2018年9月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
無料ブログはココログ

« 2017年6月 | トップページ | 2017年8月 »

2017年7月27日 (木)

発達障害の勉強会

 月曜日に発達障害の勉強会に参加してきました。放課後デイサービスの勉強会に参加させていただいた訳ですが、大変参考になりました。
 発達障害は、現在はスペクトラム(連続体)と捉えられており自閉症スペクトラムでは広くとらえると10人に1人は該当するとのことでした。自分がこのスペクトラムの中でどの位の位置にいるのかと考えると少し不安になってしまいます。
 質問で様々な困難例を示された時の専門医の先生の対応の仕方にはなるほどと感心させられました。苦手な環境や、本人の特性を的確にとらえて本人が対応しやすい方向へ誘導していくにはちょっとした工夫が必要なことがよくわかりました。
 支援が必要な子供やその親御さんに対する施策はまだまだ全く足りていないのではないかと思います。一般外来にも発達障害と思われる子はよく来院されます。本人はもちろん、親御さんも暮らしやすい世の中になっていくにはどうしたらよいか、みんなで考えなければならないなと思いました。

2017年7月19日 (水)

小児スポーツの母趾痛

 スポーツを積極的に行っている子で、時々足の親指(母趾)の根本を痛がることがあります。特にバスケやバレーボールなどジャンプを繰り返す競技に多い印象がありますがもちろん野球やサッカー、陸上などの競技でも母趾痛は起こります。母趾の根本の関節は大人では痛風がよく起こる関節です。
  特にぶつけたり捻ったりしていないのに痛くなったという場合では、母趾の基節骨の骨端線というところが痛んでいることが時々あります。骨端線というのは骨が成長する部分で、大人では閉鎖していてありません。この部位の障害は子供特有のものです。
 骨端線の障害には、ぶつけたり捻ったりして受傷する骨端線損傷と、繰り返す負荷で発症する骨端症があります。骨端線損傷はほぼ骨折と同じなので、受傷時がはっきりしており内出血を生じて青くなったりします。一方骨端症は練習が終わったら痛かったとか、怪我をしていないのに腫れてきたとのことで当初関節炎を疑いたくなるような見た目だったりします。
骨端症ではレントゲンで関節面に及ぶ亀裂が見られることが多いです。
 レントゲンではっきりしない場合、精査するとするとMRI検査で骨内の信号変化が見られますがMRIを行う必要のあるケースはそれほど多くありません。
 骨端線損傷ではズレの具合等でテーピングしたり、場合によりシーネ等で固定する場合もあります。骨端症では疼痛や腫脹の具合で初期固定します。足底板の使用をお勧めすることもあります。基本的にはスポーツを休止して患部にかかる負担を減らせばほぼ治まっていきます。
 スポーツを休むことには抵抗感がある子が多いですが、早めに診断して休養をとれば早めに治ります。痛かったり腫れてきたりしているのに無理しないことが一番大切だと思います。

2017年7月14日 (金)

DダイマーBNP検査機器導入について

 久しぶりに新しい医療機器を導入しました。Dダイマー、BNP、H-FABPという検査を院内で行えるようにする機器です。
 D ダイマーは主に血栓症の診断に用いる検査です。最近は片方の足が浮腫んだり腫れたりする方の中に深部静脈血栓症の方が稀ではありません。さらには肺に血栓が飛んでしまうと命に係わることもあるため、早期に診断して緊急で入院依頼などを検討する必要があります。院外の検査会社に依頼するとどうしても検査結果が翌日以降になってしまうため以前から院内で検査できるようにしたいと思っていました。もちろん足が浮腫んだ方すべてに測定を要するわけではなく、特に肺塞栓症が心配される方に対して測定する予定です。
 BNPは主に心不全の経過をみるのに使用します。高齢者の心不全で重症度や予後予測にある程度有用です。心不全があっても動かない生活をしていると胸部症状を訴えないこともあります。両足が浮腫んでいたり、心雑音が強い場合など、どの程度の心不全なのかを類推する場合などに有用です。
 H-FABPという検査は主に心筋梗塞の急性期の判断補助に使用します。急な胸痛や背部痛などでは心疾患の鑑別が重要で主に心電図や胸部レントゲン等を行いますが、診断の補助としてH-FABPは有用と言われています。ただ、発症から測定までの時間で偽陰性となったり、検査結果の解釈が難しい場合もありどんどん測ればよいという検査でもありません。
 これで当院の院内血液検査体制は診療所としてはほぼ合格点になるのではないかと思います。適切な場面で最小限使うよう、うまく使いこなしていきたいと思います。

