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2017年1月31日 (火)

血管の評価

 高血圧や脂質異常症、糖尿病で治療されている方は非常に多いですが、何のために治療されているか把握されていますでしょうか。血圧やコレステロール、血糖値を下げることが最終目標な訳ではありません。それらが高いことが持続すると動脈が硬化したり様々な臓器に障害を生じたりして最終的に脳梗塞や心筋梗塞、腎不全に対する透析、白内障や緑内障、網膜症などによる失明、など様々な疾患、障害を来してしまうため、これらの最終的な状態を未然に防ぐために生活習慣病の治療は行われている訳です。
 ところで、生活習慣病の治療をされている方は皆さん実際に動脈疾患がどのくらい進展しているかという評価を定期的に受けていますか?診察としては、手足の脈が左右差なく触れるか、足の指の色調や爪の還流の具合などで評価しているでしょうか。市の健診では眼底検査で動脈評価を行なっています。その他には動脈硬化度測定は簡便に行える方法です。
 整形外科は動脈を評価する機会が比較的多い診療科かもしれません。長く歩けない間欠跛行という症状があると足の脈を見ないといけません。足の指の色調が不良だったり潰瘍があったりしてもそうです。上肢への放散痛でも、鎖骨下動脈などの病変のこともあります。失神の既往やめまい・ふらつきなどで、椎骨動脈や頚動脈の疾患も除外が必要です。
 先週、頚動脈狭窄の講演会に参加して実際に超音波検査のデモもさせてもらってきました。頚動脈は浅いところを太い動脈が流れており、超音波検査で動脈の壁の厚さや沈着物の有無を評価したり、流速を測定したりできます。頚動脈が狭窄すると、一過性の脳虚血発作を起こしたり、一過性に目が見えにくくなったり(黒内障)します。この一時的な症状のうちに発見できれば頚動脈にステントを入れたりすることにより重篤な脳梗塞を発症することが未然に防げることになります。
 動脈の直接評価は、生活習慣病の中間試験のようなものです。通常の診療ではまだまだ評価されていない方が多いのではないかなと思いますが、これからは必須の評価になっていくのではないかと思います。

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