局所多汗症について
答案用紙をかくときに手に汗を握り、答案がふにゃふにゃになることはありせんか。
いつもびしょびしょになり、答案用紙がやぶれることがあるようでしたら、局所多汗症かもしれません。
局所多汗症はテストの時や手をつなぐときなどに困ることがあり、QOLを損ねる原因になりやすい病気です。
思春期にかけて悪化し、また、夏の時期にも悪化します。
悩んでしまうようでしたら対処の方法がありますので、皮膚科を受診してください。
まずは塩化アルミニウム液(当院の紹介の薬局で製剤をつくってもらっています。400円です)を塗布する方法があります。汗の腺をふさいで、塗っていくうちに徐々に汗が出にくくなっていきます。ひどい場合はラップなどで密封します。
夜にぬって朝洗い流す方法で、副作用はかぶれる程度です。かぶれた場合はステロイド外用やかゆくなりやすいところにあらかじめワセリンを塗布して塗る方法もあり、対処可能です。
これでも良くならない場合は水道水のイオントフォレーシスです。水道水をいれたバットに手をいれ、その間を通電するという方法です。
週に1,2回20分通電して3回目から発汗の減少がおき、1,2ヶ月ぐらいで終了することが多いです。
しばらくしてまた発汗してくる場合は開始いたします。
脇の場合も塩化アルミニウム液でかなり効きます。重症の場合はボツリヌス毒素を注射ですこしずつ全体に打つという方法も最近では保険適応になりました。一度うつと半年間はもつようですが、痛いのと、治療が高額(注射の値段が高い)で保険がきいて3万以上します。当院ではまだ打てません。
もし結構悩んでいるようでしたら、ご相談ください。
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