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2017年12月10日 (日)

漢方で頻脈

 漢方というと、昔小学校の時に学校から帰ったら家の中から得体のしれない匂いがした時のことを思い出します。台所に行くと、そこが食べ物を扱う所とは到底思えない匂いに包まれていて、鍋の中に茶色い液体がクツクツと煮立っていました。こんな物飲めるのか?と思いましたが結局飲まされて、もう絶対続けられないと訴えて親を断念させたことがあります。

 今は漢方も粉になったりカプセルになったりして大変飲みやすくなって、西洋医学の医療機関でも広く使われています。

 漢方というと緩徐に効いて副作用などもないと思われている方が少なくないと思いますが、効果があるということは絶対に副作用もあるということです。逆に全然副作用がないということになったら効果も全くないということになると思います。

 整形外科領域では、足が攣る方によく芍薬甘草湯を処方します。これは定期処方では毎食前か毎食間に1日3回飲むことになっています。昔は1日3回飲んでいる方も少なくありませんでした。最近は、芍薬甘草湯をたくさん飲むと血圧が上がったり浮腫んできたりする副作用を生じることが少なくないことがわかってきました。芍薬甘草湯が体内にもともとあるアルドステロンという物質と同様の働きをするため、血液中のカリウム濃度が低下することが主な原因です。なので現在では足が攣った時に頓服するか、夜間に攣ってしまう方は就寝前に1回飲むか、運動や遠出した時などに内服するように必要最小限使うことが普通になっています。また、内服中は時々血液検査を行ってカリウムを中心にチェックすることが必須です。

 ところで、冬になると風邪を引いたりインフルエンザになった時にも漢方が使われることが少なくありません。有名なのは葛根湯と麻黄附子細辛湯でしょうか。簡単に言うと葛根湯は熱が出ている時、麻黄附子細辛湯は悪寒がして体を温めたい時に使います。

 この週末、少し喉が痛くて軽い風邪を引いてしまいました。少し寒い感じもしたので金曜日は早く寝たのですが、なんか動悸がして寝つきが悪く、風邪のせいかなと思っていました。土曜日はそのまま過ごし今日も少し体がだるかったので家でゆっくり過ごしました。夕食くらいになって、またどうも動悸がするなと思って脈を計ってみると90100くらいになっています。まあ、一時的な頻脈かなと思っていましたが、そのうち手指がなんかレイノー現象になった時にようにじりじり痛い感じになってきました。別に指が白くなったりしておらず、コタツに手を入れて様子を観ていました。指の症状が出て、そういえば金曜の夜と今日の夕方麻黄附子細辛湯を飲んだなと気が付きました。麻黄附子細辛湯には、交感神経を刺激するエフェドリンと同じような作用があります。麻黄の副作用として交感神経刺激症状が有名です。

 というわけで、まだ脈が100くらいあるのですが早々と布団に入って安静にしたいと思います。しばらく眠れそうもありませんが、漢方の作用が減弱してくるのを待つしかないかなと思います。

 風邪の症状は大した事なかったので薬は使わない方がよかったのかなと思いますが、自分で処方する薬のことをよく知るように、機会があればいろいろな薬を自分に使ってみたりしています。他にもいろいろ副作用を経験していますが、意外と体格が小さいからか副作用が出やすい体質みたいなので、気を付けないといけませんね。

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