2017年7月11日 (火)

通院の限界点

 現在の日本は急速な高齢化社会がよく言われていますが、診療所で日々診察をしていても急速な高齢化については実感します。以前は80歳代でかなり高齢な印象がありましたが、最近では90歳代でひとりで通院されて来る方も少なくないようになりました。
 さすがに90歳代で一人暮らしの方には介護保険申請をお勧めしたりしていますが、私はまだ必要ない、介護は嫌、と話される方もいます。歩行がかなりおぼつかなくなってきて、そろそろ往診ではどうですか?とお聞きしても、まだ通えるから大丈夫と言う方も少なくありません。
 ご家族が付き添いで来院される方の中には、ひとりでは歩けず、院内を車椅子で移動したり本当に両手を支えて手引き歩行を数歩できる程度の方もいらっしゃいます。在宅専門の診療所であれば確実に在宅診療レベルだと思いますが、それでも通院を希望される方も少なくありません。
 一つには医療費の自己負担が通院した方がはるかに安上がりである点もあると思います。在宅診療にしたり訪問看護を導入したり介護サービスを入れたりするのにはお金にある程度余裕がないと無理だったりします。そういう面では一般の診療所は長年通院していますし、いざとなったら臨時往診を依頼すれば一番使いやすい施設なのかもしれません。もちろん在宅診療をしていないと24時間対応できないとか、急変した時に困ることはありますが、90歳代で急変しても慌てることはないと達観した方やご家族であれば、無理に在宅診療へ移行して介護サービスを入れなさいとも言えないのが現実です。もし自宅で亡くなった場合、前回診察から間隔が空いていると警察が入り検死になってしまうので、その点は注意が必要です。最期だけ救急搬送して病院で看取ってもらおうと考えることは避けていただきたいものです。
 もう通院は限界だなと思いつつ、ご本人ご家族は通院を希望される場合、どこが通院の限界点なんだろうかと悩むことが増えています。

2017年7月 7日 (金)

アルコール依存症

 専門医ではないので確定的なことは言えませんが、日本にはおそらくアルコール依存症の方は非常にたくさんいると思います。整形外科的には痛風発作等の時にアルコールをどれくらい飲むか聞いたりしますが、この方はアルコール依存症かそれに近い状態だなと思うことはよくあります。
 毎日飲む、痛風を起こして医師からしばらく控えるように話しても嫌、できないと答える。せめて休肝日を作ったらどうですか?と話してみたりしますが、そんな必要はないとおっしゃる方も少なくありません。
 テレビでビールの宣伝に超有名人が昼間からビールを飲む姿を見るたびに、日本ではアルコール依存症は国策かメディアの誘導で作られている部分が大きいと思います。なのでアルコール問題は現状国やメディアには全く期待できません。ひとりひとりが気をつけないと個人としてもですが家族も巻き込んで大変なことになってしまいかねません。
 アルコール依存症の大変さはご本人、ご家族でないと分からないのかもしれませんが本当に大変です。専門家への相談や専門医療機関への受診をお勧めしても、希望されない、拒否される方がほとんどですし、本当にどうしてよいのか悩ましいところです。以前は専門病院へは本人が希望しないと家族のみの受診は認められないということもありましたが、最近は本人が受診しない段階でもご家族の相談に応じていただけるようになっているそうですので、早いうちに専門医療機関や保健所、家族の会などに相談をした方がよいと思います。
 お酒を毎日飲むのは当然と思っていませんか?お酒を飲まない日というのを自分でいつでも設定できますか?今日は飲まないでおこうと思ったらそのままその日は飲まないでいられますか?もし、お酒を毎日飲むのは自然なことだとか、自分では飲まない日というのを全然実行できないとしたら、かなり危ないかもしれません。

« 2017年6月 | トップページ | 2017年8月 »