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2017年10月11日 (水)

トミージョン手術

 先週末は連休でしたが、日本肩関節学会に参加してきました。肩関節学会とは言っても、肘の話の方を中心に聴いてきましたが…。スポーツでの肘関節障害というと、内側側副靭帯損傷に対するトミージョン手術が有名ではないかなと思います。アメリカの専門医が来日して講演されていたので聴いてみました。
 アメリカのメジャーリーグでは、26%もの投手が肘の手術を受けているそうです。4人に1人は手術を受ける計算で、最近だとダルビッシュなど日本からメジャーに行った選手もかなりの確率で受けていますね。やはり復帰には1〜2年かかるとのことでダルビッシュが現在活躍できており本当によかったと思います。成績は比較的安定しており、投手で肘の内側に障害がある場合はやはり推奨される手術です。ひとつ、肘の障害後の復帰プログラムについて、遠投は初速がかなり上がり肘への負担は全力ピッチングと変わらなくなるので早期から遠投をするのは勧めないと話していました。
 テニスでの肩の障害は腱板損傷、SLAP、後方障害などについての講演がありました。なかなかすぐに治る疾患ではないのですが、手術適応も未だに議論があるところです。リハビリなどの保存療法で改善が乏しい場合は手術の適否についても検討が必要かと思います。
 少年野球の野球肘について外側の離断性骨軟骨炎については膝の軟骨柱を移植する手術の講演を聞きましたが、いろいろ工夫されて成績はかなり安定しているようでした。ただ、やはりできれば早期に診断して保存的に経過観察すればかなりの確率で手術は避けられる訳で、少年野球選手が肘に疼痛や可動域制限を生じた場合は我慢せずに医療機関での診断が必要です。
 肩や肘の障害では、我慢して我慢して診断や治療が後手後手に回るとしっかり治せなくなってしまうこともあり、早期からしっかり診断し休むべき時にはしっかり休む、治療は科学的医学的に治る確率の高い方法を選択するという理性的な対応が大切ではないかと思います。

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