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2018年2月16日 (金)

日本車もある意味ジェネリック

 自動車は昔欧米の企業により発明、開発され、日本はその技術を導入し工夫して現在に至っています。つまり日本車も言ってみればジェネリックに当たる製品です。現在、日本車はジェネリックだから嫌という人がどれくらいいるでしょうか。
 薬についても、そろそろジェネリックに対する認識を変える時期になっているのではないかと思います。政府が生活保護受給者に対してジェネリックをなるべく使うように指導しようとすると、メディアや人権派という方々は人権侵害だとかいう話をしますが、ジェネリックをしっかり使える状況でそれはちょっと違うという気がします。
 私は、自分で薬を飲む時には大抵ジェネリックを使っています。診療所で主に一般名処方をしているのに自分だけ先発薬を選ぶのもどうかと思いますし、理系的・化学的に考えれば、しっかりした会社が作った薬に同じ化学式の物質が同量入っていれば薬効に大差はないはずだと思っています。添加物等によって差が出るという医師もいますが、どれほどの差が出るのか微妙ではないかなと思います。そもそも40歳の人と70歳の人でどれだけ同じ薬を使っているかと考えれば、添加物等の差など臨床的に経過を見ながら種類や量を調整すれば何とでもなるような気がします。
 そもそも開発費の回収が終わったはずの後もジェネリックより高価な設定がなされている先発薬にも疑問符がつきますが、先発薬メーカーには次の新薬の開発に努力していただかないといけないのである程度仕方がないのかもしれません。
  病は気からと言いますから、ジェネリックは効かないと思っている方にジェネリックを処方しても当然効きが悪いものです。そんな場合は精神面や心因性の要素を医師としては配慮する必要があります。
 もっとも日本の財政が健全であればみんな先発薬でよいのかもしれませんが、現状財政が厳しい状況ではお金持ちでもそうでなくてもジェネリックが標準でそれでは無理な場合に先発薬を考慮、という感覚に慣れていただいた方がよいのではないかと思います。

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