などの内分泌疾患などなど鑑別していきます。ずっと座っているとか立っているという要因も考慮する必要があります。
 浮腫んでいるのが両下肢か、片足かでも考える疾患は異なります。両足が同じように浮腫んでいる場合、内科的な疾患や姿勢によるものなどを優先的に考えます。片足が浮腫んでいる場合は、その足の根元などでどこか静脈やリンパ流が閉塞していないかどうかから考えます。
 片側の場合、特に女性では左下肢が浮腫むことが多いようです。その一因としてMay-Thurner症候群というものがあります。これは下肢から腹部につながる血管の配列として、背骨の前に静脈がありその上に動脈が走っているため、特に左下肢からの静脈が動脈と背骨に挟まれる位置となります。この部位で静脈の血流が障害されると左下肢の浮腫みや重さなどの症状を生じることがあります。
 この疾患は医師が積極的に疑わないとなかなか診断できないかもしれません。左下肢のみに静脈瘤や静脈血栓症を生じた場合はよく調べた方がよいかもしれません。

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