2018年7月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ

« むしさされ | トップページ

2018年7月10日 (火)

自分のテニス肘

 先日剥離骨折した左小指は何とか完治しました。今度はどうやら自分がテニス肘になったようです。まあ、この年でボルダリング頑張ればなっても仕方がないかもしれませんね。最初は少し痛いかなくらいだったので用心していたのですが、だんだん痛みが増えてきました。といってもまだひどくはないのですが、シーネを大きな鋏で切る時などに肘の外側が痛いです。

 自分でなってみて実感するのですが、やはりテニス肘というのは指と手関節を伸展させる筋肉の肘側の起始部である腱部分の微細損傷が始まりのようですね。始まり頃からエコーで観察していますが、当初は軟骨側に不整な像?かと思っていましたが、最近は腱起始部に低信号領域がわずかに出現してきました。まだ病的な血流増加は見られませんが。

 さてどうしようかという話です。テニス肘に対しては、すぐに完治させるような治療法は現状ありません。最初は負荷を減らして、湿布をしたりして炎症を抑えるか、ストレッチやテニス肘用バンドなどをしてみるか。最近欧米ではPRP療法といって、患者さんから採血した血液の血小板を濃縮した成分を患部に注射するという治療が行われたりしています。

 PRP療法は日本では保険適応になっておらず、行うとしたら自費診療になりかなり高額なのですが、テニス肘に対するPRP療法は文献では劇的に効果が高いという印象はありません。費用的にそこまでする人が日本でどれくらいいるかな、という印象です。

 炎症が起こっていて痛みが強ければステロイド注射は短期的にはかなり有効です。ただ、ステロイド注射も長期的には根治的な治療ではないため、頻回に注射したりは避けた方がよいと思います。

 その他には体外衝撃波療法などもあり、最終的には手術療法もあります。さすがに手術は最終手段ではありますが、保存的な治療でどうしても改善しない場合は成績としては優位です。

 テニス肘もそうですが、腱の付着部障害というのは、肩の腱板損傷やアキレス腱障害、足底筋膜炎などもそうですがやはり年齢的な腱の変性が根本にあるものと思います。要は劣化ですね。微細損傷を生じると、その修復が順調に行われずに治るのに時間がかかるという面が強いようです。

なのでPRP療法も体外衝撃波も、修復過程を賦活化する治療が優勢になっています。

 エコーで見ながら患部に注射針を刺して出血を誘導するという治療(tendon fenestration)も実際に行われています。PRP療法のように濃縮はできませんが、出血とともに免疫細胞やサイトカイン等も患部に誘導されるため、治癒過程を活性化させようという治療です。鍼治療と同じようですが、鍼治療は出血等は狙っておらず、コンセプトが異なります。日本で行う医師はあまりいないかもしれませんが、試みて悪くないかもしれません。

 自分に対して、まずはテーピングとテニス肘用バンドはしてみました。やはり気持ち楽になるかなと思います。ボルダリングをする時にはテーピングとバンドを欠かさずしています。今の所それほどでもないので運動を休止する気にはなりませんが、さすがにレベルアップは目指さずしばらく現状維持を目標にしようかと思います。

 診療所で超音波治療器は当ててみています。最初は何にも感じないのですが当てているうちに痛いくらいの刺激ですね。しばらく試してみようと思います。それで改善傾向に乏しければ注射針を刺す治療(fenestration)を自分でしてみようかと思います。

 ここでやや疑問に思うのは、PRP療法も体外衝撃波も注射針刺入も炎症を敢えて起こす方向に誘導している訳で、それなら湿布や炎症止めは逆によくないのではないかということです。テニス肘にも微細損傷が主な病態と炎症を起こしている病態が混在しており、炎症を起こしている状態には対症療法として理にかなっているとは思いますが、どちらを優位に考えるかはその時の患部の状態で考えるべきかと思います。

« むしさされ | トップページ

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/3098/73835256

この記事へのトラックバック一覧です: 自分のテニス肘:

« むしさされ | トップページ