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2016年2月23日 (火)

骨粗鬆症とスポーツ

 先週末には「小児整形外科」「骨粗鬆症とスポーツ」についての講演会に参加してきました。フルマラソンの女子選手に骨粗鬆症を生じることがあるというのは有名な話です。すごく走って骨に刺激を与え続けている訳ですから骨は丈夫になりそうですが、激しすぎるとそうともいかない場合があります。
 女子マラソン選手の三主徴というと、以前は摂食障害と無月経と骨粗鬆症と言われていました。摂食障害と無月経などホルモンバランスの障害により骨粗鬆症を生じ、疲労骨折と共に脆弱性骨折を生じてしまうことがあると言われていました。最近は摂食障害とはいわず、「利用可能エネルギー不足」と言います。これは摂取したエネルギーから消費されるエネルギーを引いたエネルギーの量のことで、つまりは激しい運動をして大量に消費するエネルギーの分だけ摂取できていないということになります。
 女性の場合、成長期にどれだけ骨にカルシウムを蓄積できるかで高齢になったときに骨粗鬆症になりやすいかどうかが決まってしまう可能性も高く、スポーツ選手に限らずしっかり栄養、カルシウムなどを摂取することが必要です。
 強化指定選手レベルの女子水泳選手でも骨粗鬆症を生じることがあるとのことです。小さい頃から毎日数時間も水泳だけをしていると荷重が不足し脊椎の骨粗鬆症を生じてしまうこともあるとのことでした。高齢な方でも水泳をしたり水中歩行をしている方はたくさんいますが、骨粗鬆症の予防のためにはあくまで荷重運動をしていただく必要があります。ウォーキングをして膝を痛める方も少なくないので、そういう場合はどう指導していますか?と講師に質問してみましたが、「中高年の方には痛くても痛み止めを飲んだりヒアルロン酸注射をしたりして歩け」と指導するそうです。痛み止めや注射でもダメなら骨切り術をしてでも歩けとのことでした。ちょっと無茶なと思いましたが、そこまでしないと骨粗鬆症は食い止められないということなのでしょう。子供の骨を強くするため、毎日60cmの高さから10回ジャンプして飛び降りるだけでよいとのことでした。昔なら公園を走り回る時に段差からしょっちゅう飛び降りたりしていましたが、公園のベンチでゲームをしているだけでは骨は育たない訳です。
 高齢者の骨粗鬆症については、腹筋運動は圧迫骨折のリスクとなるという報告があるとのことでした。また、高齢者に速く歩く練習を指導することは上肢の骨折リスクとなるため推奨できないという報告もあります。歩行能力の低下しつつある高齢者では散歩の目的は日光に当たることが主で、あくまでゆっくり可能な範囲で歩くという程度にした方が安全です。骨粗鬆症の評価、治療をしないでマッサージや介護リハビリをしている方も多いですが、かなりリスキーなことを介護施設はしているなと常々思います。
 子供でも最近は日焼け止めをしっかり使うことが少なくありませんが、日光不足による「くる病」(骨粗鬆症のように骨が弱くなる病気)も最近増加しており注意が必要です。ビタミンDの活性化には日光が必要なので、過度の日焼け防止も病気の元です。皮膚科的には焼かない方がよいと言うし、微妙な立場ですがバランスが大事です。

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