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2016年10月 1日 (土)

中学スポーツ選手の腰椎MRI

 先日文献を読んでいて、クラブチームでサッカーをしている子供の中学校入部時に腰椎MRIを行ったところ、70%で高輝度変化が見られたという報告がありました。腰椎MRIでの高輝度変化というのは、早期の腰椎分離症を表すことが多く、これはかなり高い頻度かと思います。症例数もそれほど多くなく、偽陽性例なども含まれるかもしれませんので一概にそのまま信じることはできませんが、やはり中学生の腰痛には注意が必要だと思いました。
 子供のスポーツの指導者も親も、子供の腰痛に対しての注意意識が低すぎるのは信じられないくらいです。この時期の腰痛は腰椎分離症の可能性もあり、早期に対応しないと分離すべり症へと発展して大人になった時に腰痛や神経障害に悩まされるリスクが決して低くないことは何度も確認しておく必要があると思います。
 逆に早期に発見して休養を取れば非常に順調に治ることが多いです。しばらく運動制限が必要で精神的にストレスになるとは思いますが、後遺障害の可能性を考えるとそれほど長い制限期間ではないはずです。子供の腰痛で長期間マッサージに通っている方もいますがそれは全く適切とは言えません。行うのであれば障害を予防するためのきちんとした機能訓練や運動指導だと思います。
 スポーツをしている子供の腰痛には積極的にMRIをお勧めしています。その前に少し休養や調整メニューで経過を見たいという希望はよくわかります。その辺りは試合のスケジュールなども含めて相談をしたいと思います。

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