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2017年8月27日 (日)

防災訓練

 今日は町田市の防災訓練に参加してきました。毎年8月の最終日曜に大規模な防災訓練が開催されています。本部会場には消防隊、自衛隊なども参加します。今日は相原小学校のサブ会場に参加してきました。
 防災訓練では、大規模災害時に立ち上がる救護所でのトリアージ訓練や実際の被災者を想定して病人や怪我人への対応方法などを訓練しています。トリアージというのは被災者の重症度、治療優先順位を決めるものですが、毎年練習していても判断基準は直前には忘れてしまっていますが、さすがに最近は少し頭に入ってきました。
 実際の大規模災害の時、手が折れている程度ですと副木を当てる程度の簡単な処置で避難所に出されることも多いと思いますが、それで怒る人がどれくらいいるのかいつも心配になります。実際救護所でもっと重症な方を目にすると、怒る方はほとんどいないのでしょうか。
 東京が大規模災害に被災したら、本当に規模が大きいので各地からの支援もなかなか十分に行き届かないことでしょう。その場にいる人間の中で思いやりを持って助け合うしかないのでしょうね。

2017年8月10日 (木)

低尿酸血症と急性腎不全

 尿酸値が高いと痛風を起こすことがあるのは有名ですが、尿酸値が低いことにはあまり関心がないものです。尿酸値が低くて困ることがあるのかというと、それがあるのです。
 尿酸値が常に2以下の方は、代謝障害で尿酸が排出されすぎている可能性があります。尿酸というのは体に必要ないものかというと、そんなことはありません。尿酸は非常に抗酸化作用の強い物質で、体に不必要な物質という訳ではありません。
 尿酸が低くても通常はあまり支障ありませんが、運動後の急性腎不全を起こすことがあるということを知っていた方がよいかもしれません。運動後の急性腎不全というと横紋筋融解のよるミオグロビン尿症に伴う急性腎不全が有名ですが、低尿酸血症に伴い、運動後に急性腎不全を生じることがあることが報告されています。
 運動後の急性腎不全で横紋筋融解によるものは、マラソンなどの長時間、負荷の強いスポーツや活動で生じやすいのに比べて、低尿酸血症によるものは短時間の短距離走やサッカーなどで生じやすいということです。
 低尿酸血症による急性腎不全の場合、運動から数時間から半日で発症することが多いようですが、翌日に発症した例もあり注意が必要です。整形外科的には、腰背部に激痛を生じることがあり、運動翌日に腰背部痛を生じて来院された場合診断できるかどうかこの疾患が頭に入っていないと難しいと思います。嘔吐を伴うことも多いため通常の腰痛とはかなり印象が異なり、救急を受診されることが多いとは思いますが。
 この疾患は比較的若い方に生じることも多く、若いと検診を受けていない場合が多く、いつも尿酸が低いかどうかは分からないので一層診断が難しいかもしれません。
 運動後の急性腎不全の要因として、運動前の消炎鎮痛剤の服用もリスクとして報告されていますのでこれも注意が必要です。
 尿酸というと高いことばかりを気にする傾向がありますが、検診のたびに極端に低い場合は専門医へ紹介する必要があるかもしれません。

2017年8月 2日 (水)

最近の鎮痛剤の副作用事情

 痛み止めの副作用というと、多くの方が「胃が痛くなる。」と思っているように思います。少し前までなら大体正しい理解だったと思いますが、最近は痛み止めの種類も使い方も大きく変わってきています。胃が痛くなるのは、基本的に消炎鎮痛剤の系統です。消炎鎮痛剤では胃潰瘍や十二指腸潰瘍、さらには小腸なども痛めることがあり注意が必要です。昔は他に鎮痛剤がほとんどなく、どんな疾患でも効果を期待して処方されてきました。しかし、実際は炎症を抑えるのが主な作用な訳で、炎症を伴わないような疾患には効かないので使用する割合は減ってきています。とは言っても、外傷でも変性疾患でもある程度の炎症は伴うことが多く、発症当初などにはよく使っていますが。

 最近の鎮痛剤による副作用として注意が必要な症状では、ひとつにはふらつきやだるさなどが重要かと思います。消炎鎮痛剤でも眠気を生じることがありますが、神経痛用の鎮痛剤や中枢性の鎮痛剤では神経に作用するからかふらつきやだるさが起こることが少なくありません。さらに高齢者では食欲不振、転倒なども生じることがあります。神経痛に対する鎮痛剤や中枢性の鎮痛剤などでは少量から開始したり、1日1回程度から様子をみながら増量するようにすることが多いです。

 浮腫みという副作用もあります。昔から消炎鎮痛剤で浮腫む方もいましたが、神経痛用の薬でも浮腫むことがあります。足が浮腫んだり、中には顔や瞼が浮腫んでくる方もいます。浮腫むような感じがしたら、とりあえず鎮痛剤は中止して早めに受診して相談していただいた方が安全です。

 鎮痛剤で薬疹を起こすことももちろんあります。薬疹は蕁麻疹のような目立つ症状ですとはっきりしますが、所々軽い皮疹を生じている場合には薬との関連が微妙なこともあります。薬疹が否定できない場合はやはり薬を休止して収まるかどうか経過観察が必要です。薬疹というのは、皮膚科と一緒に診察していると鎮痛剤に限らず、血圧の薬など非常に多くの方が内服している薬でも結構少なくないんだなと実感する副作用です。皮膚科医と一緒に診察していないと気付かない薬疹というのが実は世の中にはたくさんあるのではないかと思います。

 症状として出にくい副作用としては検査値異常もあります。肝機能障害や腎機能障害は早期には症状は出にくいため、健診を受けるか時々採血や尿検査等でチェックする必要があります。

 鎮痛剤の種類が増えるにしたがって、副作用の種類や様子も多様になっています。鎮痛剤は使わないに越したことはないので、我慢できる方や外用でよいという方には内服はなるべく使わないようにはしています。ただ、疼痛も慢性化するとさらに複雑化、固定化してしまうこともあります。整形外科を受診する方のほとんどが痛みを何とかしてほしいということで来院される訳で、もっとも適した使い方というものを日々工夫しながら使用しているのが現状です。

 どんな薬でも作用と副作用があります。「だるい」とか「何か変」というように表現しにくい副作用もあります。何かおかしいなと思ったらすぐにそのまま言ってください。

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