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2016年4月 7日 (木)

カルシウム不足

 骨粗鬆症の方は本当に毎日たくさん来院されます。高齢になって骨折してしまうと自由に動けなくなったり痛みやしびれが残ったりして辛いことが増えてしまいます。
 骨粗鬆症の薬も種類が増えてきて骨折率を確実に減らせるようになってきています。内科の薬をたくさん飲んでいる方は、これ以上薬を増やしたくないということも少なくありません。ポリファーマシーの問題もあり、なるべく薬は少なくするように努力しています。そのためにはカルシウムやビタミンDは食事で摂取するように説明しています。もし食事で足りなければサプリを使うこともよいかもしれません。
 一方で強い骨粗鬆症の薬を使っても、カルシウム等が足りないと骨密度は上がってきません。やはり食事指導では足りない方が多いなと再認識しています。カルシウムやビタミンDも一緒に処方する方が効果的であることは間違いありません。一つ問題なのは、カルシウムやビタミンDを処方している場合、定期的に血液中、尿中のカルシウム濃度等を検査しないといけません。検診や内科での検査には入っていないことも多く整形外科で検査する必要があるのですが、そうすると検査が多すぎる事態に陥ってしまうこともあり悩ましいところです。
 日本人の食事では基本的にカルシウムが不足気味であるということは認識していただいた方がよさそうです。

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