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2017年7月11日 (火)

通院の限界点

 現在の日本は急速な高齢化社会がよく言われていますが、診療所で日々診察をしていても急速な高齢化については実感します。以前は80歳代でかなり高齢な印象がありましたが、最近では90歳代でひとりで通院されて来る方も少なくないようになりました。
 さすがに90歳代で一人暮らしの方には介護保険申請をお勧めしたりしていますが、私はまだ必要ない、介護は嫌、と話される方もいます。歩行がかなりおぼつかなくなってきて、そろそろ往診ではどうですか?とお聞きしても、まだ通えるから大丈夫と言う方も少なくありません。
 ご家族が付き添いで来院される方の中には、ひとりでは歩けず、院内を車椅子で移動したり本当に両手を支えて手引き歩行を数歩できる程度の方もいらっしゃいます。在宅専門の診療所であれば確実に在宅診療レベルだと思いますが、それでも通院を希望される方も少なくありません。
 一つには医療費の自己負担が通院した方がはるかに安上がりである点もあると思います。在宅診療にしたり訪問看護を導入したり介護サービスを入れたりするのにはお金にある程度余裕がないと無理だったりします。そういう面では一般の診療所は長年通院していますし、いざとなったら臨時往診を依頼すれば一番使いやすい施設なのかもしれません。もちろん在宅診療をしていないと24時間対応できないとか、急変した時に困ることはありますが、90歳代で急変しても慌てることはないと達観した方やご家族であれば、無理に在宅診療へ移行して介護サービスを入れなさいとも言えないのが現実です。もし自宅で亡くなった場合、前回診察から間隔が空いていると警察が入り検死になってしまうので、その点は注意が必要です。最期だけ救急搬送して病院で看取ってもらおうと考えることは避けていただきたいものです。
 もう通院は限界だなと思いつつ、ご本人ご家族は通院を希望される場合、どこが通院の限界点なんだろうかと悩むことが増えています。

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