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2018年3月23日 (金)

あと1日

 現診療所での診察も残すところ明日3/24の1日のみとなりました。現在の診療所は私が3歳の時に建ち、以来45年診療を継続してきました。当初周囲は空き地が多く、診療所には入院設備があり看護師さんが住み込んでいました。幼稚園?から帰って、看護師さんにお昼ご飯を食べさせてもらった記憶がうっすらとあります。私自身も頭を縫われたり、石膏のギプスで手首を固定されたりしました。昔から通っている方に「最初は地下室でリハビリした」と言われましたが、私にはその記憶はないので、もう40年以上ことある毎に通院していただいている患者さんもいるのだなと感慨深いものがあります。
 その後周囲には家が立ち並び、診療所も増築増築を重ねてきました。さすがに最近は雨漏りや配管の損傷などいろいろ生じてきましたが、なんとか明日、最後の診察を行うまで持ちこたえてくれました。
 明日も通常通り診察します。その後は引越作業に移り、4月初めから新診療所に移転いたします。あと1日、明日はどんな気持ちになるでしょうか。

2018年3月 6日 (火)

「治らない」と言う方が難しい?

 よく「これで治る。」「これでスッキリ解消。」「5分で良くなる。」「〜〜が良くなる10つの方法」などという広告を目にします。テレビでも名医の先生たちが、「これで良くなる。」という単純明快な解説をしています。しかし、現実には腰痛や肩こりや膝痛の方が減っている気配は一向にありません。
 膝痛や腰痛や、その他様々な疾患も、一時的な疼痛で順調に良くなる確率の方が高いものです。最初はなるべく生活習慣の改善や体操や運動療法、逆に負荷がかかっている方は安静にしてみるなど、医療的介入に頼らない方法で経過を見ていただいた方がよいと思います。
 ただ、中にはどうしても順調には治らない状態もあります。肩で言えば腱板断裂や炎症性疾患や変形性肩関節症、膝で言えば無腐性壊死症や骨挫傷、末期の変形性関節症、腰椎で言えば不顕性の圧迫骨折、すべり症や高度な狭窄症などなど。すぐ治りますよとはとても言えない状態の方も少なくありません。
 誰にでも「これで良くなりますよ。」とか「すぐに良くなりますよ。」と言えればどれだけ医師の仕事は楽でしょうか。インスタ映えではないですが、メディア映えするキャッチコピーでサプリや本を売って商売した方がどれほど賢い生き方だろうと思います。腰痛の方にみんな骨盤が曲がってますよと言って矯正してほら治ったと言えるだけの度胸があればどれほど楽かなと思います。 
 最近、「いろいろ試したけれど治らないから来た。」というセカンドオピニオン的な方が少なくないように思います。サプリや体操からテレビでやっていたことからいろいろ試されて、どうしても治らないとのことです。診察してみると、根治的にはすぐに治りそうもない状態なことがよくあります。そんな時には、これは現状すっきりとは治りません。と言うことも少なくありません。過度な期待を持たせてみても仕方がないですし、どうにもならないことも人生にはあるものです。
 例えば末期の変形性膝関節症や無腐性壊死症では、延々と薬やリハビリを行っても治らない状態であればしっかりと手術の適応であることを伝えて検討していただかないといけません。絶対に手術は嫌という方もいますが、それであれば車椅子の使用や自宅内に手すりを付けたり年齢によってはヘルパーさんを依頼したりといった環境整備も必要です。腰痛でも、ストレスや心因性の腰痛などでは鎮痛剤を投与しても何をしても原因となっているストレスや精神的な問題が解消しないとすっきり治るのは難しいものです。狭窄症で神経障害が進行してきていれば、やはり手術を選択せざるをえないこともあります。なかなか治らない腰痛はもしかしたら転移性の腫瘍かもしれません。診療所でも年に数人は癌性疼痛の方を診断するものです。肩の痛みでも、多くの方が五十肩だと思っていますが、意外と純粋な五十肩の方は多くはないです。肩の腱板が断裂していれば、自然に元通り修復することはほぼありません。それでも腱板の機能が代償されてほぼ治る方も少なくありませんが、時間はかかります。
 「これは現状すぐには治らないですね。」などというと、またまたドクターショッピングに旅立つ方もいらっしゃいますが、ご本人やご家族が納得できるまである程度は仕方がないかもしれません。
 様々な投資話やネズミ講もそうですが、甘い言葉にこそ疑いの目を持った方が賢いのではないかなと思います。

2018年3月 1日 (木)

花粉皮膚炎

とうとう花粉の季節がやってきました。
ふつうは鼻水、くしゃみ、眼のかゆみという症状で知られる花粉症ですが、皮膚科的には以前から花粉の接触による皮膚炎が認知されています。
しかし、鼻水、くしゃみの症状や眼の中のかゆみがなくて、皮膚のみかゆいという方も中にはいるようです。
眼の周りのかゆみに対して”花粉が関係していると思います”というと、”わたしは花粉症はありません”といわれてしまうのですが・・・
花粉が飛んでいるという時期に顔がかゆくなったり、頭がかゆくなったり、体全体がかゆくなる方は花粉皮膚炎の可能性があります。
外から帰ったら服を払い、できれば帽子やマスクをして花粉が皮膚につかないよう工夫するといいでしょう。
眼周囲が荒れる方は花粉眼鏡も有効です。
洗濯物は外に干さない方が良いと思います。
外から帰ったら、水で顔を洗うことをしてもいいと思います。

基本的に乾燥肌のバリア機能が落ちている方がなりますので、化粧をしていなければ、石鹸をつかわないで洗顔してください。
体もかゆいようなら石鹸をつかわないよう、バリアをこわさないように。
首などがかゆくなる方はシャンプーをやめるか、せめて低刺激のシャンプーにしてください。

それでも荒れがなおらないようなら早めに皮膚科を受診し、荒れている状態を早く正常化してさらなる花粉のアレルゲンが入らないようにした方がよいでしょう。

眼が荒れたまま放置すると、いずれ、目の周りに1ミリ以下の白いつぶつぶが多発する方もいます。稗粒腫です。
予防するためにも早めに対処してください。

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