皮下気腫
皮下気腫というのは、皮下脂肪層の辺りに空気が入り込んでしまっている状態で、皮膚を押すとブニュブニュと独特な感触があります。
皮膚の下に空気が入り込む原因としては、肋骨骨折等で肺の方に損傷が及ぶと胸郭内から空気が皮下に漏れるということが多いです。稀には気管や気管支の損傷や気道の壁にできた悪性腫瘍等が潰瘍を作り穿破するとそこから皮下に空気が漏れることもあります。
上記のように、皮下気腫を生じているということは、重症の疑いが強いということを示しています。
肋骨骨折で全身状態は安定していても、皮下気腫がある場合はCTを行ったり総合病院へ精査入院をお願いしたりする必要がある場合が少なくありません。
交通事故や胸部打撲等の後は、肋骨部の痛みの他に息苦しさや皮下気腫の有無に注意していただけるとよいかと思います。
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