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2017年11月13日 (月)

先生、昨日寝ましたか?

 働き方改革というものが議論されていますが、医師は案の定規制の適応外となりました。メディアの論調もそれは仕方のないこととして軽く扱われていますがどうなのでしょうか。
 これを他の職種に置き換えてみましょう。例えば航空業界だとすると、「管制官や客室乗務員、整備士は過労死しないよう適切に休みましょう。ただし、パイロットは徹夜明けで乗務操縦しても現状問題ありません。」ということです。わたしは徹夜明けのパイロットが操縦する飛行機には乗りたくないと思いますが、政府やメディアの方々はその辺は特に気にしないようです。
 徹夜明けの人間の判断力は酒気帯びの人と同程度だという報告もありますが、正直病院で当直をしていた時は徹夜明けでそのまま勤務して手術したりとかもしていました。今でも同じように厳しい状態で働いている医師は少なくありません。診療所だとさすがにそこまで厳しい環境にはありませんが、本当に休息を取れる日を数えてみると普通の方には耐えられない状態かもしれません。現在のような過労状態の医師達が人の生死に関わるような判断や作業をすることに問題はないのでしょうか。
 働き方改革の好例として紹介されている事例を見ると、またあの業界か。という印象しか持てないのですが、現在の政策だと余裕のある業界がさらに余裕を持ち、余裕のない業界が置き去りにされている感じがするのですがどうなのでしょうか。
 全身麻酔で無意識のうちに手術を受ける方とか、重要な診断を受ける診察の時とか、「先生、昨日はきちんと寝ましたか?」と聞いてみるとよいかもしれません。もし口籠るようだったら、その時の医師は酒気帯びの人レベルかもしれませんよ。

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