ジカ熱より注意すべきもの
現在、ジカ熱という感染症が南米などで問題になっています。メディアでも多く取り上げられているため日本にいても不安に思うことが少なくないと思います。ジカ熱は普通の方が感染しても大きな問題はそれほどなさそうですが、妊娠している女性が罹患すると子供に小頭症を生じる可能性があるとのことで大きな問題になっています。
子供に先天的な障害を生じる可能性があると言えば、日本にも以前から大きな問題になっている疾患があります。先天性風疹症候群という、日本人なら多くの方がかかったことのある風疹で子供に障害を生じてしまう疾患です。先天性風疹症候群では先天性心疾患、難聴、白内障の頻度が多く、子供にとっては大変な疾患です。その他にも網膜症、肝脾腫、血小板減少、糖尿病、発育遅滞、精神発達遅滞、小眼球などになることもあるそうで、一昨年には日本で40人もの子供がこの疾患に罹患してしまったそうです。
風疹には予防接種があり、きちんと妊娠前に予防接種をしておけば防げる疾患です。妊婦さんが風疹にかからないよう、男性も含めて予防接種を国としてきちんと行うことが必要です。
今年の夏はブラジルでオリンピックがありますが、これだけ世界中で人や物の行き来が頻繁になると様々な感染症が日本にもやってくるのは防げないと思います。きちんとした情報を集めるようにして対策を立ててなるべく自衛していかないといけない時代ですね。
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