2023年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ

« 2019年2月 | トップページ | 2019年4月 »

2019年3月15日 (金)

来週から順番表示を開始します。

 3/18(月)から受け付け順で診察待ちの番号を表示いたします。診察待ち番号は待合室と、当院インターネット予約サイトにて確認可能です。ご自分の順番までに時間がかかりそうな時には外出されたり買い物等に行かれたり自宅へ戻って待機されたりしても大丈夫です。

 皮膚科、内科は事前予約の方を優先させていただきます。整形外科は事前予約はありませんので原則受付順番でお呼びしますが、リハビリへ先に行かれる方や外傷で緊急度の高い方等の具合で順番が前後することもありますので、あらかじめご了承の程よろしくお願いいたします。皮膚科は混雑することも多く、事前予約の方もあくまで予約優先制で完全予約制ではなく、ご予約時間から遅れてしまうこともあり、大変申し訳ありませんがご理解の程よろしくお願いいたします。

 当院は3科体制でリハビリテーションもあり、どのようなシステムを導入してもある程度混乱することが予想されます。導入後も試行錯誤してシステムを調整したり変更したりすることもあります。ご来院前にはホームページ等でご確認いただけますと幸いです。

2019年3月12日 (火)

急性腰痛の自然経過(1症例)

 急性腰痛症というのは、典型的には急に腰痛のみを生じ、下肢痛やしびれ等の神経障害はなく、腹部疾患や帯状疱疹、悪性疾患や骨折など他の疾患の可能性が低い場合に診断します。厳密には他の疾患の除外にはMRIなども必要な場合がありますが、初診時に他の疾患の可能性が低い場合は対症療法をする程度で基本経過観察とします。しばらく経過観察し改善しない場合や増悪する場合は精密検査や治療の強化など対応が必要です。

 急性腰痛がどこから生じているかは諸説あり難しいところですが、様々な部位から生じている疾患の総称だと思います。

 そう言えば先日、うちの妻(皮膚科医)が急性腰痛になりました。スタッドレスタイヤを運んでいて腰痛という典型的なパターンです。多くの方が仕事を休むレベルの痛み方で椅子から立ち上がるのもままならないくらいでした。これを機にいろいろ試してみました。結果、鎮痛薬の内服は少しよい?程度。腰椎ベルトはやや楽。ブロック注射は、筋膜リリースは効かず。局所ブロックは第5腰椎傍脊柱レベルである程度効果あり。仙腸関節ブロックもある程度効いたようです。仙骨ブロックは効きませんでした。一番下の腰椎と腸骨をつなぐ靱帯から疼痛を生じていると言う医師もいますが、今回はその付近が一番考えやすい部位かもしれないと思います。

 ブロックで効果が出ても一時的で再燃したので、そのまま何もせず自然経過をみることにしました。すると最初の1週間はかなり厳しそうでしたが、徐々に改善し2週間程度で治まりました。幸い祖母が一緒に居たため家事などはあまりせずにいましたが、寝込むことなく仕事もまあまあできました。

 急性腰痛は通常1~2週間程度で改善することが多いですと話していますが、やはり1~2週間程度と考えればよさそうです。身内の急性腰痛を日々観察することはあまりなかったので今回はよい経験になりました。とか言ったら怒られそうですが。

 急性腰痛については、骨盤がズレているとか、こうすれば治る的な話が氾濫していますが、やはり一番大切なことは、「あまり不安を煽らないこと」なのではないかと思います。過度に安静にもせず必要な範囲で対症療法を要相談で行い経過をみるのでよいのかなと思います。

 周囲のサポートも大切です。家事や身の回りのことは周囲が手助けするようにしましょう。神経障害やred flags、増悪傾向などあるようでしたら精査や積極的な医療的関与の検討が必要です。繰り返す場合や慢性的に腰痛がある場合は話が別ですが。

2019年3月 7日 (木)

ビタミンDが足りない話と新しい薬の話

 骨粗しょう症の治療前に血液中のビタミンD濃度を保険で測定できるようになり、幾人か測定してみましたが、やはり骨粗しょう症の方はビタミンDが足りていないようです。不足レベルの方もいますが、欠乏レベルの方のほうが多いくらいです。

 日本人の食事だとカルシウムも不足気味だと言われていますので、食事で骨粗しょう症を予防するのは難しいかもしれません。中高年になったらカルシウムやビタミンDをより多く摂るように少し工夫した方がよいかもしれません。サプリは一般市民が不安を煽られてたくさん買わされている印象が強くてあまり勧めないのですが、カルシウムやビタミンDは食事で摂れていなければサプリを使うしかないかもしれません。

 本当は健診で毎年毎年メタボ関連ばかり測定していないで、骨密度とかビタミンDとかせめて1度でも測定できるようにすればよいのですけれど。

 骨折は自宅で過ごせるかどうかを決める要素として非常に重要な疾患です。骨折後に寝たきりとなってしまったり、最後まで自宅で過ごしたいと言っていても、骨折して入院しそのまま施設入所となってしまう方がどれほどいることでしょう。

 この3月にまた新しい機序の骨粗しょう症薬が登場しました。かなり期待できる薬ですが、世界に先駆けて日本で使用される薬でもあり、診療所レベルで使用するのは数ヶ月様子を見て基幹病院などで広く使われて副作用情報や使用方法のコツのようなものが定まってからにしようかと思っています。

 骨粗しょう症の方でもきちんと診断して治療すれば、骨折の確率はかなり減らせます。健康寿命を考えると、骨粗しょう症の問題は避けて通れません。

2019年3月 3日 (日)

サッカーボールを忘れた体育教師

 今週末は医療情報システムのシンポジウムに参加してきました。世の中IoT,AI,ロボットなどが急速に進化していますが、医療の世界でも最近は徐々にそれらの技術が使われるようになってきています。先進地域では病診連携や医療介護連携にもIT技術が使われ、健診データも共有され、救急隊にも緊急時にはそれらの情報が連携され実際に介護保険料が減少傾向に転じたり透析導入が減ったりといった成果も報告されていました。今後は東京でも様々な情報がネットワーク化され自動化されていくものと思いますが、どうにも上手く進展していっていないのが現実です。

 現状をどう表現すれば良いのか分からなかったのですが、例えるならばサッカーが全く普及していない国でサッカーボールを準備し忘れた体育教師が校庭に生徒を集めて、「これからみんなで話し合ってサッカーをやりなさい。」と命令している状況と同じなのではないかと思います。

 生徒達は校庭で円座になって、「サッカーとは何か。」「サッカーボールはどんな物か。どうやって調達するか。」といったことから相談しないといけません。今の地域連携会議というのはまさにこの段階です。それも全国各地で別々に話し合っているので、サッカーの概念も地域それぞれだし使うサッカーボールもそれぞれ異なるというように話が進んでいっています。当然賢い生徒達はいろいろな言い訳をつけて教室で自習するでしょう。多くの医師や歯科医が地域連携会議に興味を示さないのはある意味、今の話し合いに意味を見いだせないからではないかなと思います。

 ある地域では足以外でボールを扱ってはいけないというルールにしたり、他の地域では頭以外は大丈夫というルールだったり。サッカーボールも地域によって20cmだったり30cmだったり40cmだったり。重かったりビーチボールみたいだったり。

 それぞれの地域で独自のローカルルールができあがれば、それぞれの地域でサッカーとして楽しむことはできるでしょう。でも、全国大会になったらどうするの?という疑問が沸かないことが不思議でなりません。

 地域での話し合いに参加していて、これってまず最初に全国的なルールやボールを決めるべきなんじゃないの?という考えが頭に浮かんでしまいます。

 この週末のシンポジウムに参加してみて、各地で大変な労力と資金を使ってすばらしいシステムを構築していっているけれど、結局そのほとんどが泡と消える運命なんだろうなと思うとやりきれない気持ちになりました。

 校庭で円座を組んだ生徒達がまず初めに話し合うべきなのは、この体育教師をどうするかということなのかもしれません。

« 2019年2月 | トップページ | 2019年4月 »